読書メモ 成功する準備が整う 世界最高の教室

本の目次はこんな感じでした。

第一部どうして準備をするのか
1.昔ながらの教育はもう役に立たないから
2.立派な志だけでは不十分だから
3.解決できる問題だから

第二部どう準備をするのか
4.まず、「勉強は先生から教わるもの」という前提を変える
5.一生役に立つ「自己主導性」を植えつける
6.メンター制度で「振り返り力」を教える
7.「競争力」ではなく「協力するスキル」を

第三部生きる力をつけるツール
8.うまくいく習慣が身につく「学びのブロック積み」
9.知的好奇心を育てる「チュータリング・バー」
10.どんな仕事でも「成功に共通するスキル」
11.最高の将来へつながる「確実な進路」

いまの学校現場や教育がどんなふうかわかりませんし、学校によっても全然違うと思います。自分の場合、学校とは与えられた教科書をひたすら覚える場所、それが勉強というであるという考えが強かったように思います。(少なくとも高校までは完全にそうでした)

自分にいま必要な知識やスキル、または今自分が学びたいはどんなことで、そのためにどこで、どんな風に学ぶとよいか、考えるということは、社会人になって自分で試行錯誤しながら身につけてきたという感覚があります。

でも、自分で学びたいことを見つけて、自分でどんどん勉強を進めるということは教育のあり方次第ではできるかもしれない、というのがこの本を読んでの感想です。ただし、それには先生や親の側に忍耐力や時間が必要そうだなーというのも、あわせて感じました。

おおむね人生に満足していると「もし、もっとよい教育を受けていたら?」と考えるのは難しい。でも、こう考えてみたことはあるだろうか。 「いまいる場所までもっと早く辿り着けていたら ── 退屈なことや大変なことにではなく、興味のあることや有意義な人間関係の構築にもっと時間を使えていたら ── もっと多くのことを達成できた可能性はないだろうか?


いくつか気になった文章を引用。

1950年に企業が求めていた技術は以下の通り。 1.速く、長い時間働く能力 2.細かいことや指示を記憶する能力 3.算術計算(2)。  それに対し、フォーブス誌によると、2020年の従業員に必要な能力は以下のようになるという。 1.複雑な問題解決 2.クリティカル・シンキング(批判的思考) 3.クリエイティビティ(創造力) 4.人の管理 5.他人との連携 6.心の知能指数(EQ)。さらに、 革新的な考えや独立性、進取の精神 も、現代の企業は求めているのだという(3)。私たちの祖父母の世代に求められていたものとはまったく違う。
拒絶されるのを恐れるあまり、手の届く範囲外のものには決してトライしようとしない生徒もいる。・・・その解毒剤になるのが、確実な次のステップを含む、人生の計画を立てる規律あるプロセスなのである
毎年、サミットでは少なくともひと握りの子どもたちが、自信をもってどの道に進みたいか、何をしたいかを最終学年で決めている。こうした子たちは、複数の選択肢に時間やお金を使いたくないと考え、かなり頑固なこともある。第1希望に固執し、他のものは受けつけようとしない……。  だが、こうした子どもたちにこそ、なのだ。複数の道を考える課題が必要になってくるのは。   自分が何者で、世の中にどう貢献したいかに合致するプランB、プランCがあると知っておくのは大切で、不安を 和らげてもくれる。
スキルを身につけるまでの道はでこぼこだ。子どもがSMARTゴールを設定して実行可能な計画を立てられるようになるまでには、 時間もかかれば練習も必要 なのである
「よい判断をするためには、お互いに学び合わなくてなりませんでした。だから自分の専門分野については徹底して学びました。そうでないと、他のメンバーに教えられませんでしたから」

自分の行動にいかせること
・人に教えることを意識して学ぶ
・プランB, プランCも考える
・目標はSMARTを意識する。でも練習が必要なので焦らない

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