AUDIO LIVESTREAM The Insulated World -The Screams of Alienation- ‪[DAY1] ‬2020/7/23‪(木・祝)‬

DIR EN GREY AUDIO LIVESTREAM
The Insulated World -The Screams of Alienation-
‪[DAY1] ‬2020/7/23‪(木・祝)‬

8ヶ月時を遡る

2019年11月20日 新木場STUDIO COAST。国内TOUR最終日再び暗転する会場 。「TOUR20 疎外」と共に早くも10th ALBUM『The Insulated World』集大成となる2DAYS LIVEの開催が発表された。日本武道館に代わる初見の会場名に騒めき歓喜した。後に複数用意された席種。正解が分からず苦悩し決断をした。集大成。過去幾度と無く記憶に刻まれた演出。膨らみ続ける期待。

この結末を誰がその時想像出来ただろうか

公演中止。覚悟はしていた。それでも僅かな可能性に縋っていた。しかし願いは届かなかった。ただ中止の連絡と共に最大限の配慮が届く事となる。YouTubeにて公演当日のSET LISTをAUDIO LIVESTREAMとして配信。VIP特典のAfter-show Talk Eventの観覧は予定通り実施。更にVIPはAUDIO LIVESTREAM配信中にAfter-show Talk Event会場を利用可能。その日触れる筈だった空気に少しだけ触れる事が許された。

公演初日。16時頃After-show Talk Event会場着。検温を行い入館。質問票に回答し本人確認。席番号の記載されたリストバンドを受け取る。17時50分頃入場。想像よりも広いスペースに距離を空けて並べられた椅子。170席程あるだろうか。6割弱の客入り。前方の巨大スクリーンにYouTubeの画面が映し出されている。

18時定刻開演。SEが流れ出し映像が浮かび上がる。『The Insulated World』を象徴する塔を中心とした街並。1曲目【The World of Mercy】。『The Insulated World』の世界観を締め括る楽曲で集大成となる2日間の幕が開いた。ただただ神々しい終盤。画面が徐々に暗くなり本日のLIVE TITLEが赤字で浮かび上がる。実際のLIVEと同様の演出。この楽曲に続くのはもうこれしかないだろう。【人間を被る】。今のLIVEを構成するのに無くてはならない楽曲。続けて【Rubbish Heap】。静かに高まる熱量。

聴き覚えのある音が流れる。小休憩でいつも流れる音。徹底してLIVEを感じさせてくれる。そして【赫】が流れる。続けて【Celebrate Empty Howls】。曲の終わりと共に突如響き渡る轟音。【軽蔑と始まり】。曲の繋がりまで再現してくれる。ただ音源が順に流れるだけの空間。違う。其処に込められた意思を刻み込む。そして想定していなかった前奏が流れ出す。【蝕紅】。何の違和感もなくこの世界観を紡ぐ。

再びの小休憩。【絶縁体】が流れ出す。本編の丁度真中には『The Insulated World』の楽曲で最後にLIVEで披露されたALBUMの核が置かれる。訪れる静寂。【空谷の跫音】。長尺曲の共存。その前奏に身震いする。【VINUSHKA】。この楽曲の存在は偉大だ。

小休憩後に【Downfall】。本編最後の攻め立てが始まる。【Values of Madness】と続き【Devote My Life】。怒涛の畳み掛けから一転【谿壑の欲】で再び世界観を構築する。
本編最後の位置で【Ranunculus】。儚く美しいメロディに痛々しい程直接的に綴られた詩。幾度と無くこの心に突き刺さる。「叫び生きろ 私は生きてる」。

画面が暗くなる。脳裏に響くアンコールの声。

再び画面が映り禍々しい音から鐘の音が鳴り始め賛美歌が響き渡る。【INCONVENIENT IDEAL UNPLUGGED】へと繋がりAメロが流れる。 曲が一度止まり【INCONVENIENT IDEAL】が再び流れ出す。[mode of UROBOROS]同様の演出。その前奏に驚愕する。【蟲 -mushi-】。深い闇の中で敢えて絶望を歌う。其処に感じる強い「生」。

再び画面が暗くなる。

再び画面が映る。流れ出すは【Followers】。この楽曲に込められた思いに浸る。そして【OBSCURE】で空気は一転する。次流れ出すであろう初めての音に全神経を集中させる。この空の下より。ただの青い空の映像。先の見えない闇の中で望みを託されたのは「空」だった。【落ちた事のある空(Promotion Edit Ver.)】初披露。予想に反して激しい曲調で始まりハイトーンで畳み掛ける楽曲。その全てを聴く事は出来なかったが更に発売が待ち遠しくなったのは言うまでもなく。続けて【詩踏み】。初日LAST。その前奏に血が騒ぐ。【羅刹国】。凄まじきSET LIST。


LIVEの中止は残念でならない。このSET LISTを実際の会場で実際のLIVEとして聴く事が出来なかったのは心の底から残念で仕方がない。悔しくて仕方がない。

ただその代替として用意してくれたAUDIO LIVESTREAMは細部に至るまで驚く程にLIVEに忠実だった。其処に確かにLIVEを感じる事が出来た。

この配信に携わった全ての皆様に感謝の意を表して。

See you tomorrow.


SET LIST

SE.新SE
01.The World of Mercy
02.人間を被る
03.Rubbish Heap

04.赫
05.Celebrate Empty Howls
06.軽蔑と始まり
07.蝕紅

08.絶縁体
09.空谷の跫音
10.VINUSHKA

11.Downfall
12.Values of Madness
13.Devote My Life
14.谿壑の欲
15.Ranunculus

ENCORE
16.INCONVENIENT IDEAL
17.蟲 -mushi-

W ENCORE
18.Followers
19.OBSCURE
20.落ちた事のある空 (Promotion Edit Ver.)
21.詩踏み
22.羅刹国


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