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【サカナクション】834.194を今更聴きました。【レビュー】

こんにちは。

サカナクション大好きにも関わらず、最新アルバムを今になってやっと聴けました。

確か6〜7年経ってますよね、前回から。
凄いな。

で、今回は聴いてテンション爆上げになったのでレビュー書きます。
(実はまだセプテンバー東京バージョン聴いてないけど)


1.『忘れられないの』
 まあ、あまり細々書かなくてもみんな知っているでしょうし、簡単に書きます。
まずね、これぞTHE・サカナクション。
ちょっとレトロな歌謡曲チックであり、爽やかでポップで…。
MVを観ると一郎さんのお茶目さのレベルがまた一段階上がってましたね。
ベースラインがかっこいい。間奏部分でギターソロではなく、ベースソロが入っているのもまた粋。

2.『マッチとピーナッツ』
 斬新すぎるでしょ。まずね、イントロ聴いたとき笑っちゃいました。かっこいいし、古臭いし。(良い意味で)
あと、こんなこと言うと気持ち悪がられそうですが、真面目に言います。
一郎さん、色気爆上がりしてませんか?
なんか以前よりも歌声やテクニックがセクシーになった気がします。
一郎さんの声は少し中性的でもあるので儚さがあって魅力的です。
ファルセットもいつも柔らかいですが、この曲では柔らかさだけでなく、いい意味で弱々しい、儚さが際立っていて綺麗でした。
それと歌詞の語感がめっちゃ良い。

3.『陽炎』
 アップテンポの楽しい曲。
これはあれですね、「モンキーマジック」だ。
ゴダイゴ。
あの曲好きなんですが、昔のカモフラというか、オマージュ的なのをやりがちなサカナクションなので、いつかは絶対やってくれると思っていました。
印象的なのはなんといってもサビの怒涛のエッジボイス。
私は以前、記事で書いたようにボーカルを習っているのですが、自分の満足がいくようなエッジボイスがあまりできないので、あんなに連続してできるのはすごいと思います。
(レコーディングしてるから編集、加工はしていると思うけど)
かっこいいね〜。

4.『多分、風。』
 これはなんでしたっけ。"100%片思い" …
あれだ。「ハイスクールララバイ」。イモ欽トリオ。
某音楽番組でご本人が「ハイスクールララバイ」からヒントを得たと言っていましたね。
でも古臭さはなくてむしろスタイリッシュ。
疾走感があって大好きです。
あと、サビの語感。
《風 走らせたあの子にやや熱い視線
 焦らせたその仕草に》
これだけ見ると個人的には、詩的表現の中に「やや」という表現が入っているのが少し違和感があるのです。
あと、言葉が全体的に単語っぽいというか、最小限に抑えているじゃないですか。
これをあのメロディーに乗せた瞬間、あり得ないほど気持ちいい語感になるんですよね。
このメロディーにはこの歌詞以外に当てはまるものがないんじゃないか…というくらい。

5.『新宝島』
 これも言わずもがなでしょう。
イントロからのワクワク感がもうすごい。好き。
イントロ壮大なのに、そのあとはシンセとギターの軽い音になってリズミカルになる。
サビで一気に疾走感が出る。最高。
《このまま君を連れて行くよ》か…。
是非お供します。
ギターソロも敢えてベタなのが良いですね。

6.『モス』
 やられた感。今になってこのアップテンポ曲来るのか…。
アイデンティティ的な曲ですね。
確かこれは山本リンダからヒントを得ていましたっけ?
相変わらず女性陣のコーラスの使い方がお上手です。
《繭割って蛾になるマイノリティ》って凄い歌詞ですね。蝶ではなく蛾。マイノリティ…うまく言えませんが好きです。
あと、一郎さんの最高音の出し方がうまい。

7.『「聴きたかったダンスミュージック、
   リキッドルームに。」』
 クール。超クール。洋楽っぽいですよね。具体的には詳しくないので誰とは言えませんが。
これはシングルの『新宝島』のカップリングでしたが初めて聴いたときは滾りましたね…。
敢えて淡々とした感じや、吐息を入れたり、声を荒げて歌わなかったり、アダルティーです。
歌詞も敬語である辺りが粋ですね。

(セプテンバー東京バージョンは未聴なので割愛します)

