見出し画像

偽トロ業者が破産した件

皆様こんにちは。今回は、巷でちょっとした話題になっている偽トロキャプチャを製造販売していた株式会社ケイティの破産の件について自分の個人的解釈も含めて書いていきたいと思います。

最初に偽トロキャプチャとは何か知らない方にご説明しますと、ニンテンドーDSやPSvitaなどの外部出力機能がないゲーム機のゲーム画面をPCに直接取り込むことができ、ハードウエア及びビューアーソフトウエアのシステム名称で、業務用機器としてゲーム画面を外部出力できるIS-NITRO-CAPTURE(通称ニトロキャプチャ)という機器があるのですが一般流通されてないので、DSやVitaの配線に自作の内蔵型キャプチャボードを組み込んでPCにゲーム画面を直接取り込めるようにしたもので、当初ゲーム実況ではwebカメラで直接ゲーム機画面を撮影していましたが画質の向上を目指して生まれたのが、この偽トロキャプチャです。名前も本家のニトロキャプチャをもじって偽トロキャプチャと呼ばれるようになりました。もちろん、これはメーカー非公認の改造ゲーム機なのですが偽トロが出回り始めた当時は明確な罰則や法律がなくメーカーもこれといったアクションを出さなかったためゲーム実況者の間で普及していきました。いわゆるグレーゾーンの機器だったわけです。

この偽トロは機械に強い人は自ら改造していましたが、改造技術のないユーザーは改造を代行してくれる業者に依頼して手に入れるしかありませんでした。その偽トロ改造代行業者の代表的な会社の一つが今回破産した株式会社ケイティです。

今回、この株式会社ケイティが破産した件(2019年1月24日に破産申請)についてTwitterなどで騒がれてる理由は、以前からこの会社の評判や顧客対応が悪かったことや、今回の破産に伴い事前に何も告知や説明をせず夜逃げまがいに全て(店舗やHPやTwitterなどの連絡手段を含め)閉鎖させ社長が行方をくらませ更に、注文をしていた顧客の代金を返還していない(一部は返金したらしいが)という企業としては最悪の対応をしての状況だったようです。

実際、自分もこの株式会社ケイティからDSi・3DS・new3DSと3回偽トロを購入したことがありますが、初めて購入したときは代金を振り込んでから半年以上商品が送られてこないわ、連絡をしても電話に出ないわTwitterのDMの返信も帰ってこないなどの対応をされた経験があります。3DSの偽トロの時はどうしようもなくてダメもとで注文したら振込後1週間で商品が届いたのでまあよかったですが、企業としてどうなんだ?みたいな所は多々ありました。ネットでも結構色々な酷い対応をされた方がたくさんいたみたいで、かなり評判は以前から悪いのは明らかでした。

しかし、今回株式会社ケイティが破産した最大の理由は、昨年末に改正された不正競争防止法という法律の存在です。

自分も法律に詳しいわけではないんですが、要約すると改正された不正競争防止法に新たにセーブデータの改造代行、ゲーム機器の改造代行を行うこと。という禁止項目が追加されました。この法改正によって事実上株式会社ケイティは偽トロそのものを販売できなくなり会社として存続できなくなった。というのが今回の顛末となります。

※この不正競争防止法については他の方が解説ブログを書かれていて、人によっては偽トロの販売は法律違反ではないのではないか?という解釈をしていますが、現段階では検挙された人間がいないので裁判等でどういう判断がされるのかは前例がないため不明ですね。

実際、以前からTwitterで株式会社ケイティの社長は高級車を何台か購入したりしてる写真付きツイートをしてるので会社として体力のある経営をしてたりとか、今回みたいなことになるかも的なリスクマネージメントは全くしてなかったのは夜逃げ同然の状況が何よりの証拠でしょう。

ちなみにこの不正競争防止法によるとゲーム機器の改造代行・販売だけでなく譲渡、引渡し、展示も禁止されてるのですでに偽トロを所有してる方は注意したほうが良さそうですね。

しかしながら、現状偽トロを所有されてる方は完全に故障したときの修理先がなくなりましたので安易に台パンなどで壊さないようにご注意くださいねw

この記事を書いていたらニンテンドースイッチの小型版が今年中に発売されるらしいという情報が入ってきたので3DSも今年で終わりを迎え新たなハードの時代に突入するみたいなので今後の任天堂ハードに期待して、このあたりで終わりにしたいと思います。

というわけで今回は、ゲーム実況者にとっては必需品だった偽トロの販売業者の話題について書かせて頂きました!!

それではまた!!(*^^)v

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?