下を向くこと

自転車を漕いでいて、ふと下を見たら、パーカーに羽虫がたくさんついていて、パッパと手で払った。

下を向くと、色んなものが見える。

誰かの落とし物。

タンポポの花と、綿毛と一緒に、ぽぽぽと小さく咲いている青い花。

最近は、気持ちも、なんだか下向きで、頓服頼りの日々を過ごしている。

こういうときを、ひとりで過ごしていたいと思う。

身体は省エネモードにはなっているけど、頭はぐるぐると回転している。

ほとんど空回りなんだけど、たまに、良い言葉だったり、良い思いつきだったり、そういうものが出て来るから。

上を向いたら涙は溢れないかもしれないけど、下を向いて涙を溢す日があっても良いと思っている。

溜まった埃に気づく。

目が覚めたら、掃除機を掛けよう。

開けっ放しの段ボール。

目が覚めたら、整理して段ボールを畳もう。

今の私が、今の私だからこそつくれるものがありますように。

おやすみなさい。