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遊戯王デュエルリンクス、クリストロン、構築割合

はじめまして、はると言います。

遊戯王デュエルリンクスで、最も規制のキツいと言われるテーマの一つ、クリストロンについてnoteを書こうと思います。とても簡潔且つ内容の薄いものにはなるのでご了承ください。また、画像等は使用せずカードの効果等の説明も省きます。

※文章内の括弧〈〉は読まなくて良いという意味です。主に具体例の時に使っています。


まず、クリストロンカード名を確認します(エクストラは除く)。

水晶機巧サルファフナー、水晶機巧シストバーン、水晶機巧スモーガー、水晶機巧ローズニクス、水晶機巧プラシレータ、水晶機巧リオン、水晶機巧クオン、水晶機巧シトリィ、クリストロンエントリー、クリストロンインパクト。これに加えてクリスタルPがあります。

内、リミット2にシトリィ、リオン、インパクトが入っています。


さて早速本題ですが、クリストロンを主軸に構築する時に大事なことは2つあります。

①サルのコストがあるか。

②サルにアクセスできるか。

普通は②を考えてから①を考える必要がありますが、分かりやすいように敢えて①、②の順に話します。

①について:30枚デッキ、初手4枚想定

まず、3パターンに場合分けします。

Ⅰ.サルがある場合

Ⅱ.サルにアクセスできるカードがある場合

Ⅲ.シストがハンドにあり、シストを墓地に落とすカードがある場合(且つコストが必要)

Ⅰについて:初手の残り3枚に、サル以外のクリストロンカード又はクリストロンカードにアクセスできるカードがある→デッキに12枚あれば80%でコストがある。

Ⅱについて:サルにアクセスできる=実質サルなのでクリストロンカードは同様。但し、サルとは違いⅡやⅢや例外をコストにすることはできない(が、サルのコストになることができる)。

Ⅲについて:シストを初手に持てる確率が35%、且つシストを墓地に落とせるギミックがある且つコストがある場合にサルで動くことができるため要求値が高い→仮にマシンナーズフォートレスと、マシンナーズギアフレームを3枚ずつ入れたとすると18%でそれらは揃い、そこからサルのコストが要求される。

例外:水精鱗アビスパイク→Ⅲに分類されるが、サル又シストがあればコストが不要。墓地肥やしギミック。

以上のことから、コストを確保するにはⅠとⅡが非常に重要だと分かると思います。では、リンクスに実装されておりⅡになるカードは何があるか。細かく言えば、墓地肥やしもサルやシストが落ちればⅡに該当する等条件付きで達成可能なカードは多々あるが、主に挙げられるのは以下の2枚です。

ジェネクスウンディーネ、スクラップリサイクラー。しかし、リサイクラーはリミット2に入ったため実質ウンディーネのみです。

つまり、最低限の初動率を作るためにはサル3.ウンディーネ3を入れた上でサルのコスト9枚分を入れる必要があるためデッキの15枚が確定されます(実際には、ウンディーネの効果のために+1の16枚)。

②について:では、そのウンディーネとサルにどのくらいの確率でアクセスできるのかという話になります。6枚の初動は20枚で約80%、25枚で約70%、30枚で約60%です。

20枚デッキにすると、前述の通り16枚を初動6+1とサル以外のコスト9だとして、80%で初動を引き、その内80%(30枚想定→20枚想定になっているから実際にはもう少し確率が高い)で動く事ができます。つまり、64%くらい(上と同じく実際にはもう少し高い)でしかちゃんと動けないのに妨害札等を4枚しか入れれないデッキになります。24.5枚は現実的ではありますが(ジェネクス・コントローラー素引きなどの確率が上がる等)、裏目もあるので30枚として話していきます。

初手6.7割でしか動けないデッキが強いでしょうか?6割の勝率を求めるなら動ける時にほぼ勝たなければいけません。そこまでの万能デッキでは無いので初動率を上げる工夫をする必要があります。

そこで大事なのが2点

①初動となるカードを増やす

②弱初動を確保する

です。

①は前述したⅢのカードや例外として上げたカードを入れて少しでも初動率を上げるというものです。

特にアビスパは、シスト、サルで初動を作ることができ、プラシでも初動になるのでコストにできるカードが多いということで注目されました。上記の4カードを最大入れるとすると25%の初動率になります。

サル、ウンディーネを最低限のコスト(12枚)で初動率を出したとするとサルが29%、ウンディーネが23%なのでアビスパが1枚初動並みの確率を出すポテンシャルがある事は分かると思います。他にも初動になるカードは多々ありますが今回は構築割合が肝なので省きます。

②では、まず弱初動とは何かを考えなくてはいけません。自分はその時の環境に適した、初動では無いが相手の動きやトップ次第で動けるハンドを弱初動ができるハンドだと考えています。

