220913 自然なことをたのしむ

目標とした設定は同じ「あ」です。利き手で書いたほうはきれいだけれどつまらない。仕事も同じで、自分ひとりの能力だと「作品」になりづらいんです。逆に、自分に難しい環境を与え、負荷を課したことで、新しくておもしろく、想像もしていなかった「あ」ができあがった。つまり、右手の「あ」は人工的で、左手で描いた「あ」は人工的でありながら自然現象でもあるわけです。

このプロジェクトを通じて考えたのは、「自然物のことは誰もが美しいというけれど、建築については個々の好き嫌いがある」ということ。みんな、そんなことは当たり前だと思って理由を考えないでいるけれど、僕はそこをもう一回クリアにして深く掘り下げておきたいと思ってしまうんです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?