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【日記】いじめられて凹んでた私へー容姿をバカにされたら「かわいそう」と言ってやれ

「あいつら毛づくろいしてるみてえ」

中学1年生の教室、昼休み、友人の長い髪がとても綺麗で
おしゃべりしながら三つ編みをさせてもらっていたら
教室の離れたところから男子の声が聞こえてきた。

声変わりもしきっていない高い声がその一言をきっかけに
笑い声として混ざる。
「気持ちわりいww」



中学生のとき、私はいじめられていた。
暴力的なことはされたことがないけども、
普通に過ごしてるだけなのに気持ち悪いとか、なにあれ、
とクスクスと笑われる側にいた。

学校全体が評価する者、されても仕方がない者のカーストが出来上がっていて、容姿がよい、もしくはクラスの中で声が大きい生徒が
暇つぶしにターゲットを絞らずに評価を下しては笑いあっている。

可愛くもなく、あまり愛想もなかったし
陸上に熱中していて髪を短く切っていた私は
「あの子可愛いよな」と噂しあうような対象でなかっただろうし
別に彼らに求愛されたいとかもなかったけども
普通に過ごしてるだけで「クスクス」笑われるのが心底嫌だった。
中学生の私は、中学での評価が世間の評価だと思い込んでいて
自分の見た目と振る舞いについての自信をとことん無くしていった。

中学みたいな、人の容姿や行動を勝手に評価してくる暇な人に
もう関わるのがいやで、必死に勉強して勉強がちゃんとできる高校に入った。さらに大学に進んで、社会人として働きだしてからも

「あいつら毛づくろいしてるみてえ」「気持ちわりいww」

の言葉をたまに思い出してはグツグツと恨みの感情が湧き上がってきては
それを容姿をよりよくしたり、振る舞いをよくするモチベーションにしてきた。
悔しいけども、
自分の価値は容姿と振る舞いで担保される、という刷り込みが私の中に出来上がってしまっていた。

ある日、ニュースを見ていたら、
海外のいじめに対する処分についての事例を紹介していた。

イギリスの学校でいじめ(悪意を持ち人を構うこと)があった場合は、
加害者が指導を受けて、場合によっては退学させられるとのことだった。

学校や職場でのいじめで本当に問題なのは
他者をいじめることを自制できない加害者の方。

そのニュースを見た時に
今まで私が苦しんできた見た目によるコンプレックスはなんだったんだ、
誰からの評価をいつまでも基準として信じ切ってたんだ、と
思考の切り替えができたのを覚えている。

もしもタイムスリップができて、中学時代の私に会うことができたなら
「いじめてるあいつらに、かわいそう、と言ってやれ」と言うだろう。

人を見た目で判断するしかできなくてかわいそう
気に入らなければ関わらなくてもいいのに、それすらも自制できなくてかわいそう

こうして過去の人に対してかわいそがるのも一つの評価になるのだろうか。
少なくとも、13歳からずっと持ち続けていた見た目コンプレックスは
「かわいそう」という感情が上書きしてくれた。

高校に入ってからも、大学に入ってからも、会社で働いてからも
いい意味で自分の心をコントロールできる人としか出会わなくなった。
自分の心をコントロールできる人は、伝え方も人との距離の取りかたも本当に上手い。
だから、中学生の私、あなたの生きづらさはちゃんと解決されてるから、
ブスだからと言って一日ロールパン1個とかアホみたいなダイエットするんじゃない。


見た目の美しさとか、醜いだとかの評価はいつだってポイズン
誰かの一言で自己肯定感下がってる〜〜て言う人は
試しに「かわいそう」とつぶやいてみるのもいいかもしれません。




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