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旅の終わりにありがとうのジャム

プレゼント上手な人に憧れる。

プレゼント上手な人は、
小さな一言を覚える天才だと思う。
好き嫌いの情報を記憶の引き出しに収納して
いざという時にちゃんと引き出せる人。

友人がそのひとりで、愛が止まらないので文を書く。

友人は東京に住んでいる。
今日は、一ヶ月ぶりに鎌倉に遊びにきてくれた。
長谷寺、ドライフラワーのお店、泊まったことないゲストハウス…わたしもまだいったことない鎌倉の気になるところを一緒に旅して過ごす二日間。

混み合う鎌倉駅西口で、
ほなまたね、と言おうとしたらリュックから包みを出して「はい、お土産!この前嬉しかったから。」
と彼女もわたしも大好きな、
鎌倉のロミユニコンフィチュールのジャムをくれた。

うわぁ、ありがとう!と受け取って
何につけて食べようかなといそいそと帰り
何のジャムなのか包みを開けてみると
いちごとフランボワーズのジャムだった。

いちごのジャムだ、とわかった瞬間思い浮かんだのが旅の間のさりげない会話。

前回遊びに来た時にロミユニのジャムを買って、
ぜひまた行きたい!という話をしていたときに
とくに理由もなく「ジャムの中でどんなのが好き?」という会話になった。

彼女はブルーベリーとか、バナナのジャムが好き。
わたしはいちごのジャムが好き!と強めに答えた。

ちょいと脱線するが、わたしのいちごのジャムへの
憧れと好きの深度はかなり深い。
小学校のときにいった親戚とのキャンプで
焼きたてのパンにたっぷりの手作りイチゴジャムを乗せたものを食べてから、
その美味しさと甘酸っぱい味と、キャンプの楽しみが思い浮かんで、エピソードごといちごジャムが好きになってしまった。

そんなわけで「あきはどんなジャムが好きなの?」の質問に食い気味でいちごジャム!と答えたわけなのだけども、
わたしが愛してやまないいちごジャムが目の前にある。

しかもそのさりげない会話から
店内にたくさんある中のいちごジャムを選んでくれたと想像すると、
愛〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!

っとなって、ヘッダーでも使っているイラストを描くというよくわからないエネルギーの昇華をしてしまった。

彼女はこういうさりげないプレゼントを、
物だけじゃなくて言葉でもさらりとくれる。

誕生日にもらったうさぎのシールを大量に貼った封筒にたっぷりの思いが綴られた便箋。
デジタル上でも、彼女の言葉はカチンと固くなく柔らかく伸びやかで心にすんっと入っていく。

そんなプレゼント上手な友人のふるまいをみて、
わたしも真似していこうと思うのだ。

自分が受け取って嬉しいという感情を
誰かにあげたい、嬉しいのバトンを繋げたい。
そんな気持ちを育んでくれる、プレゼント上手な友人はすごい。



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