「深夜の電話」第2話

「父ちゃ……『ちち』は、いないです」「どちらへ」「学会であさってまで、たぶん東京」「連絡先は」「わからない……です」警官の問に、未だ小学生低学年の少年は、慣れない言葉で、しかしなんとか答える。「そうですか」。やや間があって警官がおもむろに「実は、先生の患者さんが、」……続く

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