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経典全知

全世界の経典使いの皆様、そして経典使いでは無い皆様こんにちは。アクア244です。
オフシーズンで暇なので経典の解説記事を書いてみました。世界一詳しい経典解説になっているといいなあ。
とかのんびりやってたら危うくS9-2が来そうになったので慌てて書いてます。慌てているので後で内容修正するかもしれません。


1.経典について

そもそも大本のシンラオリジンの時点でかなり特殊なメガミなのに、1からシンラの解説を始めていたらとても余白が足りません。
そこでシンラオリジンの解説については下記の@3422Project(現ペトラ・ヨハンナ・ラーゲルクヴィスト)さんによる良くできた解説記事に任せ、本稿ではシンラAになった事による変化点を話していきます。

1-1.経典が失った物

・防御力の低下
「反論」は、昨今流行りの3/2攻撃へのメタとなる強力な対応札でした。
それを失ったことによる防御力の低下は見た目より大きく、代わりに得た「真言」も防御的な効果は持っていないため3/2を振り回すメガミへの防御力が明確に落ちています。

・「天地反駁」ルートの喪失
オーラとライフのダメージを入れ替える「天地反駁」は、それ1枚で古書や拒書などのデッキを産み出すユニークな切札でした。
経典は「天地反駁」そのものを失っているため、残念ながらルートが丸ごと消滅しました。

1-2.経典が得た物

・優秀なテンポ破壊能力
「使徒」や鬼謀「真言」、元から持っていた「立論」により相手のオーラを破壊してテンポを取る能力が非常に高くなり、これにより「使徒」や相方の攻撃でライフを取る能動的なビートダウン戦術を取れるようになりました。
また、高いオーラ破壊能力で相手に手札を伏せての《纏い》を強要する事により攻撃をさせないというオリジンとは別軸の防御力を持っています。

・「全知経典」による爆発力
「全知経典」は特定条件下で凄まじい破壊力を発揮するカードであり、相手が油断していれば一撃でライフ7~8点を吹き飛ばす事も夢ではありません。
このカードの存在により、相手は常に「全知経典」をケアした立ち回りを強要されます。
上記テンポ獲得力と合わせ、手札を維持して薄いオーラで「使徒」に当たるか、手札を伏せて「全知経典」で死ぬかの最悪の二択を迫る事ができます。

2.経典のデッキについて

それでは早速カード個別解説に入りたい所なのですが、経典はざっくり4つ程デッキタイプを持っており、各デッキ毎にカードの採用基準が大きく異なります。
そのため、まず各ルートの概要を解説してからカード個別解説に移りたいと思います。
なお、それぞれのデッキサンプルは記事後半で記載します。

2-1.森羅判証軸

付与札が破棄される度にバーンダメージを与える「森羅判証」で5~6点を取る事を目指す、シンラOからおなじみのコンボデッキです。
オリジンと比べると「反論」を失った事による防御力の低下と「論破」を失った事による付与の減少が痛いため、うまく神算「真言」を活用できないとオリジンの下位互換になってしまいがちです。

2-2.全知経典軸

「立論」や「真言」でテンポを取り、「使徒」でライフを取って「全知経典」でフィニッシュするビートダウンデッキです。
「全知経典」の性質上通常札の枠を経典が多く喰い、「真言」「使徒」の命中率が勝敗に直結するため自分と相手双方のふるよにというゲームへの理解力が試されるアーキタイプです。

2-3.相方軸

「立論」や「真言」、「使徒」で相手のオーラを剥ぎ、相方の攻撃札でライフを取っていくビートダウンデッキです。
「真言」と「使徒」という強力な攻撃手段により、オリジンよりも大きく適性が上がっているのが経典の強みです。
経典の攻撃はオーラ破壊力が高いため相方は3/1より2/2を持っていた方が嬉しいです。

2-4.邪悪なコンボデッキ

このふるよにというゲーム、たまに2柱のカードが上手く噛み合い恐ろしく邪悪なコンボデッキが生まれてしまう事があります。
経典も例外では無く、高い出力を持ちながら他の経典Xに応用できず、更に上記3パターンにも当てはまらないコンボデッキが存在しているため、例外処理として切り出しました。

