グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その1 前提

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その1 前提

まず何が必要かとなると、前提である。
この平行サプリメントでは表記方法に関して多くの実験的な試みを行っているので、まずは前提について語らなければならない。

前提として、このサプリメント特技の表記法変更(何度も出てくる記述の省略)や新たな状態、特技に関するルールの定義を行っている。
ここでは、その一例を紹介する。

制圧状態

その中で最初に解説されているのが制圧状態である。
この制圧状態ではSqを制圧することで有利な状態にするというものである。
扉の開閉や一方の陣営が有利になる地形の導入、進入に必要な移動力を上昇させる効果に対応したものとなっている。

制圧状態(Sqの制圧)
 Sqを制圧できるようにルールを追加する。制圧されたSqでは、制圧している側のみが使用できるギミックや、制圧している側が有利になる地形の効果を受けることができる。
 これは城や砦が1Sqのみの場合に、そのSqにいる両陣営のキャラクターにその地形の効果が適用されるのを防ぐことと、Sqに進入するのに必要な移動力を上昇させる特技の表記の簡略化を同時に行うためのルールである。
 Sqの制圧は特技や魔法、アイテムを使用するか、GMが指定した条件を満たすことで可能である。制圧はすでに敵対する陣営のキャラクターが制圧しているSqでは行うことができず、制圧しているキャラクターが行動不能になるか、制圧を行ったキャラクターが移動を行うと解除される。
 制圧は味方が行っている場合は、さらに制圧し、複数のキャラクターが制圧している状態としてかまわない。この場合は、制圧を解除するには制圧しているキャラクターすべてを行動不能にするか、Sqから移動させなければならない。
 このルールの整備によって、既存の扉が使いやすくなることに加えて、1Sqのみの砦や城の作成、使用が容易になり、さらには、『ADF』に掲載されている《制圧の印》《元素魔法弾幕》に類似する効果の特技を記述する際の助けになる。

というのを基本とし、判断基準として以下の文章を書いている。

 制圧は、Sqを制圧して守りを固めている状態である。これは戦場であれば当たり前に行うことのひとつであるため、GMはSqに制圧した際の効果がとくに設定されていない場合は、制圧を行えないとしてもよい。重要なのは陣地や砦など、制圧することに意味のあるSqである。
 例えば、陣地や砦などは部隊であれば制圧(戦闘中であればマイナーアクション、もしくはメジャーアクションのいずれかで制圧できるとすればよい)することで、守りを固めることになる。そうすると、何らかの恩恵を受けることでできるようになるだろう。
 これに対し、平原を制圧したからといっても何かが変化があるかといえば、何もない。この場合は特技や魔法などがなければ制圧することができないとするとようだろう。

その上で、具体的な制圧可能な地形として以下のような例を挙げている。

扉:制圧されていない場合か、味方が制圧している場合にのみ、通過して、進入した側とは別の方向のSqに移動することができる。
城:このSqを制圧している陣営の、このSqにいるキャラクターのすべての防御力に+5、リアクションの達成値に+2する。

この制圧によってマップのギミックが書きやすくなったり、有利な地形の設定が簡単になるだろう。

陣形特技

陣形特技は味方が特定の並び方で配置された場合に使用できる強力な特技の予定であるが、現状では陣形特技は作成されていない。
解説だけの項目になるかもしれない。

陣形特技
 陣形特技は味方の配置と敵の配置を合わせることで使用できる特技である。それぞれの配置という条件がある以外は他の特技と同じである。
 陣形特技では、効果範囲の図によってそれぞれの位置を表記する。この際、図で用いる記号について解説しておく。
●:特技の対象の基準(起点)となるSqである。
◆:自身のいるSqである。
◇:自身のいるSqが複数ある場合の自身のいるSqである。この内のひとつに自身がいなければならない。
○:味方が存在する必要のあるSqである。複数ある場合はすべてに味方がいないといけない。
 効果を及ぼす範囲に関してはこれまでと同様にSqを塗りつぶす形で表記される。

記述整理

記述整理として、いくつもの表記を変更している。
また、それに合わせて公式のQ&Aやアップデートを取り入れたものに変更したり、明確化や新たな効果を追加するための概念を追加した。

例えば、これまでは特技のルールにおいては、魔法のように「目標値:n/対決」というような表記は使用できなかったが、これを特技でも使用可能にしたり、本来は行動済みになる行動を行動済みでも行うことができ、行動済みにならない場合の表記を、「追加の●●を行う」という形で済ませている。

また、特定の項目を持つ、持たない(命中修正が存在しない装備アイテムの命中修正は上昇させることができない)という内容や、レベルに関する記述においてより深刻な状態に効果を発揮する場合はより軽い状態にも効果を発揮する(瀕死状態レベル2以上に効果を発揮する回復は瀕死状態レベル1にも有効)などのルール、TRPGでは当然知っていると思われている起点、射線、視線の解説などを行っている。

また、移動時の【移動力】の消費に関して、処理を少し変更し、移動可能距離を獲得して移動するというものに変えることで、効果の明確化を行っている。

スタイルポイント(SP)

スタイルポイント(SP)
 スタイルポイント(SP)は新たに追加されるリソースである。これはスタイルごとに設定される特別なリソースであり、特技のスタイルが違えばSPも別のものとして扱う。SPはSPを所持するための特技がないと獲得できない。
 つまり、アンデッドとシャドウのスタイルを持つキャラクターがアンデッドの特技で獲得したSPを、シャドウの特技で消費することはできないということである。これは、『上級』で追加されるBPを他のスタイルでも類似の要素を扱うために設定したものである。

『上級』で登場したBPというリソースを他のスタイルでも使用できるように定義したものである。
平行サプリメントでは、特技改修と特技の名称や効果が被ることを警戒した結果、SPに関する特技が多く追加されることとなった。

まとめ

これ以外にも多くの表記の整理や変更を行っているため、平行サプリでは仮のデータに謎の表記があった場合でも、おそらくそういう要素が追加されるんだろうぐらいに考えて欲しい。


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