見出し画像

[Tumblrからの移行記事]花屋になりたい子供の夢を壊したくない

こちらの記事は以前Tumblrに掲載していたものです。
<初出:2017年4月6日>

--------------------------------------------------

花屋で働くことのイメージをみなさんはどのようにお持ちですか。Googleで検索してもらえば、「重労働」とか「低賃金」とか、おそらくそんなにポジティブな情報はないはずです。

ぼくは、花屋に働き始めたとき、花屋で働きたいなら、長い時間働くこと、身体を酷使すること、給料が安いことを我慢しなくてはならない、みたいなことが当たり前に会話で交わされているのを知って愕然としたのを今でも鮮明に覚えています。果たしてそうなのか?ぼくは違うと思います。ただ、花の魅力に甘えて企業、業界の努力が足りないだけではないか。価値がある仕事には相応の対価が払われるのが今日の社会なので、現状を放置するということは、花屋という仕事の価値を下げることになってしまいます。こんなに素晴らしい仕事なのに。

たしかに花には魅了されます。ぼく自身も早朝の仕入れの際、四季の花を前にするとどんな疲れも吹き飛びますし、店で花を束ねていると時間が経つのを忘れてしまうくらい夢中になります。
多くの花屋がその魅力に日々惑わされ、「既存の花屋という労働集約型モデルが時代に合っていない」という事実に、正面から向き合わなくなります。これが問題なのです。

花屋は花の価値をひとりでも多くの人に届けることが使命であり、その使命を果たすために、知恵を絞る必要があります。時代に沿った事業モデルを作る必要があります。そうしないと、優秀な人材は集まらないし、優れた人材が集まらなければ、産業は発展しません。花屋の社会的地位は低いままです。

幼少期、小さい頃の夢は?と聞かれたとき、ぼくは消防車とかよく分からないことを答えていましたが、周りの何人かはお花屋さんと答えていました。しかし、大人になったとき、色々な現実を知り、様々なフィルターを経て、フローリストを志望する人は殆どいなくなります。この現状が悔しいです。
花屋になりたい子供の夢を壊したくありません。そのために、花屋の社会的地位をあげなくてはならないのです。ぼくはただその一心で会社を運営しています。

--------------------------------------------------

※本記事は2017年4月6日に投稿したものです。BOTANIC代表退任に伴い、現在、ぼくは当社の運営に携わっておりませんが、今でも本記事の想いに変わりはなく、今後のプロジェクトで貢献できればと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?