3.カード個別解説

ようやく各カードの個別解説に移れます。それぞれのカードの役割や、各デッキでの採用率を解説します。
なお、採用率については2-1~2-3の3パターンについて記載し、邪悪なコンボデッキは経典単品というより2柱単位でのデッキになるため割愛します。

3-1-N1.立論

基本入れ得

採用率(判証):★★★★★
採用率(全知):★★★★★
採用率(相方):★★★★★
相手の山札が多ければ山札を、少なければオーラを削り取る攻撃札。
山札破壊モードは再構成を早めさせる事による間接的なライフダメージとも取れる他、再構成を誘発させて相手の山札を増やす手段として扱う事もできます。
分かりやすい使い方として先手3ターン目or後手2ターン目に立論を当てて山を焼き、相手の3ターン目を潰した上で再構成により相手の山札が3枚の状況を作る事ができます。この時「真言」を構えておけば決闘開始時の神算固定の状況でも無理なく当てる事ができ、ライフを取った上で計略を変えられるのでスムーズに「使徒」に繋ぐ事ができます。相手がそれを嫌って殴って来なければ決闘中の総打点が落ち、こちらのリソースも十分というとても嬉しい状況でターンが帰ってくるので「使徒」か「詭弁」を当てて鬼謀「真言」を構えてあげましょう。
オーラ破壊モードは単純に攻撃として破格のスペックで、ダスト枯れに弱い判証ルートにおいては貴重なダスト生成手段にもなります。とはいえこちらのモードを狙えるチャンスは決闘中そう多くは無いので、ダメそうならさっさと山焼きで打つなり基本動作に回すなりの見切りも大事です。相手のアグロ再構成でケアされてしまう以上、いつまでも後生大事に抱えておくような札ではありません。

3-2-N2.真言

経典で一番難しい札

採用率(判証):★★★★
採用率(全知):★★★★★
採用率(相方):★★★★
対応専用かつ起動条件ありと厳しい制約の代わりに「対応不可 0-10 -/1or2/-」と破格の性能を持つ実質攻撃札です。
神算効果のライフダメージは結構馬鹿にならないクロックで、各種山札破壊効果と合わさると思ったより早く相手のライフが溶けていきます。特に判証ルートでは「森羅判証」で削り切れるラインまで相手ライフを削る事が非常に重要なので、意識して狙うようにしたいです。ただし、相手の山札が3枚以上というのは結構重い条件で、基本的に相手が再構成したターンしか狙えません。「立論」をうまく使って狙っていきましょう。
鬼謀効果のオーラダメージは「立論」同様テンポ破壊とダスト生成能力に優れていますが、あちらと違い対応のため相手に纏い直すチャンスがあります。そのため、ここで相手が攻撃を中断して纏い直した時に目的が達成できるかは考えてから打ちましょう。幸い相手の山札が3枚以下というのは決闘中ほとんどの場面で満たされているため、打つ機会には困りません。
また、このカードを使う上では必ず当てられるタイミングを意識しましょう。例えば設置「鋼糸」や偽証設置「偽りの武器」等は絶好の狙い目です。

3-3-N3.詭弁

これは初手2前進の顔

採用率(判証):★★★★
採用率(全知):★★
採用率(相方):★
広い適正距離と強力な【攻撃後】効果を併せ持つ全力札です。
特に神算効果の山札破壊は強力で、受けた相手は概ね再構成を行う事になるため実質ライフ1.5~2点程の攻撃と見做せます。鬼謀効果は相手依存な物の、現代ふるよにはカードパワーのインフレにより相手のデッキに入っているカードも相応に強力なため、何かしら奪えれば大きな利得を得られるでしょう。
ただしこのカードは適正距離に2を含まない全力札という事で非常に取り回しが悪いです。相手に《前進》されるだけで使用できなくなるため、近距離メガミ相手には使えて1回の事が多いです。逆に4距離以遠で攻撃する中遠距離メガミ相手には何度も当てる事ができ、何度も当たればそれだけで勝利できる程のパワーがあります。そのような相手には採用を検討しましょう。
また、経典には「使徒」という強力な全力札が追加されているのも逆風です。あちらの方が取り回しも良く打点も高くなり得るため、全力2枚を嫌うとデッキから抜けてしまう事も多いでしょう。
このカードを採用した場合は1ターン目2前進から2ターン目の使用をチラつかせる事が多いですが、採用していなくてもやらない理由が無ければ2前進は行った方が良いです。デッキ内容が透けなくて済みますし、「詭弁」を嫌がった相手が《後退》を行ってリソースを損してくれるかもしれません。

