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スポーツ界あるある②"理不尽さで強くなる?'後編"

スポーツ競技の世界にあるあるとして、「理不尽さで強くなる」について綴ってきました。改めて述べると、「理不尽さで強くなる」という志向は幻想で、理不尽なことを耐え忍んでも、誰も幸せにせず、何ら実りがありません。断定出来ます。「理不尽なことを克服して強くなった」とする方々は、そう信じたい、認めて欲しいという願望です。そんなことで、競技力が向上しアスリートに成長するほど、スポーツ界は甘くありません。理不尽なことを耐え忍んで、克服したことが1番という方で、本当の一流がいるでしょうか?

では、本当に強くなるには?

質も量も他人以上に鍛錬するしかありません。どうすれば良いかなど言っている限り、アスリートにも一流、超一流にもなれません。自身で研究、探究して、試行錯誤しわからなかった時は、自身のコーチに質問する。

例えば質問も、「どうすれば良いですか?」ではなく、「◯◯のような方法で◯◯の量をやりましたが、上手くいきません。どこを改善すれば良いですか?」と尋ねることです。つまり、自分で組み立てでやってみる。上手くいかなかった場合は、素直にコーチへアドバイスを仰ぐ。そしてやってみる。そんなサイクルがベストです。

厳しいトレーニングや鍛錬は、理不尽なことではありません。チームのトレーニングにおいても、明確で客観的論理的な裏付けによるハードワークであれば、理不尽なことではありません。チームの一員としてやるだけです。それに不服があるなら、論理的かつ客観的な事由を述べる事です。そしてコーチと議論することです。これは、先輩後輩の関係も同様です。人間でありますから、喜怒哀楽があり、時には感情的になる時もあります。しかし、自身の喜怒哀楽の都合で、理不尽なことを強いることは、何ら生産性がありません。

以上、スポーツ競技の理不尽なことについて述べました。それでも「理不尽なことが人間成長させる」と主張される指導者やチームがあるでしょう。それぞれ考えがあり自由ですが、怒鳴られ、いたぶられて、楽しいかどうか?その競技が好きになるか?本当に上達するか?今も昔も変わらないことです。(了)

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