8.『グッドバイ』
 一郎さんの想いが溢れるほど詰まった曲ですね。実は私がサカナクションを知るきっかけとなった、2013年のJOIN ALIVEで初めて聴きました。MVには確か中条あやみちゃんが出ていた気がします。
私が前から気になっていた部分がアウトロの方の一郎さんの超高音。こんな音域出るの!?とびっくりします。
この歌の制作秘話というか、出来たきっかけが一郎さんの想いを知ると泣けてきますので、調べてみてください。

9.『蓮の花』
 初めて聴いたときはラジオで、でした。
いきなり超お洒落な曲が流れたのでビビりました。(段々語彙力が下がってる私であります)
《静かに君を妄想したいのに》ってフレーズがやっぱり人間臭くて好きですね。
これは芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を元に作ったと言っていましたね。当時中学生だった私はまだ読んだことがなかったのですぐにすっ飛んで買いに行きました。面白かったけど私は「地獄変」と「羅生門」のほうが好きです。
(なんの話)

10.『ナイロンの糸』
  すいません。これだけは本当にうまく言えないのですが、私がダントツで、一番好きな曲です。それ以外にはもう何も言えません。
好きなものは好きなんです。理屈なんてないのです。全てが好きなんです。終わりです。

11.『茶柱』
  ピアノの綺麗なイントロから始まりますが、正直意外でした。どうやって歌うんだろう…と思いましたが、さすが一郎さん。
どんな系統でも、自分の声に合うアレンジやメロディーを分かっていらっしゃる。
最後までシンプルなアレンジでしたが、全然気になるところもなく、レベルが高い完成度だと思いました。一郎さん、歌がめっちゃ上手くなってますね。上から目線ですいません。

12.『ワンダーランド』
 イントロ聴いて開いた口が閉じませんでした。
だってぶっちゃけ、スピッツとBUMP OF CHICKENを合わせたようなアレンジじゃん。
さすがにこれはサカナクションなのか?と思いましたが…はあ。
あのね、サカナクションよ。ほんと凄いな。
歌い出した瞬間「あ、サカナクションだ」となりました。しかもアレンジはがっつりやっているのに構成はシンプル。簡単に言うとAメロ→サビ→Aメロ→サビ…。
Aメロの歌詞はまさかの「君は深い」のみ。
これは1stアルバムの「インナーワールド」以来?(この曲ではAメロで「描いた」を14回も繰り返しています。)(あと、他にもありました。)

歌詞の構成もシンプルで、サビは「雛」と「蜃気楼」に視点を置いているのみです。
思い切った歌だなあ、と思います。

13.『さよならはエモーション』
 これはですね。気持ちいい曲ですね。
イヤホンで聴いているとラスサビでびっくりしちゃう系です。実はこれ、未完成のときにサビのみが東進ハイスクールのCMのタイアップに使われていました。(確か)
これもまた難産だったようです。こだわった分、最高の出来ですね。また上から目線すいません。もう黙ったほうがいいのでしょうか?

14.『834.194』
 インストでした。サカナクションのインスト曲ってダンサブルで、わかりやすく言うと「かっこいい〜」って感じだったんです。だから今回はびっくりしました。
こんな壮大なインスト作れるん??と。
インストのレベルは私は知識がないので上がったのかは分かりませんが、系統は変わったなーと思います。好きです。
関係ないけど最初のほう、なんか聴いたことあると思ったら、映画「サスペリア」のテーマ曲でした。(ゴブリンの『死のワルツ』です)

15.『セプテンバー -札幌 version-』
 歌詞が好きです。表現が綺麗。
「僕たちはいつか 墓となり」
死をこう表現しているのが素敵ですね。
皆まで言わなくても心情や状況がわかる。言葉の選び方が素晴らしいです。
あとやっぱり一郎さん、歌上手くなってますね?いや、以前からお上手ですが。なんかもう、あれです。素晴らしすぎます。


というわけで、以上レビューでした。
所々雑で、しかも上から目線ですいません。
それなりに長い間ファンなので、なんか凄く感動しました。久しぶりのフルアルバムでしたがやはり期待は裏切らないし、それどころか上回ってくるな、と。
もっとたくさん聴いて、また新たな発見があればどこかで書かせてください。以上です。

ありがとうございました。


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