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お互いに配慮ができてえらい、のかもしれない。でも実はその真逆かもしれない。

noteを立ち上げてから、はや10ヶ月
下書きを書いても記事を完成させることなく、書き残した下書きばかりが積み重なる日々。

ちょっと方針を転換して、短い記事でも、ふと思ったことを書き残すだけのblogにしてしまうことにしました。主に、Xで見つけて気になったことをなんとなく考えてみるだけになると思います。

どうも、迎医アキラです。お久しぶりです。

ということで、今回は医者の約束指示について。

少し前にXで話題になっていた、
「医師からの『AかつBのときのみ、Cの薬を投与してください』という約束指示に対して、看護師が『AはあってBはないが、Cの薬を投与してもいいですか?』って確認するってどういうこと?」
みたいなポストを見た記憶がありますが、それについてなんとなく考えたこと。

考えたこととしては、
「どちらが悪いわけでもない。ただちょっと考えるプロセスや理解度に差があるかもしれない。」

あとは、
「もしかしたら、このDr.は色々な状況と起こり得るパターンを想定したんだろうな、普段からすごく丁寧に薬のコントロールとかしてるんだろうな。Ns.も普段からシビアなコントロールを求められる環境で働かれてるのかもしれないな。」

って思いました。




そもそも、医者の約束指示ってなんぞや?
ってところから始める必要がありそうですね。

患者さんの大小様々な全てのイベントに対して、医者が24時間365日全てリアルタイムで対応することは物理的に不可能なので(手術中とかもあるのでね)、
あらかじめ起こり得る事象に対しては、
医者「こういうことが起こったら、こういうふうに対応してね」
というふうに電子カルテ上で残しておくことが可能なわけです。
(例:数日間排便がなかったら、その日の寝る前に下剤内服してもらってください、みたいな感じ)

もちろん、どこまでをこの約束指示で対応するのかっていう問題はあるので、そのあたりはDr.側と病棟側である程度事前にコミュニケーションは必要なわけです。

で、今回話題になっていたのは、

「医師からの『AかつBの状況なら、Cの薬を投与してください』という事前指示に対して、看護師が『AでありBではないが、Cの薬を投与してもいいですか?』って確認するってどういうこと?」

ということで、Dr.側から「AかつBの状況なら」という条件を指定しているのに、その条件を満たしていないにも関わらず、「Cを投与する」という行動に出ようとしているのはどういうことなのよ、日本語が理解できないの?
ってちょっと話題になってた内容です。

内容についてもすごく一般化されてるので、一概には言えませんけども・・・。

基本的には約束指示を使って指示する内容については、単純にしておくことが望ましいのですが、色んなトラブルが想定できるケースというものも往々にしてあります。それらのトラブルに対して細かく条件を分けたとすると、相応に指示が細かくなります。

そのため、「AかつBの状況なら」という条件指示が発生するわけです。

AとBの事象に全然関連がなく、純粋にAとBが独立した事象であったとすれば、純粋に「AかつBの状況」が必要になります。

しかしながら、これが例えば、Aが起こると高確率でBが起こる、といった、関連性の事象であれば・・・?
これは、Aの事象が想定したとおりに進行してBに到達した、というイメージですよね。進行具合に応じて手を打ちたい時もあります。

逆に、Aだけなら大丈夫だけど、低確率で起こるBまでが併発してしまったら・・・?
これは、Bはできれば起こらないでほしいけど起こったらまずいから、そのときはすぐに対応してね、という形の指示になりますね。


とまあ、一言で「AかつBの状況」と書いても、そのAとBの内容によっては、考え方は全く異なるわけです。

とはいっても、これはAとBが全く具体的ではないことから勝手に予想した、机上の空論ですけどね。

ただ、これが、情報の発信者と受け取り手で、AとBの事象についての理解の差があると、全然起こり得ることになるような気がします。

指示を出す側が、『AとBは連続あるいは関連した事象』として考えていても、
指示を受ける側が『AとBは全く別の独立した事象』と捉えている場合、
あるいはその逆が起こったりする可能性があります。

他には、指示を出す側は『AとBの関連は低頻度である』と考えているのに、指示を受ける側が『AとBは高頻度でおこる可能性がある』とか考えていたりすると、もう訳わかんないですね。

まぁ、こんな感じにお互いの背景が違うだけで、色んな意思疎通のトラブルが起こり得る可能性があるってことが言えると思います。

今回の元ポストの内容については、もちろん、指示の受け手側の理解不足や思い違い、指示簿だけをみてカルテ本文を見ていない、などの可能性はありますが、まぁ、好意的に捉えるのであればお互いの考えるプロセスをすり合わせしたり、わかるように文章化して提示しておく必要があるよなぁ・・・。って改めて考えてました。

タイトルにも書きましたが、果たして真相はどっちなんでしょうね。


これは余談ですが、自分の場合、電子カルテの場合は紙カルテと違って、文章を書くことのハードルが非常に低いため、ついつい長文で自分の思考過程とかを(他の人が見る用として)記録に残してしまうことが多々あります。でもあくまで電子カルテは公文書に該当するので、余計なことは書かないに越したことはありません。長々と書いても、長すぎて読まれないことももちろんあります。
(それはこのnoteでも同じ)
でも、短すぎると結局理解されなくて後から確認の電話がかかってくるし、自分が不在のタイミングで急遽対応してくれる人がわからなくて困るかもしれないし・・・。とか考えてたりします。

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