〈例えば、環境に下降BF(スキル修正前)が蔓延していたとします。下降BFは水晶にとって勝ちやすい相手なのですが初手でインゼクトロンパワードを作らなければならないという要求値が発生します。言ってしまえば、パワードを作れるハンドなら勝ちだがパワードが作れなければ相手が事故らない限り負けという対面でした。その場合、弱初動は相手が事故った(ライキリ+モンスターくらいしか作れない)時にターンが返ってくるアメ構えやサル構えになります。対して、環境にアロマが蔓延している時はモンスターセットくらいができればターンが返ってきます。そこで、上からサルやウンディーネを引けば動けるのでモンスターさえ引けば弱初動くらいの感覚でいいかも知れません。ただし、ターンが返ってくれば弱初動と言うわけでも決してなく、例えば天気対面で初動が無い場合は、キルは取られませんがアド差をつけられ誘発を引かれ、ライフを削られ実質負けのような状況になります。これでは初動も何も無いので「弱初動はできた!」とは言えないですよね。〉

と言うように弱初動は環境によって変化してしまいますが、初動率と合わせて今の環境ならこれが弱初動と言える初動を8割作ることが重要です。ちなみに今の環境トップ(2021年6月)は8割で強初動するらしいです。水晶が環境に入れない最たる理由です。悲しいですね。

話がズレたので戻します。

〈①の初動カードを増やすを参考にすると、サル、ウンディーネ、アビスパを3枚積み、アビスパを最大限初動として使えるようにシストとプラシを3枚積みすると、サルを初手で持っていれば80%で動けて、ウンディーネを初手で持っていれば80%で動けて、アビスパを初手で持っていれば70%で動ける。且つ、これら3枚を初手で引いてる確率は80%となるため、初動率は大体60%くらいだろうと目星が付くと思います。

ただ、これではチューナーが0、スモやエントリーも入っていないので、チューナーは合わせて3.他のクリストロンカードを(クリスタルPとリミットで入れられないインパクトを除き)1枚ずつ入れるとします。合わせて6枚ですね。デッキ枚数が22になりました。尚、サルやウンディーネのコストが増えたので改めて計算するとサルが34.ウンディーネが29%になりました。約6%ずつ増えたので初動率が70を越えたかな?くらいですね。ちなみに、サルのコスト18枚というのは初手サルさえ引いていれば95%で動くことができるということです。当然、コストカードを増やせば確率は上がりますがこれ以上は上げる必要が無さそうですね(ウンディーネ目線だと80%でしか動けないので増やして悪いということは無い)。〉

ということで、現状22枚で初動率70%ということになっています。

では、残り8枚で弱初動を10%作りましょう

ということになると見せかけて、もう少しだけ初動+コストの22枚を見つめて見ましょう。というのも22枚の内に弱初動になる組み合わせが無いかを考える必要があるからです。

さて、前述したように弱初動は環境によって変わります。ワンキル環境では少なくともアメ構えはできないと…というのがありますし、例えば岩戸環境なら妨害魔法罠を引かないととなります(この場合は墓地肥やし罠型等に移行するとは思うが)。ただ、タラレバを話し続けても仕方ないので目安を作りましょう。

(普通に動いた)ハーピィ、レモンにワンキルされないを基準とします。

チャネラー→パフューマー(羽休めサーチ)→SC→羽休め&SC効果→オラクル(又は万華鏡)→絆

クリムゾン→ワインド→ライジング→クリムゾン&レッド→ダークエンド効果→星4通常

くらいを想定しておきます(途中でインヴェルズローチ出てくるとかは一旦置いておく)。

ここで重要なのが、「モンスター効果による対象を取る破壊以外の除去」があることです。一時期流行ったウィンダセット等は現環境厳しいことが分かると思います。つまり、多面展開するか相手ターンに妨害するか、除去されない札を立てる必要があります(他には回復、手札誘発など)。

クリストロンはこの内、多面展開と相手ターンに動くと除去されない札を立てるのいずれもできるテーマです。多面展開と除去されない札を立てるのは海水晶が得意としており、他の水晶は相手ターン妨害に重きを置くことになると思います。

〈つまり、対象耐性を付けられる城塞クジラは、横にチューナーが立たなくてもターンが返ってくる可能性が高いので初動では無いが弱初動として換算できます(月の書持たれてたら負けじゃんとか言うのやめましょう)。また、相手ターンに動くことができれば除去をかわせるのでサルにアクセスしていなくてもアクセルシンクロができる構築(月の書持たれてたら負けじゃんとか言うのやめましょう)や防御札を伏せればターンが返ってくるため弱初動と言えます(厳密には局所や狩場、ネストがあるのでだいぶ都合の良い解釈ではあるが)。そして、多面展開としてはディニクアビス等を採用していれば比較的容易でしょう。また、海を割って横展開できる海の伝説をスキルに設定するのも良いと思います。〉

そのため、メインギミック内ではアクセルシンクロが弱初動になり得ますよね。サルにアクセスしないでアクセルシンクロするには主に3つの方法があります。

①シトリィ+墓地に非チューナー

②クオン+ハンドに非チューナー

③アクセル・シンクロン+場に非チューナー

できれば①→③の順に優先したいですが、残念なことにシトリィはリミット2です。どうしても弱初動に水晶機巧アメトリクスが必要な時やシトリィキャンセルができる海水晶、竜嵐還帰が採用されてる、ポリシー等特別な場合 を除いては正直採用しにくいです。ただシスト、スモ、ローズが無条件に弱初動になるので非常に強いカードではあります。