3-4-N4.引用

当たれば最強

採用率(判証):★★★
採用率(全知):★
採用率(相方):★★
相手の攻撃札を奪える凄いカードで、相手の手札に攻撃札があればハンデスした上で赤札1枚分の働きをします。相手の手札を1枚減らした上で相手のオーラやライフを削り自分のオーラやライフを守っているため、凄まじい量のアドバンテージを産み出しています。ただし致命的な欠点として、相手の手札に赤札が無ければ大損です。相手が赤札を抱えていそうなタイミングを見計らいましょう。
また、ハンデスの宿命として、「トップで引いた赤札をそのまま叩きつける」行為に無力です。そのため移動にリソースを使わずに済む近距離メガミ相手には何もしない事が多いです。逆に後退札と赤札のセットを揃え、一気に攻撃するような中遠距離メガミには刺さりやすいため、そのような相手には採用を検討しましょう。この段落は「詭弁」と同じ事を言っています。
なお全知軸や相方軸ではそもそもデッキスペースが無く抜けがちです。
ちなみに、シンラミラーではお互いの「引用」と「詭弁」を巡って1ターン目から凄まじいレスバ クソゲー 折衝が行われます。本当に不毛なのでシンラミラーはやらない方がいいです。最終的に生まれる盤面もダストの枯れた不毛の地です。

3-5-N5.煽動

シュレーディンガーのステップ

採用率(判証):★★
採用率(全知):★★★★
採用率(相方):★★★
計略次第で移動方向の変わるステップ対応。その性質上、ミコトの計略を操る腕次第で両ステップ対応にもただの紙切れにもいくらでも変貌します。
神算はダストを枯らす事で、鬼謀はオーラを埋める事で対策されてしまうため、オーラ圧もダスト生成能力も低い判証軸では結構な頻度で紙切れになります。積極的に攻撃を行う全知軸や相方軸ではそれなりに信頼のおける対応です。
また、このカードを採用していると「全知経典」を打った際に「使徒」が当たるように間合を調整する事ができます。リーサルを狙えるタイミングが増えるため、枠に余裕があれば採用したいです。

3-6-N6.壮語

シンラを軸にするなら必須パーツ

採用率(判証):★★★★★
採用率(全知):★★★★★
採用率(相方):★
計略次第で大きく異なるモードとなる付与札です。
神算効果は山回復で偶奇調整ができるため、奇数再構成をある程度許容してくれます。集中力のオマケもあるため、AP的にも損をしていません。また、デッキトップに戻るという事は当然即座に引き直せるため、再構成する事なく何度でも使用可能です。そのため「森羅判証」を使用する際は必須パーツで、これ1枚から3点取る前提で判証軸のデッキは組まれています。
鬼謀効果は相手の手札を1枚増やしてあげる代わりに畏縮させて再構成を誘発するという、どちらかというと相手のアシストになるような効果に見えますが、この効果の真価は相手の山が無い時に発揮されます。相手の山が無ければ3ドローは3焦燥のため、3焦燥2ハンデス畏縮を受けて終焉が来ます。山底で当たったら大体死にます。
また、計略効果であるため「全知経典」で利用できるのも重要で、通れば単純にリーサルラインが3点伸びます。中盤以降相手が油断した瞬間に即死させられるため全知軸では必須パーツで、相手は「全知で即死しても文句を言いません誓約書」にサインをしない限り手札を1枚以下にする事が不可能になります。
反面、「森羅判証」「全知経典」のどちらも採用しない相方軸では採用意義がかなり薄れます。もちろん山底で鬼謀が当たれば死にますが、対面が人間である限りケアしてくるため滅多に当たりません。

