102金融機関と金融市場⑤- 銀行業務

銀行の業務についても基礎的な理解が問われます。特に、銀行の業務のうち、銀行が預金業務と貸付業務で行う預金と貸付は銀行のバランスシートに計上されることは知らないと解けないので覚えておきましょう。


ポイント

銀行の業務

貸付金利の体系
〇市場金利変動方式:変動金利はTIBOR+スプレッド 、固定金利は市場固定金利+スプレッド
〇プレイムレート体系:プレイムレート+スプレッド
都市銀行が貸付金利をベースに自主的に設定している金利。短期プライムレートと長期プライムレートがあるが、長期プレイムレートはみずほ銀行が唯一公表しているものの、現在は殆ど利用されていない。

その他の論点

信託銀行は、知的財産権も受託することができる。
銀行の支払い準備率が低いほど、銀行は多く貸し出すことができるようになるので銀行が派生的に作り出した資金が多くなる(=銀行の信用創造機能)が、その分金融危機の際などに混乱を引き起こすリスクがある。


一問一答
1.預金業務は銀行の固有業務で受信業務というが、預金は銀行のバランスシートには計上されない。
2.貸付業務は銀行の固有業務で受信業務というが、貸出資産は銀行の資産として扱われる
3.為替業務は銀行の付随業務である。

答え
1.X 預金は銀行のバランスシートの負債として計上される
2.X 貸付業務は与信業務。貸出資産がオンバランスとなり銀行の資産として扱われるのは正しい
3.X 為替業務は銀行の固有業務

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