次にクオンですが、レベル1というのがネックになります。クリストロンはウンディーネを含めて星3が多く、防御性能が高いアメやパワードをクオンからは出しにくいです。しかし、星4機械族のHSR怪刀乱破ズールは単独でローチを倒すことができる魅力があります。

最後にアクセルシンクロンを用いたアクセルシンクロは海水晶での話になります。勿論、星1さえハンドにいればクオンからアクセルシンクロンを作れるので本来の目的である相手ターンエスケープは可能です。しかし、アクセルシンクロンがタイミングを逃すためワンドローができず、それならばローチも処理ができるズールで良いじゃないかとなります。海水晶では、海を割りクオンを出すことで下級+アクセルシンクロンという形を作りやすいためワンドロー含め強力なコンボ且つ初動安定にも繋がると考えています。

ということで、ギミック内で弱初動を作るのを②で想定してどれほどの確率かをざっと計算してみます。

クオン2枚と仮定:40%ほどで弱初動を作れます(多分)。実際には、弱初動をする場合はサルを引いていない等の条件が入るので初動が無い30%中の40%が弱初動となってくれるので10%くらい。また、採用札によっても確率は変化します。

ということで、目標の8割に到達しました。今のところの構築を出すと

サル3.ウンディーネ3.ジェネコン1.アビスパ3.シスト3.プラシ3.スモ1.ローズ1.クオン2.リオン1.エントリー1 計22枚

今回の確率計算はだいぶガバくて、重複等の加味は何となくだったりジェネコン素引きを考えてたり無視してたり、リオン素引きでサル初動をできるけどアクセルシンクロできないハンドを無視していたり、サルのコストがエントリーやローズで除外ゾーンにレベル3又は2がいないからリオン構えが成立しないというケースを無視していたりしてます。なので正直もう少しだけ確率は落ちてしまいます。

ただ、ここで言いたかったのはクリストロンカード15、初動カード6で構築の3分の2以上を使ってしまうのは初動のために致し方がないということです。


今回は初動カードとしてアビスパを採用したため確率を上げるためにプラシを3としましたが、実際にはプラシ1.スモ2.エントリー2というケースが多いです。様々な理由がありますが、リオン構えをするを基準にすると(主に)除外ゾーンに星2.3を置く必要があります。プラシは(重複を除くと)プラシをコストにしつつハンドにローズ又はリオンがいる必要があるので除外ゾーンに置きづらく、スモはエントリーを2枚素引きしていなければ除外できるというのが1つの要因ではあると思います。

クリストロンは絵柄が良く、使っていて楽しいテーマなので規制がキツくても使う人がいると思います。その際、規制を乗り越えるために革新的な構築や様々な混ぜ合わせを考えることでしょう。紙の方にはまだまだクリストロンの初動になるカードがあります。それがリンクスに来るということも考えられます。そしたらデッキを薄くしてみるや、サルを3枚も入れる必要がないや、適した混ぜもの構築ができるかもしれません。

しかし、繰り返しにはなりますが純正のクリストロンを考えた時に初動率確保のために3分の2が埋まることは基本仕方ないことなのです。

自分が好きなおもしろギミックを入れるために初動を蔑ろにはしてませんか?ウンディーネとサルの6枚しか初動が無ければ初手に引く確率は6割です。コストも握れてる確率は5割でしょう。クリストロンを強くしようとカスタマイズしたばかりに、本来したいと思ってたであろうサルを活かした動きがしにくくなっていませんか?

そのギミックが初動にもなるならとても良いと思います。しかし、違うなら今一度、ホントにしたい動きができる確率を計算してみてください。30枚デッキのコンボは早々決まりません。ライトニング・ボルテックス、非常に強力なカードではありますが初動になるには、後攻且つ相手が表側でモンスターを出している且つシスト+ライボル+コストです。強力な除去カードを入れても先行何もできずに後攻ワンキルされたんじゃ勝てないんです。

このnoteと同じような構築をして、サイコウィールダーと月の書を3枚ずつ入れたら残りはあと2枠です。それだけ構築の幅は狭く混ぜ物しにくいテーマだと思っています。ここに書いたことが正しいなんて言う気はありませんが構築の際の参考になれば幸いです。


最後に 

思った以上に長くなりましたが、要は初動率を意識して構築しようということです。墓地肥やしは強力ですが、3枚肥やしを確率で言うと約7割です。低くはないですが、ウンディーネが引けば確率8割ということを考えると1割ほど動けないということになります。アビスパとは大差無いどころか、構築によっては肥やしの方が動けるかもしれませんがチューナーが落ちるリスクを伴います。それらを加味した上で構築にあった初動を試行錯誤するのも構築の楽しみ方だと思います。

寝れないから書いただけの推敲も何もしてない拙い文ですが以上になります。ありがとうございました。

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