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靡く

朝の涼しい風に靡くカーテンは、いつまでも見ていられる。

毎朝、ニュース番組を観ながら身支度をする。時刻が分かるから。毎日大谷翔平を観ている気がする。
早起きしたので、朝からストレッチをして、風呂上がりは前髪と横のチョロっとした毛をセットした。
20時半には眠剤を飲んだのに、なかなか寝つけなかったので辛かった。二回起きたし、夢をたくさん見た。私は子どもの頃から寝るのが下手だな。

キツくない程度に香水をつける。
友だちから貰った香水には、「FORGET ME NOT」と書いてあった。

私を忘れないで。

誰かにそう思うことがあるだろうか。
私は四月に部署を異動して、その後後輩たちに忘れられていってしまうと思うと寂しかった。誰かが私を求めていると思いたかったのかな。今はそんなに気にならない。
元恋人には、忘れられたくないなぁ。私も彼のことを忘れたくない。その人を忘れたときが、恋の終わりだと思っているから。

「9」と書かれた看板の上に、一羽の鳥が停まっていた。

好きな数字を聞かれたら、私は、「6」と答える。理由はなんとなく。別に7月生まれだし、6日に何かあるわけでもない。強いて言うなら、1996年生まれだけど、それが関係あるかと言われたらない。なんとなく好きなのだ。

文章を書いていると、あっという間に家を出る時刻になる。暇潰しには打ってつけなのかもしれない。できればこの時間を、読書に充てたいものだが。

壁に貼られているポスターが1枚、剥がれかけている。

顔と指先だけが日焼けしていることに気づいた。ダサイ帽子を被って自転車を漕ぐか悩んでいる。

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