ゆうたりと ていねいに / 舞うようなくらしのために
ものをおく音がしない
碗の裏そこわずかに傾けた一部分だけを まず接し 配慮するような
静かに置こうと思うひとなのか 、ガシャリという音など気にならない人なのか 、些細なところにあらわれる
ゆびの動きがじゃまにならない
いえ、ゆうたりとした所作に目をうばわれる
道ばたの花木に名をそらんじる そういう時間を過ごしたひとなのか
道行く子ども ひとびとに 優しい視線がにじみ出る余白をもつひとなのか
些細なところにあらわれる
なにげないしぐさに美しさ見ることが多々ある