#2
やっぱり最近も気温はジェットコースターです。
同じ書き出しで始めることになりそうだとは思っていましたが、本当に1年経っていて、人間そんなに変われないものだなと実感中です。言い訳は何もありません。
あっという間に、本当にあっという間に、感覚としてはまばたきをするくらいのあっという間さで、君がいなくなって1年経ちました。
一周忌の法要に呼んでいただいて、たまに君の口から聞いていた場所へ行くことができました。法要の間、クリスチャンの私にはあまり馴染みのない音を聞きながら、背を真っすぐに伸ばし、綺麗で伸びのある声で同じように唱えていた君のことを思い出しました。
何かで、人は声から忘れていくと見たような気がするけれど、あのどこかへ吸い込まれていくような綺麗な君の声は、忘れないでいたいなと思っています。
新型コロナはまだ収束していなくて、私とTはそんなに頻繁には会えていないけれど、1年前、約束をしたまま出来なかった忘年会をようやく開催しました。行く予定だったイタリアンで、これもこれも頼みたいと意気揚々と言うTに、よく食べられるな~と思いながら注文を任せていたら、途中で当たり前のようにあっさりリタイアしたので、もしや止める役も君がやってくれていたんだろうかと疑問に思いました。「食べる前はいけると思うの、ほんとだよ!」と、よく聞く言い訳をTはしていました。次にご飯に行く時は量を見誤らないようにしたいです。
最近、大河ドラマや朝ドラを何となく見るようになりました。大河は私がギリギリ興味のある鎌倉以前(ほぼ鎌倉)、そして朝ドラは元AKBの川栄が出ているからです。
川栄がAKB48を辞める時に、当時総監督だったたかみなが、「早すぎるよ」とどこかでコメントしていました。
色んな人を見送っていたたかみなが、そうコメントしたのは、川栄ひとりだけだったと記憶しています(違ったらごめん)。
絶対エース前田敦子ことあっちゃんが辞めてからも国民的アイドルだったAKBで、確かに川栄の活躍はこれからで、とても惜しいように当時AKBのファンだった私でも思いました。
でも、それと同時に、あの事件からずっと握手会には立てなかった川栄が(立つ必要はもちろんなかった)、AKBを巣立っていく理由もわかる気がして、これからの彼女にすごく期待をしたのを覚えています。そうして、今は朝ドラ女優になりました。
人生の中で、転機となる出来事があるのだと思います。
悲しかったり、辛いことではなくて、楽しいことであればいいなと思うけれど、それは人それぞれ。
きっとアイドル川栄李奈さんの中ではあの事件で、私は、君がいなくなったことでした。
祖父母は全員見送ったけれど、身近な存在は初めてだったからかもしれません。
そう悲観的な意味ではなく、人生何があるのかわからないのだな、と思いました。川栄は、もっと実感したんでしょう。
とにかく、欲に従って生きてみようと思いました。君に手紙を書くという体で、1年の振り返りをします、ちょっとだけ付き合ってください。
1.推しにお金を注ぎ込んでみる
あくまで私に出来る範囲で。
タイミングよく、宝塚歌劇団に出会い、そしてなんと都合が良いことに、今比較的仕事の自由が利く。行ける限り、行きたい公演には足を運び、ファンクラブに入り、グッズを少し買ってみる。
人生の大半が何かのヲタクではあったけれど、実はあんまりお金はかけないタイプだった。AKBの握手会には行ったことがないし、ライブも1年に1回くらい。漫画がずっと好きだけれど、グッズはほとんど持っていない。でも、好きなものに囲まれるのは、案外楽しいんじゃないかと思って、今は欲しいと思ったグッズは買っています。
2.好きなものを買う
推しグッズと繋がる話ですが、これまで転勤を考慮して、なるべく物は持たないようにしていました(本を除く)。家具も最低限。でも、1度しかない人生、自分の部屋に置くものくらい、自分が持ち歩くものくらい好きに買いたい。転勤があったら持って行けばいい。そう思うようになり、吟味して、雑貨や着物、家具などにお金を使うようになりました。
3.引っ越し
が、しかし、「絶対にそこは激務だから狭くても何でもいいから電車で10分以内のところにしろ」という諸先輩方のアドバイスを受けて選んだ東京の部屋、立地は抜群でしたが、如何せん手狭でした。欲しいものを増やすにはあまりに狭い。大きいテレビも置けない!(※宝塚用)
そうだ引っ越しだ!と思い立って一瞬で家を決めて都外へ飛び出しました。
この時に、どうせなら色んなやりたいことを一気に叶えようと思い、①1LDKに住む②東京から離れる(人混みが好きじゃない)③ヲタク友達の徒歩圏内に住む、を全て叶えられる物件を探し、引っ越しを決めました。
おかげで楽しい毎日を送っています。
マネーツリーからは半年くらい「収支マイナスですが大丈夫ですか?」と聞かれていますが、良いのです。
これを続けられるわけではない(金銭的にも体力的にも仕事的にも)ことはわかっているので、今を楽しもうと思って遊んでいます。いや、今までも割と遊んでいたのだけれども。
浪費癖とまではいかずとも、割と多趣味で生きていた私を、いいねと言ってくれた君の言葉を勝手に良いように捉えて、加速させました。
長くて今年の秋までと決めています。
それくらいのタイミングで恐らく仕事が異動になるので、そうしたら今度は、ずっと問題だと思っていたことから目を背けず、君も論文の中で提言していた女性の就職、進学について、私は私で、この場所から頑張ろうと思っています。
君の恩師が今頑張っているように、私も何か少しでもそっちで君に土産話を渡せるように、死ぬまでの人生、足掻いてみます。疲れて立ち上がれなくならない程度に。
そのためにはパートナーが必要かもしれんなあ、と思っているんですが、これはまた次の機会にでも。
1年後どう思っているかもわからないし。
では、またね。
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