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思考停止になっているとき

今起こっている様々なことの影響によって、
これまでの生活とは違う、
大きな変化を体験しているときですね。


なので、
思考停止の状態になりがちな人が
多くいらっしゃると思います。


思考停止になると、
クリエイティブな思考ができない
ものです。


「コントロール権について」という記事で書いたのですが、

私が、運転免許証を取りたてで、
慣れない運転しているときに、

隣にいる人がギャンギャン言ってきたとき、
私は思考停止の状態でした。


あの状態では、
身体は強張ってしまい、
心は縮こまっていて、
怒鳴って言っている内容は全く聞けませんでした。。


怒鳴られているという状況で
いっぱいいっぱいになっていて……

どんなに「ためになること」を
伝えていたのだとしても、
不安や恐怖心で、「逃げたい気持ち」なので

何を言っているのかよりも、
何をされているのかにフォーカスし


「もうイヤ!」
「運転したくない!」

……という状態でした。


その後、いろいろあって
運転もできるようになり、
ドライブ好きになりました。


そうなるまでの過程で、
いくつかの変化がありました。


自分の頭で考えられなくなっていたところから
ちゃんと思考できるようになるには、

思考停止状態になっている《3つの理由》があり、
それぞれ解消されていくことで変化していきます。

上のイラストが見えにくい方は、
こちらでも見れます^^
「思考停止」


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1つ目は、【前例主義】

 何かを行うとき、
 過去のやり方・結果を引き継ぐ

 ……という考え方です。

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車の運転をしなくなったのは、
不安感や恐怖心を感じて

「嫌なことが起きたら逃げたくなる」
……という無意識のパターンがあったからといえます。


このような無意識のパターンは、
【過去の情動記憶】によって出来上がるもので、
なにかと自動的に反応してしまうもの。

無意識のパターンを変えていくには、
「ゴールを設定すること」がポイントになります。


そして、
意識的な場合の例では、

「この監督の映画は面白かったから、
 今度の映画も面白いだろう」という感じだったり

「お父さんは頑固だから
 何を言っても無駄だ……」とか、

「このような企画は前例がないから
 通すわけにいかない」など……


結果、イイコトもあるし、違うこともあります。


過去の事例や、
過去に同じようなことを体験したことを指標にして、
現在の選択を決めてしまうことで、
思考停止に
なっています。


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2つ目は【知識不足】

 知識が少ないと、
 認識の盲点(スコトーマ)だらけの
 世界で生きている
のです。

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人は、自分の知らないことは認識できないもの。

「運転」という同じ事例でお話しすると、

私は、車の運転についての
初心者の頃……知識量が少なかった。


教習所で勉強したとはいえ、
経験の量が圧倒的に少ないから

経験から得る知識がない時期は、
とことん経験を通して学ぶしかない。



経験を積むと慣れていき、
最初は意識的に行っていたことが
無意識に出来るようになって行く


車の運転についての基本的なことは、
教習所で習いますが、
ひとつひとつの動作を確認しながらで……


車に乗り
シートベルトを締め

バックミラー、サイドミラーの確認
エンジンをかける

サイドブレーキを外し、
アクセルを踏んでスタート!


この一連の動作を、
最初は意識的に行っていたのが

何度も繰り返すうちに、
無意識で出来る
ようになっていく。


これが、路上に出たときの
様々な出来事についての反応も同じ

最初は意識的に
前後左右を見ることや、
左折するときに
横から自転車が来ていないかを確認したり

急ブレーキ・急ハンドルにならないように
いつも危険を事前に察知できるように
気を配っていく……


ひとつひとつの確認や、
自分の意識をどこに向けるのかを
最初は意識的にやっているけれど、
次第に無意識に出来るようになってくる。


そして、「危ない!」という場面
何度か経験することで

「こういう場面もあるのか……」という
学びの経験
もあるもの。


最初、危険もないようにと
慎重に運転していても、
ちょっとした油断が出てくるときもあり

「二度とこんなことにならないようにしよう」
「集中力が切れそうになったら、ちゃんと休憩しよう」

……と、《失敗から学ぶ》経験となっていく。



経験することで得るのは、
《臨場感》でもあり、
その場にいなければ体験できないもの。


ただ、臨場感はイメージをすることで
強化
することができる。


スポーツが上手くなるために、
すでに達人級の人の映像を見て

そのリズム感や、
体感しているであろう感覚を
自分の感覚へマッピング
していき、

その映像を何度も見たり、
映像や感覚を、何度も思い出して
できれば、自分の身体感覚まで落としこんで
イメージしていく
ことで、
そのスポーツが上手くなっていきます。


