2019年9月8日


夜中に炭酸でも買いに行こうと100円玉を2枚握って外に出たら
思ったよりも外がぬるくて どこまでも歩いていけそうな
あまりにも学生時代、家に帰るのがもったいないと思って多摩川に佇んでいたときと同じ匂いのする夜なので

どこか自販機のあるほうへあるほうへと うまいこと理由をつけて
携帯も置いていってしまいたくなる

そう これが逃げたくなるということで
とても自然なことなのです と 言い聞かせる

ふと お客さんたちの顔が何人もなんにんも浮かんできて
泣きそうになる あいたいなあと 素直に思う みんなの存在に支えられていて 私はとてもしあわせものですね 

光に虫が集まってくるほど 暖かい季節なわけでもないこともわかったので
弱虫は何も買わずに 帰るのです

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