税務⑧-不動産取得税・登録免許税

不動産取得税と登録免許税は、不動産ファンドの組成やアクジション時に収支に大きく影響を与える要素です。不動産ファンドで扱われることが多い信託受益権の取引では、不動産取得税が非課税で登録免許税も名義変更１名義につき1,000円と流通コストが格段に安いことを理解しておきましょう。

また、特定目的会社と投資法人はバブル崩壊後の不良債権の処理（＝流動化促進）のために整備された制度なので、不動産の流通を促すために不動産取得税と登録免許税が軽減されています。ただ余談ではありあますが、固定資産税は軽減されてないこと、不動産信託受益権の取引であれば不動産取得税と登録免許税はもともと格安であることから、特定目的会社と投資法人のこの優遇措置はそこまで重宝されていません。