居住以外の空き家活用法を考えてみる

おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。さて昨日に引き続き「空き家予備軍アプローチ手法構築プロジェクト」東京都にある調布市の皆さんが作ったレポートを見ながら空き家予備軍について深掘りをしていこうと思います。今後の空き家予備軍に対する対策についていくつかレポートの最後に提言されておりますが、なかなかおもしろいなという視点を今日はご紹介しようかなと思っています。このレポートでは所有者の方にいち早く空き家になることを想定しながら動いていくのがベストだと。そこで障壁になるのが所有者の方が長く住むと空き家の決断が鈍くなると。これは昨日もお話ししたのですが、非常におもしろい視点だなと。愛着があるゆえに自分の家が空き家になるというのが想像しにくいという話。非常に理にかなっているお話しだなと。これは我々の活動の中でもこんなことよくあるなというお話しの1つでした。そういうことを踏まえて対策としてやるべきことは、居住以外の利活用の方法をもっと早い段階、空き家になる前の段階空き家予備軍の時から目に触れることが非常に大事だということが書いてありました。これは非常におもしろいですよね。これはふるさぽでも情報として発信していることの1つですけれども、家しかダメだという形になると住宅としてのみの活用しかイメージできない。そうすると地元の人も人が減るしどうしようかな、移住者の方がよそから来てくれないとなかなか難しい。そこで出てくるのが「よそからくる人はこんな古い家は恐らく住みたがらないだろう」「若い人はきっと好まないだろう」というような思考になりがちだと思うのです。そうなるとそれ以外の利活用の方法が大切になってくるというか、数が多いことが当たり前になってくるということになれば所有者の方もこういう方法で使えるのであればいいのではないかみたいなところが目の前に出てくれば、それに沿った自分の意思の決定というのが出てくると思うのです。これは非常におもしろいなと思いました。利活用の事例を今後拾い上げていくといいますか、目の前にお見せするといいますか、知っていただくという努力が非常に大事だということがこのレポートから感じた次第でございます。今後空き家予備軍というのはボリュームとしてもけっこうありますので、対策はすごく必要だなというのはひしひしと感じております。ということで今日は利活用事例を拾い上げるというようなお話しでした。ありがとうございました。

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