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令和5年度「地域に”ほけん室”をつくる事業」中間報告会を開催しました!

2023年10月15日、加賀市イノベーションセンターにて、令和5年度「地域に”ほけん室”をつくる事業」中間報告会を開催しました。
採択者2団体による6ヶ月間の活動についての発表があり、それを受けて、寄付者・地域の皆様17名と関係者含めて総勢30名が、若年女性を取り巻く課題や進行中の事業について意見交換をしました。

「地域に”ほけん室”をつくる事業」は、加賀市の若年女性のための「KAGA JOJOJO FUND(略称:かがじょ基金)」を拠出元とし、2023年4月にスタートした助成事業です。加賀市で15~25歳を過ごす女性たちのSOSに気づき、彼らが健康で孤立せず、尊重されて過ごせる地域を目指し、事業を行っています。

【発表者】合同会社スオ 小塩悠さん(左)、小塩啓さん(右)

<発表者>
合同会社スオ
活動:ffirm youth club(ファームユースクラブ)の運営
加賀のユース(15‐18歳/女性)と一緒に、クリエイティブなワークを通して、言葉にならないモヤモヤ感を表現できる、安心して「いまのわたし」を表現できるクラブ活動をつくります。

~(以下、発表要約)~
ファームユースクラブは、
①表現を通して「わたし」をつくる
②迷いも、違和感も、全部ありのままでいい
③このまちに「何もない」なら、いっしょにつくろう
この3つを大切にしています。

8月12日に開催した「留学」がテーマのオープンイベントは、12名の中高生が参加し、2名がファームユースクラブに加入しました。参加者アンケートでは、11/12名が「学校・家庭以外の居場所がほしい」と回答しました。

クラブ活動の最初のテーマは「ジェンダー」で、3回のワークを行います。1回目のワークは、9月9日の十万石祭りで「かわいいと思ったところ、かっこいいと思ったところ」をインスタントカメラで撮ったり、お祭りに来ている女子高生にインタビューをしました。参加したユースのみんなはとても積極的で、インタビューするのが楽しい!もっとやりたい!と言ってくれました。

今後の予定として、10月29日〈おしゃべりのワーク/「わたし」について知る〉、11月11日〈香水づくりのワーク/「わたし」を表現する〉を行います。また「人間関係」や「ルッキズム(容姿)」をテーマとした活動も計画しています。ファームユースクラブの目標人数は10名なので、もっとファームのことをユースのみんなに知ってもらいたいと思っています。ぜひ身近なユースにファームのことを伝えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

【発表者】一般社団法人石川県助産師会 吉田みち代さん(左)、植田幸代さん(右)

<発表者>
一般社団法人石川県助産師会
活動:包括的性教育の講座を実施
若者を守り続けられる地域を目指し、加賀の若者を支えられる大人を増やそうと大人向けの性教育を実施します。

~(以下、発表要約)~
若者の力になる、あるいは邪魔しない大人になるには、まず、知識のアップデートが必要です。性教育は禁止的なイメージがありますが、本来はそうではありません。助産師会は、「包括的性教育」というものを扱っています。身体や生殖の仕組みだけでなく、人間関係や性の多様性、ジェンダー平等、幸福など幅広いテーマを含む人権尊重を基盤とした性教育です。

地域の大人の知識アップデート講座①「いのちの安全教育を学ぼう!幼児・児童編」(8月26日)には17名が参加し、2回目の講座(9月30日)には12名が参加しました。

参加者へのアンケートでは、「夫や男性も聞きやすい講座会もあればいい」「知見を持つ大人の知り合いの輪を広げていきたい」など、前向きな意見がたくさんありました。また、参加者に、大人が学び続けられる学び合いのコミュニティを持ちたいと呼びかけをしたところ、協力したいと意思表明してくださった方が17名いました。今後は、この協力メンバーと一緒に大人のコミュニティをつくって若者のために何ができるかを考える場を持ちたいと考えています。そして、加賀市の子どもたちが地域の大人に相談できる環境をつくりたいと思っています。

最後に皆様へのお願いです。12月16日に、地域の大人の知識アップデート講座②「いのちの安全教育を学ぼう!思春期編」を開催します。ぜひ皆さん、講座にご参加ください。そして大切な人をお誘いください。

グループで意見交換する様子

各団体の発表終了ごとに、3~4人のグループに分かれて意見交換、その後、全体共有・質疑応答を行いました。

「私もメンバーに入って協力したい」「活動を広く知ってもらうには教育委員会と連携してはどうか」「今後の展望を聞きたい」「困っていることはないのか、できることがあれば協力したい」といった応援の声が多く上がり、2つの事業が加賀に根付いていくことへの期待が高まりました。

参加者からの質疑の様子

中間報告会では、皆様と顔を合わせて、報告・エールを送る・意見交換することができ、大変嬉しく思っております。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございます!

事業はまだ折り返し地点。地域を変えることはとても時間がかかりますが、この事業を皆様と共に育てていけたらと思います。
引き続き、温かいご支援とご協力をよろしくお願いいたします!

▼KAGA JOJOJO FUND(略称:かがじょ基金)▼
https://akurume.com/kagajo


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