好きなこと。

お家にこもって8週間。
実は3月の終わりから体調を崩していて(コロナではない)こういう世の中だから病院以外は外出できず、もともと4月は今学んでいることを終わらせる集中月間にするはずが予定通りには行かず。。
何もしない、がすごく苦手な私は何かしていないと落ち着かなくて、たまたま見つけたオンラインの生地屋さんでひとめぼれした生地を買い、作ることに没頭してみた。

久しぶりにパターンを引いて、お洋服を作り、それだけでは物足りずマスクを30枚。使いたかった生地があったのでバッグ、そしてもう一枚お洋服。体調と相談しながらで思うように進められない日が多かったけれど、体調が落ち着いてくると同時に作りたい欲も日に日に増して行く。

小さい時から、「欲しいものはまず作ってみる」家だったので、なんでも作ってた。
最近は、学校や仕事の合間に時間を作って製作することが当たり前になっていて、ただ作ることだけに集中する日々なんて子供の頃以来なんじゃないかと思うほど本当に久しぶりで、もう楽しくて楽しくて楽しくて、作りながら次は何を作るか考えてるくらい、文字通り没頭している。

そんな日々を過ごしていて気づいたこと。

好きなことで生きていこ。って決めていたのに本当に好きなこと、出来ていなかったな。
それだけで生きていくのは簡単ではないことはわかっている、それにしても好きなことをする時間を疎かにしていたよな。

いまの仕事も大好きだし、これからやろうとしていることもとても楽しみ。でも一番好きなことを上回れるだろうか。いや、できない。そのくらい、好きで好きで、大切なものなのだ。
それがキャリアになるかどうかの話は置いておいて、それくらい好きなものがあるかということ。

作ること、手仕事は私にとって至福で、癒しで、好きの最上級で、愛。
純粋に好きで好きで、楽しくて仕方ないことをずっと片隅に置いていたことに気付いたおうち時間。
好きこそものの上手なれ、というけれど、好きなのに避けてたらいつまで経っても上手くはなれないし、自信もなくなるよね。自分から距離を置いたらどんどん離れてしまう。それは好きなものだけじゃない。人も、自分自身も。

本当にやりたいこと、好きなことを仕事にして生きていける時代だし、そういう生き方が珍しくない世の中になっているけれど、1番重要なのはそういう自分を許せること、認めてること、愛してること、なんじゃないかな。少なくとも私は、胸を張って出来ていると言えなかった。だけど今それに気付けたから、本当の意味で好きなことで生きていくこと、そういう自分を認めることができた。

体調を崩すときはいつも、大きなものを得るときで、今回は少し長いけどそれだけ価値のある時間を過ごせて、心に返ってきたものも大きい。そしてまだあるはず。

世界中が一度立ち止まっているいま、私は地球の夏休みだと思うようにしている。
だれでも立ち止まる時間は必要で、地球にとっては今がそんなタイミングなんだよきっと。
人間もそろそろ新学期はじめたいよね。
でももう少し、宿題が終わるくらいまでは待っていようよって思う。
政治とか経済とか見たらそんなこと言ってられないのは分かるけど、1人くらいこんなこと考えてる人間がいてもいいのかな、なんてね、今この瞬間だけをみて生きている猫たちをみながら思うのです。

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