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えがくこと

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たかさんは、20代の頃に統合失調症を発症してから、何度も入退院を繰り返してきました。そのたびに、スケッチブックに色鉛筆で絵を描いてきました。絵を描くと、とても心が落ち着きます。た…
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#オープンダイアローグ

きょうだい会#10(20240512)

「対話の場つくり」 いくら自分の思いや考えについて対話をしようと声をあげても、お互いが対話をしようという気持ちが通じていなければ、浮ついた会話になってしまうでしょう。何をやるにしても、まずは場を整えることと、心構えが大事になります。では、対話にふさわしい場というのはどのような環境でしょうか。また、どのような心構えが必要になるのでしょうか。 〇対話にふさわしい場(環境):普段とは少し違った特別の時空間 〇対話にあたっての心構え:リラックスして感覚を研ぎ澄ます ※感覚:五感・

きょうだい会#06(20240114)

自分語りの成功体験、失敗体験 これまで、開かれた対話への第一歩、などとお話ししてきました。 まず、「自分の内面を打ち明ける」 そして、「相手から反応を聞く」 という双方向のやりとりから、自分が気づかなかったことを発見することがあります。 ◼️対話の「構え」 とてもシンプルなことなのですが、我が家の場合は、なかなか会話も噛み合わず、さらに自分の内面を打ち明けるということなど到底できませんでした。いま思うと、父と母が兄に寄り添い、私は家族と距離を置いてしまったことにも原因

きょうだい会#05(20231217)

開かれた対話の、はじめの一歩(その2) 前回:「自分の悩みを打ち明ける」 今回:「相手からフィードバックをもらう」 きょうだい会は、みなさんと対話を深めることで、小さな気づきを持ち帰って頂きたいと思って始めました。見たものや、聞いたこと、何かに触れたり、本を読んだり、何らかの刺激を受けて、自分の内で気づきが起こることがあります。 前回、開かれた対話のはじめの一歩として「自分の悩みを打ち明ける」ということをお話しました。私の場合は、母の晩年に、「母にもしものことがあったら、