#すべてはマリノスのために
akira(@akiras21_)です。
横浜F・マリノスサポーターです。
じっくりと膨らませた期待、そして一抹の不安を抱えつつ、刻一刻と近付くキックオフの瞬間を待ちわびていたあの日から、早いものでそろそろ9ヶ月が経ちます。時の流れに絶えず押されながら、少し先の方にうっすらと差していた光へ手を伸ばし続け、絶えずもがき続けながら、僕たちマリノスサポーターはここまでやってきました。
いまは、その光まであと一歩というところへ来ています。
あの日、寒空の下でうなだれるみんなの姿を、僕は画面越しに見るしかありませんでした。あの日の悔しさは、ピッチを照らす等々力の明かりに消えた光は、僕の記憶にこそ刻まれていながら、いまでも僕の手の中にはありません。
あの日の感覚が自分の中に無いことが、ずっと悔しくて仕方ありませんでした。明くる年の元日に、僕らは賜杯を手にしたというのに。
賜杯。
あの日、あの夕暮れ時、相手よりも先に手繰り寄せたはずのあの賜杯の輝きが、120分を過ぎて僕らの手を離れ、元日の夜空へと姿を消したあの日。悔しくて、口惜しくて、モッズコートのフードを深々と被ったままスタジアムを後にした、あの日。
間もなく訪れた、辛く、苦しく、悔しいシーズン。信じ抜くと固く自分に誓い、時に歓び、憤り、時には言葉を失いながら、薄氷を踏む思いで安堵の終幕を迎えたあの1年。
黄緑と青の大波に飲み込まれ、そこに現実がないような気すらした、あの秋の日もありました。
信頼、とは。
団結、とは。
想い、とは。
悔しさは、深まるばかりでした。
さまざまな感情が僕らの間を駆け巡ったあの1年を経て、僕らは今日、ここまでやってきました。
残り3試合。
ひとつずつ越えて、ひとつずつ乗り越えた先に待っている、僕らにとっての約束の日。まだ何も決まっていないことがどれだけ恐ろしく、どれだけワクワクすることなのか、正直今でもよく分かっていません。
でも、
これからの日々を乗り越えた僕らにしか訪れない、
あの約束の日。
約束の日。
僕らの日産スタジアムで。
いつもと違う、いつもと同じ90分の時を経て。
その先に待っている、あの光。
約束の瞬間まで、
あと3試合。
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