楽しんだもの勝ち

 なんのことかと言えば僕なりの創作に対する心構え。
 作者にしろ読者にしろ、楽しんでこその創作。楽しくないなら作る意味も読む意味も無い。「楽しい」こそ創作における正義、というのが僕の考えです。

 だって、何が楽しいかなんて人によって異なるわけじゃないですか。名作と呼ばれ多くの人に支持されている作品にだって必ずアンチはいる。何が面白いのか理解できないという意見もある。逆に世間からは認められてない作品にたまたま目を通してみたら、自分にとっては最高の傑作で一瞬で引き込まれたなんてこともある。

 楽しいは人によって違う。千差万別が当たり前。だったら作る側は自分の楽しい、自分の好きを信じてそれを突き詰めて行けばいい。その方が気分良く創作できるし、皆が自分の好きを形にしていけば多種多様な作品が生み出される。そうすると、なかなか自分好みの作品を見つけられずに困っている読者に喜んでもらえるかもしれない。

 僕の「楽しい」は少数派かもしれませんよ? でも、同じ「楽しい」を待っているその少数派の人たちなら楽しんでくれる。僕が自分の好きを形にしないと、その人たちは永遠に自分の好みに合った作品と出会えないかもしれない。
 まあ、創作者はたくさんいて作品も星の数ほどありますから、実際にはそんなことはないでしょうけど、それでも僕が書けば僕と同じ、あるいは似たような好みの人たちが楽しめる確率は上がる。

 それでいいと思うんですけどね。目の前に百人いたら百人全員を楽しませなきゃいけませんか? それを目標にするのは構いませんが、最初に書いたように全ての人間に刺さる作品なんて存在しないでしょう。
 より多くの人に楽しんでもらうため、書きたくもないものを書くなんてのは僕には無理です。自分がつまらないと思ってる作品を書いて称賛されても気分が悪い。全く楽しくない。そんなのがずっと続くなら死ぬ方がマシ。

 なので、僕は自分で読んで楽しめる作品しか書かないし、読んで面白かった作品を応援します。そして創作は楽しんだもの勝ちだと今後も言い続けるでしょう。
 楽しいだけじゃ駄目、ではなく、楽しくなきゃ駄目。それが創作です。
 僕にとっては、ですけどね。
 自分の楽しい、好き、面白いを堂々と追求しますよ。今この瞬間も頭の中で北斗の拳に出てきそうなモヒカンたちがヒャッハーしてます。

「ヒャッハー! また面白そうな話を思いついたぜ!」
「こっちは最高の傑作の予感がする本を見つけたぞ! 読んで感想を書くか!」
「いいねえ、作者さんに届きやがれ、この想い!」
「オレたちの本にも感想が付くといいなあ! ヒャハハハハハ!」

 エンジョイ&エキサイティング!

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