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TOUR19 This Way to Self-Destruction 2019/9/22(日)【香川県】festhalle

DIRENGREY TOUR19 This Way to Self-Destruction
2019/9/22(日)【香川県】festhalle

前回のTOURから早5ヶ月。国内だけで3ヶ月、海外迄含めれば半年に及ぶ長期TOURがついに京都で幕を開けた。これ迄の4公演では『The Insulated World』の全曲にNEW SINGLE『The World of Mercy』を加え『The Insulated World』の世界観を存分に見せ付けてきた。其処に旧曲が溶け込みLIVEを構築する。更に神戸2daysでは小箱ならではの圧倒的な熱量を感じさせてきた。本日より香川2days。期待が募る。

香川2daysの会場はfesthalle。キャパ950の比較的新しい会場。開場。本日整番156。変わらずシンプルなステージ。神戸程ではないが幅が狭い。ドセン若干上手寄り5列目で待機。ステージ後方には『The Insulated World』の正面を向き両手で頬を包んだジャケットの写真。御立ち台もシンプルにTOUR TITLEが記されている。

1回目のアナウンス後にスタッフの声を切っ掛けに押し発生。
2回目のアナウンスを経て暗転。【新SE】が流れ出す。メンバー登場。【絶縁体】で幕を開ける。『The Insulated World』の核となるこの楽曲もLIVEを経て安定感を増してきた。続けて【赫】。2番サビで御立ち台の前に来て客側に歌わせる。曲終わりでマイクコードで首を吊る動作。

小休憩。煙草を吸い始めそのまま【Downfall】。『かかってこい‼︎』と煽り会場の熱が高まっていく。続けて『男--‼︎』と煽り【Devote My Life】。サビの「残酷な」でも煽り続け声を求める。『まだいけんだろ--‼︎』『女--‼︎』から【Rubbish Heap】。今回のTOURで一気に攻撃性が高まった。『全然足んねぇぞ‼︎』『生きてんだろ--‼︎』『俺んとこまでぶつけてこい‼︎』【Merciless Cult】。絶妙な流れ。

小休憩後に【谿壑の欲】。序盤から小刻みに震えながら歌唱。感情が昂ぶっていく様が伺える。最後「誰かがこう言うの」を「俺は」に変えその後にマイクで叫びながら「早く死ね--‼︎」。続けて【Celebrate Empty Howls】。御立ち台に上がり「穢されて行くのは--」の後に凄まじき形相で客側を指差し「お前等も同じだ」と歌詞替え。曲が終わると御立ち台にしゃがみ込み頭を抱える。

小休憩で再び煙草を吸い始めそのまま【人間を被る】。『かかってこ--い‼︎』と煽り会場の熱が上がる。サビの前には御立ち台の前に来て客側に歌わせる。2番サビで4人がステージの前に揃う。圧巻の光景。続けて【軽蔑と始まり】。前奏で突如口内自傷。血塗れになった顔で間奏時に『お前等も生きてんだろ--‼︎』『お前等も血を流してこい‼︎』。これで昂らないわけがない。更に【Values of Madness】で畳み掛ける。「その瞳に入れた俺はどんな色の血を流していた?」。正に今真っ赤な血を流し全力で「生」を感じさせてくれている。そして【Ranunculus】。歌い始めからその詩一つ一つが心に深く突き刺さってくる。間奏で何度もマイクで胸を叩く。血塗れのまま訴えかけるその姿に嘘偽り無く命を懸けてこの場に立ってくれているのだと確かに感じた。目頭が熱くなる。悲痛なシャウトが会場に響く。曲の終わりから呻く様に繰り返し呟き【The World of Mercy】が始まる。昂ぶった感情のままに「瞳の奥が白く濁る」の後でCDにはないシャウト。「血を流せ お前は生きてる」。その詩の重みが今日は格段に違う。「The World of Mercy」スモークが焚かれ眩い光が影を作り神々しさを演出する。歌い終わるとマイクを落とし両手を広げる。心が奪われていた。

メンバー一旦捌ける。
アンコールコール。ただ全力で。

メンバー登場。京の顔にはまだ血が付いたまま。何も言わずそっと左手を掲げる【Followers】。御立ち台に上がり虚ろな目で客を見詰め「それが私、これが私」。2番サビで御立ち台の前に来て合唱。前に高く掲げた左手は今日も曲が完全に終わる迄確りと掲げたまま。続けて【理由】。途中から再び御立ち台前に。最後は「もう誰も愛せないのか」。静かに【凱歌、沈黙が眠る頃】の前奏が流れ出し攻撃再開。『お前等そろそろ本気出してこい‼︎』『いけるか--‼︎』『お前等の力見せつけてこい‼︎』【THE DEEPER VILENESS】。会場の熱が一気に上がる。この流れは凄まじい。御立ち台に上がり『生きてんだろ--‼︎』『生きてんだろ--‼︎』『生きてんだろ----‼︎‼︎』『いけるか--‼︎』『いけんのか--‼︎』『いけんのか--‼︎』『俺等と1つになれるか--‼︎』『(上手を指差し)俺等と1つになれんのか--‼︎』『(下手を指差し)俺等と1つになれんのか--‼︎』『(センターを指差し)あぁあぁあぁああぁあ--‼︎‼︎‼︎』『LAST----‼︎‼︎‼︎』【詩踏み】。最後の力を振り絞る。歌い終えると京が御立ち台にしゃがみ込む。

京は拍手の後『バイバイ』と口にして今日も直ぐ様捌ける。

公演終了

感慨深いLIVEだった。何時も以上にこの心に突き刺さるLIVEだった。その思いはLIVE後に綴られた言葉でより一層高められる。終わりを覚悟した日本武道館。示された未来に歓喜し例え無理をしてでも可能な限りLIVEに行こうとその時心に誓った。後悔だけはしたくない。後悔だけはしてはいけない。

私の生涯はDIRENGREYと共にある。

明日もまた同じ会場で。


SET LIST

SE.新SE
01.絶縁体
02.赫

03.Downfall
04.Devote My Life
05.Rubbish Heap
06.Merciless Cult

07.谿壑の欲
08.Celebrate Empty Howls

09.人間を被る
10.軽蔑と始まり
11.Values of Madness
12.Ranunculus
13.The World of Mercy

ENCORE
14.Followers
15.理由
16.凱歌、沈黙が眠る頃
17.THE DEEPER VILENESS
18.詩踏み


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