3-7-N7.使徒

【破棄時】計略ガチャが当たった場合、あなたはゲームに勝利する。

採用率(判証):★★★
採用率(全知):★★★★★
採用率(相方):★★★★★
(何故かコモンズに更新後の画像が無くてブログから引っ張ってきたので画像サイズが小さいです)
S9のカード更新で得た、経典のメインウエポンにして撲殺兵器。本は読むより角で殴った方が強い。
展開時に計略に応じてハンデスか山札破壊のついた2/2が飛び、集中力を払えば計略を切り替えられるため集中0で畏縮していない限り間合5以下なら確実にヒットします。これだけでもしゃがみ札としてそこそこの性能なのですが、破棄時に計略が当たるともう1発飛びます。人間は1枚のカードから妨害付の2/2が2回飛んでくると人の形を保てなくなるため、【破棄時】が当たると人が死にます。わぁ凄い。
神算効果はハンデス付の2/2で、シンプルに3リソースを破壊しています。しかも次のターンは手札が1枚少ないので相手の反撃も薄く、全力の隙を補ってくれます。また、神算「使徒」を当てると相手の再構成が遅れるため、返しのターンは鬼謀「真言」が当たりやすくなります。
鬼謀効果は山札破壊付の2/2で、2オーラを奪いながら再構成を早める事でライフダメージも加速してくれます。適正距離に2を含むため当てやすく、このカードの存在から計略に困ったら鬼謀にしておくと潰しが効きます。また、鬼謀「使徒」を当てた結果相手の山が1枚以下になった場合相手は再構成をするため、返しのターンは神算「真言」が当たりやすくなります。
このカードが捨て札にある場合、「皆式理解」で再利用ができるため2コス0-5 2/2の切札としても運用可能です。一見神算「皆式理解」の解決中に「使徒」を使用するため神算しか当てられないように見えますが、集中力を1払って計略を変えれば鬼謀も当てられます。当然再使用した「使徒」は次のターンに【破棄時】ガチャが発生するため序中盤にテンポを取る目的で使用してもいいですし、相方軸ならリーサルの押し込みに使ってもいいです。
また、「皆式理解」「使徒」をする際に一緒に「壮語」も展開しておくと、先に「壮語」を破棄して計略をセットしてから「使徒」を破棄できるため【破棄時】が必中になります。もちろんそのまま当たるなら「使徒」から解決しても構いませんし、神算「使徒」でハンデスしてから鬼謀「壮語」が通ると勝ちます。
一見付与札のためダスト枯らしに弱いように見えますがそれはまやかしで、ダストが枯れていたら自分のオーラを2個払って置いてください。そうすれば相手のオーラがダストになります。どうせ相手は使徒の対処に追われてまともに殴れないので多少オーラが薄くても構いません。次のターンに「皆式理解」「使徒」すればもう一生ダストには困らなくなります。
全力札のため「森羅判証」との相性は悪いですが、ダスト肥やしの観点から採用は十分あり得ます。うっかり「皆式理解」「使徒」がライフに当たれば1点しか取れない筈の「皆式理解」が2点取ってくれた事になり、リーサルを1ターン縮める事に貢献してくれます。

3-8-S1.完全論破

3コスにするために2コスにしろって言ってたら2コスになってたまげ散らかした

採用率(判証):★★★
採用率(全知):★★★
採用率(相方):★★★
相手の通常札を没収するユニークな切札。
カード毎に明確に役割が分かれているコンボデッキや中遠距離デッキに強く、それらのキーカードを抜く事でデッキを機能不全に陥らせることができる。反面どれを引いても同じ赤札といった金太郎飴デッキには効果が薄く、下手なカードを抜くと相手のデッキ密度を上げてしまうだけになり得る。
採用する場合、どのカードを抜きたいか明確なビジョンを持ったうえで採用しましょう。また、捨て札からしか封印できない都合上、概ね1度は使われる事に注意。
このカードを使うと相手のデッキが6枚になるため、神算「真言」がかなり狙いにくくなります。(代わりに鬼謀がほぼ常に当たるようになる)

