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FX初心者チャートの見方|FX取引で相場の流れがわかるようになるには?

チャートの仕組み

チャートとは、時間の経過に沿った値動きを視覚化したもののことです。 価格が変動するにつれ、チャートの形は変化していきます。 チャートを見ることで、直近および過去にどのような動きがあったのかを理解することができます。

下部の目盛りは時間軸で、左から右に向けて時間が流れています。 画面の右側の縦軸は価格を示します。 ほとんどのプラットフォームでは、チャート上にグリッドがあります。一定間隔の時間・価格ごとに線が引かれています。 グリッドにより、どの時間にどれくらいの価格だったのかが分かります。

ほとんどのプラットフォームではチャートをさらにカスタマイズできるようになっています。 横軸の目盛りをクリックしドラッグするとズームイン、ズームアウトできます。 チャートそのものを右クリックしてプロパティ(または類似の項目)を選択すると、ウィンドウが開き色を変更できます。

プロパティでは、MT5での時間区切り(時間/日/週の区切りを示す太い点線)やティッカー、クイック注文ボタン、ASK(買)ラインのように、表示項目を追加することもできます。 こうしたオプションを試してみて、好みのものを追加したり不要なものを非表示にしたりすることを推奨します。 ただしほとんどの場合、ティックボリュームと実際のボリューム以外は表示しておくことが理想的です(これらの代わりにインディケーターを用いることもできます。別のレッスンで詳細を説明します)。

CFDトレーダーが用いるチャートの主なスタイルには3つあります。 つまりラインチャート、バーチャート、ローソク足です。 一般的に、最初の2つはあまり使われていません。 それは、あまり読み取りやすくないことが主な理由です。

現状、ローソク足が最も広く使われているチャートの種類です。 これは、過去の期間において発生したことについて最も多くの情報が読み取りやすくなっているためです。 少し練習すれば、ローソク足チャートを数秒見るだけで銘柄の概要を簡単に理解できるようになります。

ローソク足の太い線は「胴体」または「実体」と呼ばれています。 これらは、その期間における始値と終値の実際の差を示しています。 上側および下側の細い線は「上ヒゲ」、「下ヒゲ」と呼ばれています。 これはローソク足が示す期間での値動きの幅を示しています:上ヒゲはその期間の高値、下ヒゲはその期間の安値を示しています。

1本のローソク足が示す期間は、時間軸を設定することによって変更することができます。 例えば、時間軸としてH4を選択した場合、チャートのローソク足は4時間での動きを表示します。 判断材料としてよく使われる時間軸は、H1(1時間足)、H4(4時間足)、D1(日足)です。 

ただし、長期トレードを行う人は週足、月足のチャートから状況を判断します。 トレーダーは、より「戦略的」な短い時間軸を用いてエントリーとイグジットのタイミングを見計らうこともあります。 その場合はM15(15分足)とM30(30分足)が用いられます。 M1(1分足)とM5(5分足)の非常に短い時間軸もあります。これらの時間軸は通常「ノイズが多すぎる」と考えられており、実際に発生していることの概観がつかめないため、使用する際には注意が必要です。

一般的に、H4(4時間足)とD1(日足)のような大きな時間軸の方がより信頼できる情報を得られます。 M15(15分足)、M30(30分足)のような短い時間軸の場合、信頼性は低くなります。 チャートを用いての分析方法については、このコースの2セット目で詳しく説明します。

実践

次のレッスンに入る前に、ここで学んだことをデモ口座で実践してみましょう。

お好きな銘柄のチャートを開いてみましょう:追加の機能(グリッド、区切り、ASK (買) ライン、ティッカーなど)は一切表示せず、線チャートに設定してみます。 

次に、同じ銘柄で別のチャートを開き、好みの機能を追加してみます。特に、グリッド、BUY/SELLボタン、ASK(買)ライン、始値(OPEN)、高値(HIGH)、安値(LOW)、終値(CLOSE)(まとめてOHLC)および項目の説明などを試してみてください。 

両方のチャートでそれぞれ小さなトレードをして、利益を上げられるか試してみましょう。どちらのチャートがより簡単かを実感してください。

トレードである程度の損失を出すことは避けられません。 すべてのトレードで利益を上げるための方法はあり得ません。

全く損失を出さないようにするのではなく、利益の合計が損失の合計より多くなるようにするだけでいいのです。 究極的には、損失を小さく抑え、利益を拡大させることがトレードで成功を収める秘訣です。

最も一般的かつ実際に起こり得る、初心者トレーダーが犯しがちな壊滅的な誤りは、損失を小さく抑えようとしないことです。 これに関連し、まったくの初心者の多くはストップを活用しません。 ストップを活用しなければ、トレードの含み損が潜在的に無限となるため、遅かれ早かれほぼ確実にストップアウトにつながります。

適切な割合でストップとターゲット(決済逆指値(S/L)および決済指値 (T/P))を正しく用いれば、自制心に頼らずに損失を抑え、利益を最大限にすることが可能です。 割合は、少なくとも1:2が最も一般的です。これはストップと比べ2倍の値幅でターゲットを設定するものです。

感情のコントロール方法を鍛えるのには時間がかかります。 慣れないうちは、半分以上判断を誤っても全体としては利益が残るよう、1:2より大きな割合でトレードをするのが良いでしょう。

トレーダーにとってのもう一つの格言に、「つかぬはやめよ」と言うものがありますが、これも初心者が良く忘れがちな点です。 暇つぶしや、トレードをすること自体を目的にトレードすることがあってはいけません。 優れた機会と見た時にのみトレードをするべきです。

論理的な判断の仕方を知っていることはCFDのトレードにおいて一つの重要な要素です。 その分析について詳しくは、次の学習段階で説明します。 

要約

すべてのトレードで利益を上げることは不可能です。

全体として利益が出るように、損失より利益を多くすることが必要になります。

損失を小さく抑え、利益を拡大させることが非常に重要です。

全てのトレードでストップを用いるべきです。なるべく、ターゲットも用いるべきです。

好機であると考えた時にのみトレードするべきです。


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