桃丸ねくと、またね
2020年3月3日。それはGEMSCOMPANY桃丸ねくとちゃんのお誕生日であり、彼女の通常配信が最後の日。
つまり今日をもってアイドル『桃丸ねくと』は卒業をする。
正直な話、頭ではその意味を理解しているつもりだったし、それまでにねくちゃんとねねちゃんのねねねく配信で少しずつその現実を受け入れていった……はずでした。
それでも私の中に残り続ける得体のしれないモヤモヤがずっと身体を縛っていました。心が、これでもかっていうくらい説明しても全くもって納得してくれないのです。
そんなこんなで現実逃避をしながら迎えた当日、多くのファンが自分に出来る事として言葉を贈ったり、絵を描いたり、歌を贈ったりしていました。
事前に送ることが出来たTwitterのDMで私の中に燻っていた部分をしっかり言葉に出来たと思っていましたので、私は特に準備を何もしていなかったのです。
しかし他の人が見せる覚悟の上での『愛』を見せられて、正直に申し上げると体調的にぶっ倒れました。逃げている自分に嫌気が差していたんでしょう。そして3日の朝、目を覚まして思いました。
「目をそらさないで、彼女を送り出そう」
配信が始まり、桃丸ねくとからの他のメンバーに対しての言葉。本当の気持ち、そういったものがたくさん溢れてきていました。
当日体調が悪いと言っていたにも関わらずほぼノンストップで11人を語り尽くしている彼女を見て、本当にGEMSCOMPANYが好きで仕方ないんだという事を改めて知る事が出来ます。
そして奈日抽ねねちゃんから最後のコラボ配信の時に「卒業おめでとう」って言ってもらえたことで「桃丸ねくと」を肯定してもらえたみたいで本当に嬉しかったと聞いて、色んな事に気づかされました。私は最後の最後まで自分の気持ちばかり考えていたのかと思う反面、奈日抽の素敵な言葉は本当の意味でねくちゃんに刺さったんですよね。
カラオケパートに入る前にファンへの言葉の動画が流れてきて、言葉を一つ一つ選びながら泣きそうになりながら、絶対に泣かないぞっていう強い意思みたいなものを感じて成長を感じずにはいられませんでした。
桃丸ねくとの事はこれからもずっと大好きだし、ねくちゃんから貰えた元気や勇気、笑顔を大切に進んでいこうと思うばかりです。
そしてカラオケパート、彼女の十八番である「ギガンティックO.T.N」からスタートして桃丸ねくとここにありっ!と言うのを見せてくれて。
そこから残り4曲は何を歌うんだろうなって思ってたらあいみょんさんの「愛を伝えたいだとか」。
「練習したんだよ、この日の為に」
そう言ってちょっとした失敗を本気で悔しがってくれていました。
その後のヨルシカさんの「言って。」を聞いて防波堤は崩壊します。
「きっと人生最後の日を前に思うのだろう。
全部、全部言い足りなくて惜しいけど
あぁ、いつか人生最後の日、君がいないことを
もっと、ちゃんと言って」
「口に出して 声に出して 君が言って」
私はそれまで心の奥底にずっと溜まっていた部分が流れ出てしまったかのように、ただただボロボロと泣きじゃくりながらPCの画面を見ていました。
「私がちゃんと言葉にして、人生最後の日に、言わなきゃいけないんだ」と思ったんです。
いつまでも腐ってる場合じゃない。言わないと、彼女の最後の日に。
そして何より、詰まる事なくこの曲をねくちゃんが歌い上げた事も嬉しかったんです。
その後ハッピーシンセサイザーで鼻水を垂れ流しながらもPCの前で手拍子をしながら「つまらないたてまえやヤな事を全部」、ねくちゃんの歌声で吹き飛ばされました。
最後の曲はおじゃま虫で私はひたすら「好きだ」と言い続けていました。
彼女が「これからも、どうか、よろしくね!」と叫ぶ姿を忘れられません。
桃丸ねくとは最後まで笑顔で「またね、好きだよ」と言いながら私達を見送ってくれました。
体調が良くなったら個人的に配信をしたいとも言ってくれたし、Twitterにも残ってくれると言ってくれた事がとても嬉しかったんです。
私も、私達も本当に桃丸ねくとが好きで好きで好きでたまらなかった。
そしてここまでねくちゃんから「愛を伝えてもらえた」
私の「好き」をコトバにして伝えずに今日を終わらせてたまるかという、半ば意地みたいな気持ちでこのnoteを書いています。
桃丸ねくとの笑顔が好きだし、優しさが好きだし、勇気が好き。
苦手なものに取り組む姿勢が好きだし、負けず嫌いなとこも好き。
初めての推しの卒業が桃丸ねくとで本当に良かったって思えるのは多分、それはきっと、とても素敵な事なんだと今なら思えます。
だから
桃丸ねくとちゃん、卒業おめでとう!
桃の花が咲く頃に元気な笑顔で会いましょう!
またね!
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