TOUR19 This Way to Self-Destruction 2019/10/27(日)【岩手県】盛岡市民文化ホール

DIRENGREY TOUR19 This Way to Self-Destruction
2019/10/27(日)【岩手県】盛岡市民文化ホール

前回のTOURから早5ヶ月。国内だけで3ヶ月、海外迄含めれば半年に及ぶ長期TOURが先月京都で幕を開けた。本TOURでは既に『The Insulated World』の全曲に加えてNEW SINGLE『The World of Mercy』を披露し『The Insulated World』の世界観を存分に見せ付けてきている。其処に旧曲が溶け込みLIVEを構築する。今月より幕を開けた後半戦も既に半ば。LIVEを経て確実に曲の完成度は高まってきている。本日大宮振りの参戦。期待が募る。

初の盛岡。会場は盛岡市民文化ホール。駅から近く利便性が高い。本日席番17列センター上手寄り。18時定刻に暗転。

【新SE】が流れ映像が流れ出す。水辺に横たわる女性、胎児、火が走る黒い球体、樹木、道、廃墟、軍隊、燃える街、女性が起き上がり両手を天に掲げる。メンバー登場。京は燕尾服。両手には白の手袋。1曲目【絶縁体】。再び映像が流れ出す。螺旋階段。絵画の塔。「Ranunculus」のPVの断片。複数の蝋燭。京が御立ち台に上がる。曲調転換。会場の熱が上がる。続けてこの位置で【谿壑の欲】。歌詞替えが定着。「踊り狂って」「お前を探して」「解けてしまう」。最後「そして次に--」の箇所を「聞いて欲しい 最後にこう言うの」と歌詞を変えその後に「早く...早く死ね」と言葉を放ち御立ち台にマイクを強く落とす。

小休憩。京が煙草を吸い始めそのまま【Rubbish Heap】。スクリーンにメンバーが映し出される。御立ち台に上がったまま『落としてこい‼︎』と首を切り【軽蔑と始まり】で畳み掛ける。間奏で『いけるか--‼︎』『1つになれるか--‼︎』と煽る。『飛べ--‼︎』と指を上に突き上げ【Devote My Life】。サビで『もっと‼︎』『おい聞こえねぇぞ‼︎』と煽る。『いけるか--‼︎』更にこの位置で【Values of Madness】。最後御立ち台の前で「その瞳に--」を客側に振る。何度も見た筈の光景。急に目頭が熱くなる。「その瞳に入れた俺はどんな色の血を流していた?」。詩が胸に突き刺さる。この瞳に映るその姿を焼き付けたい。必死に踠き表現するその姿を焼き付けたい。その度に何かを強く感じたい。

小休憩後に【赫】。「またこの天井に--」の後にマイクコードで顔の前に輪を作り首に掛けようとするも躊躇う動作。曲の最後で再び輪を作ると今度は首に掛け首を吊る動作。この位置で【Merciless Cult】。「繰り返し--」を客側に振り途中凄まじい形相で「もっと‼︎‼︎」と煽る。

小休憩で再び煙草を吸いそのまま【Downfall】。「まだ間に合う--」の前で『お前等の汚ねぇ声聞かせてくれ‼︎』。【Celebrate Empty Howls】。京が奇怪に動く。「穢されて行くのは」を台詞の様に言い「お前も同じだ」と歌詞替え。続けて【人間を被る】。2番サビ後左足を御立ち台に掛け客側を睨んだまま一切動かずに歌唱放棄。何事かと戸惑う。そのまま【Ranunculus】の前奏が始まるとマイクを何度も御立ち台に叩き付ける。最初から怒りの感情を露わに歌唱。更に昂ぶる感情。何時にも増して激しく言葉を放つ。歌い終えるとステージの上にしゃがみ込む。「何時もそうだ」「何時も」と繰り返し言葉を放ち【The World of Mercy】へと繋がる。昂ぶったままの感情。序盤から声を震わせ歌唱。「命を描いた遊戯」の後に左手首を切る動作。左手の手袋を口で取り曲調転換。荒々しく歌唱。間奏でその左手首を貪る様に舐めその音が会場内に不気味に響く。「情に絡み付いた」の箇所はマイクを腰の位置にして歌唱。右手に溜まった血を顔に塗る動作。狂気。最後は眩い光が影を作り神々しさを演出。歌い終えるとマイクを落としそのまま膝から崩れ膝を御立ち台につき天を見上げ両手を掲げる。その両手を掲げた先。スクリーンに赤字で「DIR EN GREY TOUR19 This Way to Self-Destruction」とTOUR TITLEが映し出される。凄まじき演出に言葉を失う。会場が静寂に支配される。

メンバーが全員捌けると漸く大きな拍手が起きる。
そしてアンコールコール。

メンバー登場。緑に染まるステージ。【腐海】。2番で御立ち台の前に来て声を求める。そして【Followers】。御立ち台に上がると左手を胸に当て目を瞑り何かを呟き「それが私、これが私」。2番サビは合唱。最後前に掲げた左手は曲が完全に終わるまで掲げられたまま。【凱歌、沈黙が眠る頃】で攻撃再開。スクリーンに再びメンバーが映し出される。『いけるか--‼︎』『いけるか--‼︎』『1つになれるか--‼︎』【THE DEEPER VILENESS】。『生きてるか--‼︎』『生きてんのか--‼︎』『生きてんのか--‼︎』『生きてんのか--‼︎‼︎』『男--‼︎』『男--‼︎』『男--‼︎』『男--‼︎‼︎』『女--‼︎』『女--‼︎』『女--‼︎』『女--‼︎‼︎』『生きてるか--‼︎』『生きてんのか--‼︎』(マイクで左胸を何度も強く叩く)『かかってこ--い‼︎』『お前等1つになってかかってこ--い‼︎』『かかってこ--い‼︎』『LAST----‼︎‼︎‼︎』【詩踏み】。最後「成功者は--」の前で『狂っちまえ‼︎』。

スクリーンに白字で「DIR EN GREY TOUR19 This Way to Self-Destruction」とTOUR TITLEが映し出される。

京は拍手の後に指差し。再び拍手をすると右手を狐にして客側に投げキスをすると『バイバイ』と口にし捌ける。

公演終了

連続参戦が途絶え大宮振りのLIVE。市原大宮と続きホールでの演出を堪能した。そして熱いLIVEだった。

過ぎ去れば早いもの。

残すは新木場

SET LIST

SE.新SE
01.絶縁体
02.谿壑の欲

03.Rubbish Heap
04.軽蔑と始まり
05.Devote My Life
06.Values of Madness

07.赫
08.Merciless Cult

09.Downfall
10.Celebrate Empty Howls
11.人間を被る
12.Ranunculus
13.The World of Mercy

ENCORE
14.腐海
15.Followers
16.凱歌、沈黙が眠る頃
17.THE DEEPER VILENESS
18.詩踏み