3-9-S2.皆式理解

ほぼ神算専用カード

採用率(判証):★★★★
採用率(全知):★★★★★
採用率(相方):★★★★
自分の付与札を再利用する切札。鬼謀効果は忘れてください。
全知軸及び相方軸においては、概ね「使徒」を再使用する事になります。2コス0-5 2/2はそれだけでも攻撃切札として十分すぎる性能ですが、【破棄時】が当たると一瞬で相手のテンポをズタズタにできます。そのまま相手のリソースを破壊しつくして「全知経典」なり相方の赤札なりで〆ましょう。
判証軸でも使い終わった付与を再使用して、「森羅判証」によるダメージを1点伸ばすのに使われます。あるいは「使徒」の項目で触れたように、ダスト生成兼打点のために「使徒」を再使用しても構いません。ライフに通らない場合は1点減った分を削る算段を付けてから使いましょう。
一応鬼謀効果にも触れておきますが、あまりにもメタ対象が狭く大した効果も無いため、何も書いてないとほぼイコールです。
経典ミラーで相手の「使徒」を破壊して「完全論破」するのに稀に使われます。もちろんその時も【破棄時】効果は誘発するので死ぬ気で避けてください。

3-10-S3.全知経典

当てたらシンラと同じドヤ顔してください

採用率(判証):
採用率(全知):★★★★★
採用率(相方):
経典の必殺技で、条件を満たせば一瞬で人が蒸発する打点が飛び出します。
神算と鬼謀で性質の変わるカードのため、先によく使われる鬼謀から解説します。
鬼謀の場合、「真言」「使徒」「壮語」を絡める事で2/2→2/-→2/2→1/1*3でオーラ5点ライフ4点を消し飛ばします。一見条件が厳しそうに見えますが、「使徒」の攻撃後で山札を破壊できるため「相手山札が2枚以下」かつ「相手の手札が1枚以下」の条件を満たせばこの火力が飛びます。「詭弁」を採用したり、開始フェイズに「使徒」の【破棄時】を当てておけば更にライフを取る事ができます。「使徒」の場合更に相手山札か手札破壊で成立条件緩和のおまけ付きです。相手がこれをケアし続ける場合、常に手札を2枚持って神算「使徒」に当たらないゲームが要求されます。という事は相手は奇数間合に行きたがらないので鬼謀「使徒」が簡単に当たります。
また、それでも相手がケアし続ける場合相当オーラやライフがズタボロになっているはずですので、神算「全知経典」が刺さります。
相手のオーラが3以下なら「使徒」「真言」を絡めて2/2→2/2→-/1で3点取れるため、疲弊した相手にトドメを刺すには十分な火力が出ます。相手のオーラが3以下という条件も「使徒」の【破棄時】を当てるだけでも達成可能なため、鬼謀だけでなく神算も常に候補に入れておきましょう。また、ここでも「詭弁」があると最後に山札を破壊して焦燥で1点リーサルを伸ばせます。

3-11-S4.森羅判証

実はシンラが両目を開いているのは全知と判証だけ

採用率(判証):★★★★★
採用率(全知):
採用率(相方):
オリジン時代から持っていたもう1つの必殺技です。
ライフ回復で延命しながら稼いだ時間でバーンダメージを飛ばして相手を焼き切ります。ただし展開した瞬間から3ターンの時間制限が付き、間に合わなければ即敗北します。判証軸のデッキではこのカード1枚で5~6点取るのが目標です。
神算「壮語」で3点は取れるので、後は相方の付与や「皆式理解」で付与札を水増しし、打点が足りる算段を付けてから展開するようにしましょう。また、展開した瞬間に2個、合わせて付与札を貼るのに更に数個と多くのダストを要求されます。頑張ってダストを肥やしてください。
また、6フレアと大型切札級のフレアを要求する割に勝利までに時間がかかるため、ある程度早めに開けないと間に合わなくなります。
あるいは、一般的な用法とは逆にダストと自分のオーラを両方0にすれば即座に付与札が破棄されるため、付与の枚数だけ即座にライフダメージを与える事ができます。「森羅判証」で2個結晶を減らせる事と、納1までなら乗せても大丈夫な事を念頭にうまく結晶を調整しましょう。納1以下の付与があれば「皆式理解」も打点換算できるため、それらを持っている相方では狙いやすくなります。この場合、オーラ0で相手にターンを渡す事になるため返しで必ず死にます。絶対に相手開始フェイズまでで殺しきってください。

4.サンプルリスト

お待たせしました、それでは各デッキタイプのサンプルリスト解説に移りましょう。

4-1.森羅判証軸(シンラA/レンリA)

