タイムバンクは、個人で活動したいというものの1つの光だった(前編)

2019年後半で、すっかりタイムバンクは買い物アプリとしてシフトチェンジしてしまった。
マネタイズとかビジネス的側面は大事だけど、消費者としては買い物アプリとしてのタイムバンクははっきり言って全然面白くなく、それについて今回は書きません。

個人の価値を、1秒の価値で可視化。市場で10秒単位で板形式でトレードすることで、その人の価値をリアルタイムに反映することに画期的な面白さがあった。
システム上、寿命が長い若者が有利で、サービスリリース前にNews picksでメタ佐藤さんが若者に有利な経済システムを作りたいと言っています。
価値の上昇を狙って投資する長期投資家、頻繁にトレードして稼ぎたい短期トレーダー、時間を利用してサービスを受けたいリワード利用者、上場して活動資金を得たい専門家、すべてにWIN-WINな設計がされているように私には思えたが。。

なぜ、頓挫してしまったのか。そして運営はどうすべきだったのかを、タイムバンクをトレーダー、リワード利用者、上場者すべての側面から楽しませてもらったヘビーユーザー私が、2019年のうちに勝手に考察します。
そして、画期的な試みの連続だったので、タイムバンクの何が面白かったのか、何を平岡が学んだかを整理します。

頓挫した理由:板取引

はっきり言ってタイムバンクの採用している板取引システム自体は、昔から東証が株取引で採用しているシステムで、新しい概念ではありません。寧ろ、株取引が好きな人にとっては、簡単すぎるくらいで、信用取引とか、追証とか、増し担保とか、複雑なルールありません。絶対借金背負いません。
しかし、初期に思ったのが、空売りがないことにより、最適な値段に収束していく速さが遅かったという問題があったと思います。落合さんならともかく、一部の人により釣り上げられた銘柄が400円とか、絶対空売り案件なのですがそれもできません。結果、手が出せないわ、リワードも高いわでその板が過疎っていきます。空売りがこんなに重要な要素だったなんてと実感しました。

空売り無しで安全、簡単にしたにも関わらず、売買システムがわからないという人が上場者にもたくさんいます。信用取引がないから難しくないのですが、売買システムに関して運営が丁寧に説明しているという実感が無かったです。アイドルのファンとか、買い方わけわからんとかTwitterでよく言ってましたが、運営がわかりやすい動画とか作ればいいのにと何回も思いました(その余地を速報さんや中村さんにわざと残しているのかなと思ったくらいでしたが)。。

後は、投機目的でのユーザーが増え、リワード利用者が増えないという問題もありましたよね、何にせよ、板取引はこういうポップなサービスに向いてないなと思いました。

改善できた所:上場者の上場手数料

後半になると、上場手数料が4割にもなりました。色んな場所で発信しましたが、これが諸悪の根源なのでは?と今も思っています。

最初に上場者にお金が振り込まれる制度は、個人的にはそこまで悪くないと思っていて、若者がそのお金をもとに活動できるのはかなり大きいです。問題なのは、さらにタイムバンクの活動を頑張ることによって、値段が上がり、時間も発行できるというモチベーションが、上場手数料(時間発行手数料)が4割もあることにより大きく失われることです。結果的に、頑張って発信するのがバカらしくなり、そんな銘柄をユーザーは買いません。板は過疎って悪循環です。運営側のマネタイズは重要ですが、後の買い物アプリでとんでもない額をばら撒いているので、手数料を下げて活性化させた方がよかったのでは?と思います。

かなり難しいですが、YouTuberのように、専業で食っていける人1人出せば、後に続きたいという人が続出するだろうなとは思ってましたが、まぁ難しいですね。。

後編でタイムバンクのおもしろかった所、学んだことを書く予定です。