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心臓の音をただ聞いていた時間だけが過ぎた

初めて聞いたとき、優しい唄声が印象的だった。

MVを初めて見た後、しばらく自分の心臓の音を聞いていた。
感情や思考を放棄して、そのうち心臓の音すら気にならなくなったとき、ふと目に入った時計の表示を見たら、MVを見てから1時間ほど時間が経っていた。

余韻に浸っていた、という言葉もしっくりこない時間。

無だった時間から、急に意識が戻ってきたかのように頭の中に言葉が浮かび上がる。
それはMVを見た感想ではなく、この時の感情をあえて言葉にするなら、『触れると壊れそうな、泡のよう』。

そして『ずっとこの時間が続けばいいのに』。

6人が並んで歩いている後姿を思い起こして、そう思った。


約1年半ほど前に強く思った、『ずっとこの時間が続けばいいのに』
その感情に揺さぶられるかのように、改めて彼らのMVを見ていた。

どちらのMVもただ「優しい時間」が過ぎていく。
「6人グループ」という共通点の彼らに、何か特別な共通項を見つけた感じがして、深夜に静かに涙を流した。

彼らの「優しい時間」を壊さないように、大切に大切にどこかにしまっておきたい。
この時はそう思っていた。

2022年10月14日、彼らの「優しい時間」を守りたい、と強く思った。

多分、時が経ってもMVを見るたびに、曲を聴く度に静かに涙が流れるのではないかと思う。
そして、また自分の鼓動に耳を傾けるだろう。
そして、また同じように感じて、同じようなことを考えるのだろう。

願うことしかできないけど。祈ることしかできないけど。

6人がこれからもずっと6人のままで過ごせますように。

彼らがずっと笑っていられますように。


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