立論/真言/詭弁/壮語/嘘突き/神授/自由
皆式理解/森羅判証/ロルレロラルロ
ロルレロラルロが1枚で納0+納3の付与2枚分として使える事を活かし、「壮語」「皆式理解」と合わせて「森羅判証」で6点取る事を目標にしたデッキです。「詭弁」や「嘘突き」で速やかに相手のライフを6まで落とし、さっさと「森羅判証」を開きましょう。
「神授」は「最初の桜鈴」でリソースを増やしてフレアを用意するか、「刃の本質」で打点やダストを増やすために使う事が多いです。

通常札の自由枠候補は下記になります。
引用:相手の打点が抑えられるので刺さりそうなら。
使徒:打点兼ダスト生成手段。偽証「嘘突き」の種にするといつでも捨て札に置けて「皆式理解」できます。
欺瞞の霧:無限の勝ち筋。「皆式理解」を「完全論破」に換装すると相手の一番強い札を自分だけ使えるようになります。

4-2.全知経典軸(シンラA/ウツロA)

立論/真言/煽動/壮語/使徒/遺灰呪/自由
皆式理解/全知経典/自由
とにかく相手のリソースを破壊し続けて、相手が音を上げた瞬間に「全知経典」でトドメを刺します。
ここまで触れていませんでしたが、「皆式理解」「使徒」コンボの欠点に「使徒」が捨て札に無ければ行えない点があります。このデッキでは「遺灰呪」まで採用する事で、「皆式理解」コンボの成功率を上げています。
とにかく全力付与を乱射し続けて、相手の身包みを剥ぎましょう。そのうち「使徒」がライフに当たり始めるので、リーサルが狙えるタイミングで「全知経典」を打ってください。
先手1ターン目の「遺灰呪」ですが、使用するとダストができて相手のリソースを破壊できる代わりに、自分のリソースも破壊されます。この後のゲーム展開でリカバリーできそうかを考えてから使うようにしましょう。

通常札の自由枠候補は下記になります。
円月:2/2は当然強力ですが、後退札を採用する枠が無いので2巡目以降の使用は相手から下がってくれない限りほぼ不可能です。
蝕みの塵:確実に相手の結晶を破壊してくれるため、フレアを貯めこむ相手に有効です。《離脱》が必要なのと、1巡目では相手にフレアが無く腐りがちな事が欠点です。
重圧:全てのカードが2距離で使用できるようになり、《離脱》が不要になるため自分のリソースに余裕ができます。迷ったらこれを採用しましょう。

切札の自由枠候補は下記になります。
完全論破:何か抜きたい物があれば。
虚偽:神算「煽動」と合わせて両ステップ対応を構えられます。1枚でかなり命を守ってくれ、あらかじめ展開しておけば「全知経典」中の「使徒」への攻撃対応も防いでくれます。困ったらこれを採用したいですが、切札を全て使うと9フレアとなかなか重いので、フレア不足で「全知経典」が打てないなんて事にならないよう自分のリソース確保はしっかりやりましょう。
残響装置:枢式:これを使う場合、「全知経典」の前にあらかじめ開けて起き、「全知経典」でできたダストでそのまま変身するのが理想ムーブです。綺麗に決まればそのまま相手を詰ませられますが、うっかりダストを肥やし過ぎると「全知経典」を打つ前に変身してしまい計略カードが全て吹き飛ぶので気を付けましょう。

4-3.相方軸(シンラA/シスイ)

立論/真言/使徒/鋸斬り/刻み刃/反乱撃/金屑纏い
皆式理解/ウバラザキ/ハドマギリ
シンラのオーラ破壊能力でテンポを取りながら、シスイの赤札でライフを取る基本的なビートダウンデッキです。
「刻み刃」の存在から、相手はオーラを薄くする事にそれなりのリスクを抱えているため「使徒」や「反乱撃」をガンガンライフに通していきましょう。見てわかる通りまともな対応札は無く、受けに回ると脆いため常に殴り続けてテンポを取って相手に何もさせないのが理想です。
4ターン目に再構成から「使徒」を置き、5ターン目に「ウバラザキ」「皆式理解」「使徒」と繋ぎ、店舗を取った上で6~7ターン目に再構成から「ウバラザキ」「ハドマギリ」でリーサルを取れれば完璧です。
また、「ウバラザキ」をライフに通した後に「立論」を使用すると、ダメージに対して「ウバラザキ」の【攻撃後】効果と「立論」の【常時】効果の2つの置換効果が働きます。この時どちらを適用するかはターンプレイヤーが選択できるため、相手の山札が2枚以上あっても相手オーラに2裂傷を与える事ができます。かなり「立論」の取り回しが良くなるコンボなので、必ず覚えておいて積極的に狙いましょう。

