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マイロックンロールヒーロー001「甲斐バンド」

子供の頃から音楽が好きだった。
それは兄弟の影響だと思う。

僕は8人兄弟の6番目で
まだ幼稚園ぐらいだろうか
何かあるごとに、家族が集まり
当時、流行っていた
ピンキーとキラーズの「恋の季節」を
兄弟みんなが歌って踊って、
僕もそれをマネして楽しかった。

といっても、実際は、
そういう写真があるので
その写真が僕の記憶なのかもしれない。

でも、しっかりと覚えてるのは
小学校3年生の時のこと。

姉の影響で
ジュリーこと沢田研二が大好きになり
姉の結婚式で「危険なふたり」を
バンドをバックに
振付をつけて歌ったら
やんややんやの大喝采!

親戚のおじさん、おばさんから
ご祝儀として8000円ももらい
歌手になりたい!と思った(苦笑)

そして、中学に入って
河島英五の「酒と泪と男と女」を聴き
はじめてシンガーソングライターに出会った。

影響を受けやすい僕は
曲を作ってみようと
楽譜に適当に音符をいれて
「姉に弾いてみて」とお願いしたら
適当にリズムを無視して
音階をつけてるだけだったので
「これでは弾けないわ」と言われて
初めての曲づくり挫折!

中学校2年生の時に、
兄貴が友達から借りたギターを持ってきて
弾いてみせられてまた影響される。

「僕も弾きたい!」と
最初に教えてもらったのは
井上陽水の「夢の中へ」

初めてコードという概念を知り
当時ヒット曲していた
アリスの「ジョニーの子守歌」も
「夢の中へ」と同じコード進行とわかった。
僕でも曲を作れるのでは?
そう思ってやみくもに曲作りを始めた。

そんな最中、
夕方18時から19時まで
勉強しながら
NHK FMを聴くのが日課だった。

ある日、
そこから流れてきた音楽に衝撃を受ける!
それが甲斐バンドの「裏切りの街角」
あまりにいい声!しびれた!

僕はすぐに
親の財布からお金をかすめとり
近所のじんのうちレコードで
最初に手にしたのは
甲斐バンドの
ライブ盤「サーカス&サーカス」

「裏切りの街角」よりも
さらにカッコイイ
「きんぽうげ」や「氷のくちびる」
そして疾走感のある
「ポップコーンをほおばって」に
全身に稲妻が走り
「これだ!」と思った瞬間だった。

(続く)

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