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非営利団体インタビュー@一般社団法人おやこハグネット

一般社団法人おやこハグネットの野村様にインタビューさせていただきました。 インタビュー開始早々、「おやこハグネットという名前は、親も子も一緒にハグする(抱きしめる)ようにサポートできる繋がりをつくろうという想いからなんですよ」と聞いて胸が熱くなってしまったインタビュアーです。

今から15年前、山代児童センターで母親クラブ(市内6つの児童センターで子どもの健全育成を図ることを目的に活動しているグループ)の会長をされている時、児童センターが今の様に自由に誰でも来訪できる遊び場ではなく、家に帰っても保護者がいない子どもたちの居場所になっていたそうです。

それではいけない、就労中の保護者が子どもさんを安心して預けられる場所を、子どもたちにとっても安全に過ごせる居心地の良い空間を、とH19年に山代まちづくりの活動の一つとしてボランティアで学童クラブを始めらました。

そして、H23年に法人化。現在は、加賀市内8か所の学童クラブを運営し、240名の児童が通っています。 また、学童クラブに通わない子たちのために、「まちこや食堂」(学習支援と食事支援)と「よりみちハウス」(宿題をしながら地域の人たちが見守る家)を運営されています。

そのほか「山代の子どもを育てる会」では月に一度、小・中の先生やソーシャルワーカー、町の人らが集まって子どもたちの現状について情報共有するための会も開催されています。昔ほど、目に見えて問題行動を起こす子は減りましたが、インターネットが子どもの生活や、交友関係、人間性そのものに入り込んでいて、子どもたちを取り巻く問題は複雑に、かつ、見えづらくなっているそうです。

それでも、それぞれの子ども達にとって親、先生以外の大人と接する場所であり、また、家以外に「ただいまー」と自然と言える居場所であり続けているおやこハグネットさん。 「総湯で会うと声を掛け合う関係性ができているということに意義を感じる」という言葉に野村さんの10年間の活動の重みを感じずにはいられませんでした。

親の働き方、子どもとの関わり方、学童への関わりも変わってきているが、「怪我さえさせずに安全に、という学童ではなく、ここでの生活を通して子どもには自律(自立)してほしいという目標がある。そのための支援とは何かを常に考えている」という言葉に私たちも勇気づけられました。

野村さん、夏休みのお忙しい中、貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました。めちゃくちゃ楽しい時間でした。またお話しましょうね!

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