飛んでくる球を打つときのリズム感
飛んできた球をキャッチする感覚

滑っている時のリズム感
ターンする時のすばやい体感

相手との間合いの取り方
かかってこられた時の瞬時の対応


様々なスポーツで、
体験やイメージによって
上達していくことが出来るのは

「意識的に最適な動きをしているものを
 いかに無意識に落とし込むのか。」

……ということが関係している
ものです。


なので、
情報的な知識や
経験から得られる知識(体感・臨場感)が
どのくらいあるのかどうかで、
見える世界に差が出るものです。

思考停止になるのは、
「見える世界が狭いこと」によって

慣れない分野の世界に対して
思考できるだけの無意識の知識がなく
あたふたしているような状態
なのですね。



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3つ目は【ゴールがない】

 本気で成し遂げたいことがないと
 現状を抜け出すパワーは生まれない
のです。

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ただ漫然と生きているだけのとき、
ゴールがない状態
なので、

「よし!次はこれをやろう!」とか
「今度はこの分野のことを学ぼう」とか
「これを手に入れたら、あれに近づける!」

……という心の動きがないもの。


もしくは、
そういう心の動きがあったとしても、
そのことをやろうと決めたときの根っこ

《自分の本心》からの思いではなく、
【誰かに言われたこと】や
【みんなが持っているから】というような
他者視点からくるゴールの場合は、

《本気で成し遂げたいこと》ではないので、
その思いのは、どうしても差が出てしまうもの。


以前、子ども頃の中学受験の記事を読んで、
なるほどな~と思ったものがあります。

引きこもりになっていた男性のお話で、
両親に勧められて中学受験をし、
難関といわれる私立中学校に合格できたのだけど

いざ、通うようになったら
「面白くない」

小学校のときの友達と離れ、
みんなは楽しそうに中学校生活を送っているのに
自分は楽しくない。

合格に向けて、一生懸命勉強して、
希望の中学校に入学できたのに……

これは、「本気で成し遂げたいこと」が
他者視点からくるものだったから。

「なんでその中学校に入りたいのか?」
……ということが本人の気持ちの中で
定まっていなかったことが原因だったのだと
その記事でご本人が書いていました。


なぜ、そこに気づいたのかというと、
妹さんが中学受験をすることになったとき

「やめておけ」と助言をしたのだけど
「私はあの中学校に受かったら
 こんなことがしたいから受験する」

……と言われ、妹さんが憧れの中学校に受かり、
通うようになったときに、すごく楽しそうな姿を見て、


自分の場合は、
どうしてこの中学校に行こうと決めたのか、
その根っこ思いが無かったのだと、わかったと。


この記事を読んで、
「こういうことって、あるよな……」と感じました。



……《本気で成し遂げたいこと》は、
その時、その時で変わるかもしれません。



私は、青少年向けのセルフコーチングプログラムの
「PX2」のファシリテーターをしています。

そのセミナーの中で、
ゴール設定をしていくステップがありますが、

いきなり「ゴールを設定して」と言われても
なかなか思いつかないもの。


なので、
「今、欲しいもの」とか
「いつか手に入れたいもの」とか

「将来こうなりたい」とか
「憧れのもの」など、

沢山の《願望》を紙に書いたりします。


《本気で成し遂げたいもの》って、
無意識のなかで埋まっている
もので、
なかなか意識に上がってこないことが多く……

なので、「自分の思い」を
意識に上げていくことから始める
のです。


ゴールがあれば、
どこへ向かうのかが解る
ので、
それを達成するまでの道のりも見えてきます。


この「道のりが見えてくる」
……というところがポイント^^


そして、自分自身の本当に心が動くことだと、
脳内ホルモンも分泌されて、
行動に移すことが容易に出来るのです。

やりたくない事をやらなきゃいけないときには、
そういうことにはならず……

【モチベーションを高める方法】が
欲しくなるものですね^^;;


そして、ゴールがあるから思考も働くのです。

クリエイティブな考えが出てくるし、
奇跡的な出会いや、チャンスが来たときに、
すぐにキャッチできるのですね^^



思考停止になっているのは、
本気で成し遂げたいことをゴールにしていない……

本当のゴールが無いからといえます。


ゴール設定については、
また書いていこうと思います。




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