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180528 お茶碗、白、タイル

朝、少しゆがんだお茶碗がふたつ届いた。GWに陶芸教室で作らせてもらったもの。自分の手で成形したものを、焼成して送ってもらえる。

成形した時点で少し予想がついていたけれど、同じ粘土を使って、同じお茶碗をイメージしてつくったのに、ぼくの作ったものと恋人のつくったものは、かたちがずいぶん違った。厚みも、持ったときの感じも全然べつもの。
頭の中にあるイメージか、指先の力加減か、もしくはその両方が、ふたりのあいだで少し違ったのだろう。

これを作らせてもらったOrganonというスタジオは、成熟した雰囲気の住宅地にあった。周囲と同じような一軒家の1階部分にひっそりと存在していて、看板がなかったら通り過ぎてしまいそうな佇まいだった(その看板ですら控えめに主張をしていた)。
小さなスタジオの中に電動ろくろが4つ置いてあって、落ち着いた話し方をするお兄さんふたりが丁寧に教えてくれた。

内装は、外観の与えるイメージとはずいぶん違った感じで、リノベーションの跡があちこちに残っていた。でも、ふつうの一軒家だったにしてはかなり天井が高かった。
そう思って帰り際、お兄さんに聞いてみると、もともとここはお肉屋さんだったんです。そう教えてもらった。
続けて、壁面のタイルに面影が残っているんです、とも。全然気がつかなかったけれど、たしかに壁の腰から下あたりに白く塗り込められたタイルが残っていた。

回想終わり。

大学へ行き、後輩とゼミをやって、プロジェクトの模型を作り、少しだけ研究を進めた。

いつもより少しだけ早めに帰って、お米を炊いた。
自分でかたちを決めたうつわに盛ったお米は、なんだかいつもよりもつやつやとしていて、とてもおいしかった。

#日記 #陶芸 #建築 #リノベーション

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