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Amo kaj malamo(愛と憎しみ)

Julian Modestのエスペラント原作犯罪小説です。推理小説ではありません。探偵たちも登場しますが、特に優れた推理力を発揮するわけでもなく、殺人事件を捜査するうちに新しい事実が明らかになって、犯人が自然にわかってしまいます。探偵小説・推理小説が好きな人には物足りないかもしれません。

エスペラン文は割に平易で読みやすい。エスペラント初心者にもお勧めできます。2019年発行とずいぶん新しい作品なので、日本語訳はないと思います。

作者の Julian Modest は1952年生まれのブルガリアのエスペランチストである。1973年、ソフィアの大学生だった頃にエスペラントを学び、大学時代に早くもエスペラントで記事を発表している。1977年、ハンガリーのブダペストに移住、ハンガリーのエスペランチストと結婚、エスペラントで小説を発表。その後、ブルガリアエスペラント協会の出版部門編集長や会長を務める。1983ねん、リディア・ザメンホフの晩年を描いた戯曲「Ni vivos!」を発表、その後小説を次々に発表している。現代エスペラント界を代表する作家の一人である。

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