職場の話
ナーフ服がダサくて、みんな、各々白いスクラブを買って着ていた時期があった。
その後、上の意向で、指定のナース服(スクラブ)が貸与されることになった。
白地に、濃いピンクと紺色のラインが入っているスクラブは、何年着ていてもダサくて、気落ちする。
指定の髪色、指定の髪型、指定のナースシューズ。
髪の毛の明るさは8番まで。
髪の毛の長さは肩についたら、耳よりも下で結ぶ。
ピアスもタトゥーも禁止だ。
まあ、金髪みたいな人もいるんだけど。
私は、ちょっと、ちょっとだけ真面目なので、髪色はずーっと8番以下でオーダーしてきた。
ピアスカラーとか、グラデーションとか、やりたいんだけどね。
ナース服は、ジェラピケみたいな、可愛いやつが良かった。
それか、ディッキーズみたいなシンプルなやつ。
お化粧は、華美でなければ良いので、たまに差し色なんか入れて、気分を上げるようにしている。
名札もシンプルだ。
名札入れ、勝手に、サンリオのやつとかにしたら怒られんのかな。
せっかくパーマを掛けているけど、伸びてきたので、後ろでひとつに括っている。
三つ編みにしたいけど、私は三つ編みをつくることができない。
可愛いヘアクリップでも買うか。
更衣室にいると、着替えているスタッフの中に、タトゥーが入っているスタッフがいるのを見掛ける。
タトゥーを入れたい時期は終わったけど、なんか、ちょっと、羨ましくなる。
私は自由なようで、不自由だ。
不真面目なようで、真面目なところもあるし。
部署を異動して半月、スタッフの姿勢や接遇、インシデントが発生しやすいシステム、精神看護の知識、実践の質とかに、モヤモヤしていた。
前の部署は、全員が全員真面目過ぎて、息苦しかったけど。
ガンガン業務改善したら良いのに!と思ってしまって、上司に愚痴を言った。
その上司に、〇〇さんは、新卒から前の部署にいて、前の部署が当たり前になっていると思うけど、それは勘違いでもある、と言われた。
ハッとした。
私は、私の真面目さを、自律ではなく他律に変換しようとしていた。
他律は、ときに、他罰になる。
まずはこの環境に慣れよう、適応しよう、思ったことがあったって黙っていようと思っていたのに、すぐに負の感情に飲み込まれそうになってしまったことに気づいた。
新人の気持ちでいようって、思ったじゃん。
色んな部署があるんだ。
この部署で、私が、与えられた、求められた業務を一つひとつこなしていこうと、決断したではないか。
欲張っちゃいけない。
話は戻るが、髪の毛が伸びたら、お団子にしたら見えないところに、派手な色を入れようと思っている。
名札には、好きなステッカーでも入れようかな。
変化が無いのも辛いし、変化が大きいのも辛いもんなんだと、ひしひしと感じる今日この頃。
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