声を失って考えたこと

今月半ばに2日間、声が出なくなったときに考えたことを残しておきましょう。

その前週の水曜日、早朝にアルバイトをいれていたせいで、睡眠がおかしなことになり、倦怠感を抱き始めました。起床後健康のためにと20分ほどランニングしたらさらに倦怠感が増し、一回仮眠しようと。

その日は大事な歌の本番が夜にあったため、倦怠感はぬぐえない中むかいなんとか終わらせ、翌日、翌々日と順調に倦怠感は回復しました。

土曜日ごろから声に不調を少し感じ始めた。夜は大事な仲間たちとの貴重な集まりだったからもちろん行って、いつものように騒がしいところで、声をはらないといけないような飲み会。

元々地声は通りづらいからそういう場は好きじゃないけど、まあこういうこともよくあることだから、といつも通りくらいで声を張っていた。そしたら翌日の日曜には声が半分くらいになった。不調だなと思いつつもいつも通り過ごし、習い事に行き、夜はゼミの仲間との集まり。

地声変わってるレベルで不調ながらもしゃべった。そして魔の翌日朝、声が出なくなった。息しか出ないんです、喉も痛くないし倦怠感もない、いたって普通なのに声だけが全くでない。

それまでにマスクして寝たことももちろんあったけど、起きたらマスクが外れてて喉が乾燥してたこともしばしば。今思えば、まだ声出る程度に不調だったときに、もっとアフターケアをしておくべきだったなと。

出なくなっても特に焦らず、すぐ直るだろうと社会に繰り出したが、声が出ないと人間として社会的生活を営むのも難しいんだね。「声が出ません」的な必要なカードがパッと出るようなアイテムは無いものかと思った。

いつもどれだけ独り言を言っていたのか、何も自分の言葉として言えないことが非常にもどかしかった。

話せないからバイトの面接を断ったり、通訳ボランティアの手伝い予定を減らしてもらったりしなければならんかった。コミュニケーションが人と取りづらいからって人と会う機会をなくしたら、精神的に追い詰められるなとも感じた。

その日の夜は貴重な合唱団の練習日だったため普通にいくも、もちろん歌えず。行って仲間に会って初めて、事の重大さに気づく。結節になってはいけない、長引く、声がずっとでなくなったらどうしよう。音楽を聴くことすらも声帯に良くないと言われたり。音声外来というものの存在を教えてもらい、今日行くべきだったと思いながら。

実はこの週の金曜日に大事な歌う機会を控えていたため、どうしても治したかった。翌日、起きても声が出なかったので定期圏内の音声外来へ。声楽と医療をヨーロッパで勉強した医師ということで、こんな人もいるんだな、ちょっと高いんじゃないかなと思いながら大量の薬処方、そして軽いステロイドの注射をスムーズにされた。

声が出せないと、その場にいるのに、いない人扱いにされるのマジでひどい。授業で当てられなくなるのはラッキー(なのか?)

翌日水曜日も声が出ず。夕方から楽しみにしていた方の講演会。終了後、皆さんとお食事に行って、終わり間際にふっと声という音声がガラガラ声ながらも出るようになったんです。

木曜日にはまだマシになり、金曜日にはもっと回復。地声より歌声のほうがだせるんだな、と。

結果的にやった対策は、

喉を温める、カイロ、マッシュポテトをラップでくるみ、あてる

梨を食べる、市販の漢方を2種類飲む、Tolak Anginを1袋飲む、龍角散ダイレクトを飲む、のど飴を3,4種類買う、Vicksをなめる、生姜はちみつ湯みたいなのを作る、白湯にはちみつ入れて飲む、ラーメンを食べる、カモミールティーを作り、湯気を永遠に吸引する、飲む

何が効いたのやらわかりません。しかし気分を上げることは非常に大切だと思いました。独りで抱え込まないようにしたいものですね。

SNSで対策法を募集したりしました。留学していたドイツならではの治療法「ハーブティーをたくさん飲む」を忘れていた私は日本社会に俗してしまっていたと反省。


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