「深夜の電話」第26話

直面したマトモでない事態に混乱し、少年は暫し上の空になっていた。「出してよぅ。薬出してってばぁ。」という声がして少年は我に返る。情けない声だ。鼻をすする音もする。泣いているようだ。(今度は泣き落とし……?)喚き、恫喝し、暴れ、泣き、相手の態度はくるくる目まぐるしく変化する。……続く

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