4-4.邪悪なコンボデッキ(シンラA/クルル)

真言/使徒/えれきてる/あくせらー/くるるーん/りげいなー/もじゅるー
皆式理解/どれーんでびる/びっぐごーれむ
シンラクルル系統がオモチャだったのも今は昔、ついに邪悪なコンボデッキが完成してしまいました。このデッキは数ある経典Xの中でも最強クラスのデッキで、通常選択にも耐えうる強度をしています。
ざっくり言うと「りげいなー」「皆式理解」「使徒」「びっぐごーれむ」で常に使徒を展開し続けながら再構成ダメージを相手に押し付ける事で高速で相手を焼き切ります。
このデッキは6ターン目まで動きが固定されているので、まずはそこまでを解説します。
マリガン:全力でりげいなーを探しに行きます。
1ターン目:2宿し(後攻の場合集中力も使って構いません)
2ターン目:再構成をしてりげいなー
3ターン目:適当に基本動作をしてフレアを確保
4ターン目:「もじゅるー」を展開し、「どれーんでびる」「あくせらー」「使徒」の順に使用します。その後、「もじゅるー」の基本動作と合わせて十分なフレアが確保できているはずなので「びっぐごーれむ」を使用し、終了フェイズに再構成を行います。この時、手札を1枚持って再構成後の山札が4枚になるようにしてください。
5ターン目:「皆式理解」「使徒」を使用します。
6ターン目:「あくせらー」「りげいなー」「皆式理解」「使徒」を使用し、終了フェイズに再構成を行います。
ここまでで3ターン連続で「使徒」を使用しながら相手ライフに2ダメージを与えているため、既に相手のリソースはズタボロになっているはずです。
この後は「りげいなー」を引き次第すぐに使用して「皆式理解」「使徒」と繋いで終了フェイズに再構成する事で常に「使徒」が捨て札にある状態を維持できるため、「りげいなー」を引く度に「使徒」を打ちながら再構成ダメージを与えられます。後は相手が死ぬまで繰り返してください。
「真言」「くるるーん」は構えておいて、打てる時に打ってしまって大丈夫です。ただし6ターン目までは山札の枚数が厳密に管理されているため、「くるるーん」でドローはしてはいけません。
「えれきてる」は暇なときに機巧が揃ってたら1点取れるボーナス札です。切札で青青青紫まで確保できているので、どちらかの対応通常札を使えていれば機巧が揃います。
また、このデッキを回すうえでの注意点として、「使徒」の【破棄時】効果解決後の計略は必ず神算にしてください。鬼謀にしてしまうと「皆式理解」から「使徒」が使用できなくなり、デッキが崩壊します。

5.メガミ単体相性

この章では経典とそれぞれのメガミ毎の相性を見ていきます。当然お互いの横次第でいくらでも変わり得るので、あくまで参考程度としてください。
なお、カード解説を読んだ方なら薄々察しているかもしれませんが、シンラはまっすぐ行って右ストレートでぶっ飛ばしてくる奴に弱いです。逆に後退して殴らなきゃいけない奴らには無類の強さを発揮します。
それではユリナから順に見ていきましょう……と行きたい所ですが、思ったより長くなってしまって時間が無かったのでこの章は後で追記します。

6.終わりに

と言う訳で、非常に長い記事になってしまいました。
これを読んだあなたが経典を握ってくれれば記事を書いた甲斐があったという物です。ただし経典ミラーはクソゲーなので僕の前では握らないでください。
サンプルリストで紹介したデッキ達も、眼前構築を組み替える事で別のデッキタイプにする事も可能です。是非あなただけの経典を探してみてください。
これでも頑張って文章を削ったので、もしかしたら説明が足りていない箇所があるかもしれません。分からない所や異論があれば気軽にTwitterで聞いてください。できる限り答えます。
以上、ここまでお付き合い頂きありがとうございました!

このブログでは「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から画像をお借りしています。
URL:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html


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