見出し画像

好きを仕事にするということ

好きなことが職業になってしまう人生ですとプロフィールにもあるのですが、僕はどうしたって好きなことが仕事になってしまいます。

思えば最初にしたアルバイトからしてそうでした。初めてやったアルバイトは空手の師範代。僕は昔格闘技をやっていたのですが、通っていた空手の道場で「バイト代やるから小学生や中学生に空手教えないか」と誘われたのが高校生の頃。元々好きで始めたことですから、それでバイト代もらえるなんてラッキーとばかりにやりました。

そして社会に出て最初にちゃんとした仕事が音楽。これも元々好きで始めたことで、バンドを組んで活動していたらメジャーデビューすることになったわけです。

しかし、音楽に関してはそれを仕事にしていくうちに純粋に好きだと言えなくなってしまいました。売れる為には好きじゃないこともやらなくてはいけないという根本的な問題があり、それで悩んだわけです。

その後音楽を始める前から大好きだったアイドル関係の仕事がいつの間にか始まったというよりは自然な流れでアイドルが仕事となり、ここでも色々な苦労があってやはり純粋にヲタクのままではいられなくなってしまいました。


そんな経験があったからこそ、カレーが仕事になりそうになった時、かなりの年月それを拒否していたというか、カレーは趣味として残したいと考えてオファーが来るようになってもしばらくの間は断り続けて仕事にしていなかったんです。

しかし今、カレーは仕事となっています。そしてアイドル関係の仕事が僕の仕事の7割くらいの割合をしめています。そしてどうなったかというと、カレーもアイドルも大好きなままです。純粋にアイドルヲタクではなくなったかもしれませんが、アイドル文化が昔から変わらず大好きであり、そのアイドルを育てるという仕事にやりがいを感じています。好きなことを仕事にしているからこそワーカホリックになってしまうわけですが、もっともっとやりたいと思いながらも、己の体は一つであり、時間は限られているのでそのあたりの調整をするのが難しいくらいに仕事をいただいていて、幸せです。


音楽は好きとは言えなくなり、アイドルとカレーは相変わらず好きだと言えるというその差は何か。客観的に考えてみるとひょっとすると僕は人に何かを教えること自体が好きなのではないかと思ったりもするのです。

そう考えると、アイドルに歌や踊りやパフォーマンスなどを教えているというのは教えるそのものであり、カレーに関する様々な情報を発信するというのも、それを知らない人達に教えているということになるわけです。

己が人前で歌ってお金をもらうということがそれほど好きだと思わなくなったのも、教えるということから外れるからなのかもしれないと。


教わらなくてもできる人もいます。しかし、そんな人でも的確に指導を受ければできないことが早くできるようになり、無駄な時間をはぶけるのです。

昨日はZEPP TOKYOでアイドルイベントがあり、そこに出ている出演者が全員僕の教え子だったのでリハから行って声出しのお手伝いなどしていたのですが、僕を見つけると駆け寄ってきて「今日歌う曲が不安なのでどうすれば良いか教えてください!」と言ってきた子が二人いたんです。レッスンでも教えていることだったのですが、直前でさらにわかりやすく再度指導してみると、本番で見事それをやりとげ、その曲に関しては今までで一番素敵な歌になったのではないかと感じました。

見ていた僕もガッツポーズですよ。こんなに嬉しいことはなかなかないです。しかもその日の特典会(ライヴ後に物販などでファンと交流する機会)でファンの方から「今日めっちゃ歌うまかった」と褒められて嬉しかったと連絡してくれましてね、再度ガッツポーズです。

教わらなかったらその子達は昨日その歌をちゃんと歌えてなかった可能性が高いわけです。僕が教えたことによってその子ができるようになった。それを見たファンの方が喜んでくれた。そうなれば本人もファンも事務所も僕も全員嬉しいという、ウィンウィンどころかウィンウィンウィンウィンな、カーズ様のような関係性となるわけです。究極生物です。


カレーもそうです。これは前回の投稿にもつながることですね。


そう考えると、今は本当に好きなことばかりしているということになります。好きなことを仕事にするという大変さはもちろんありますし、日々苦悩は絶えませんが、それを超える喜びがあります。

さらに考えると、昔は己が人前で歌うことが大好きだったのが、今となっては変わったのかもしれません。教える事の方がより一層好きになってきただけのことかもしれません。

好き、好き、好きよ、好き。好きなことについて考えていたらこの曲を思い出しました。

https://www.youtube.com/watch?v=faXxWeAuY9g

これも僕の教え子の曲です。とてもクセになる名曲だと思います。

好きだと思う気持ちはまさに無限大。どれだけ好きになってもその上があるのです。何かについて学んで、知れば知る程わからなくなることに似ているかもしれません。そういう意味では僕は学ぶことも好きなのでしょう。

永遠に到達することがないからこそ楽しいのだとも思います。これからも一生懸命仕事を続けていきたい。その為にも学ぶ時間をもう少し作らねばと思って色々と工夫しだしているところです。

僕の仕事を手伝ってくれる方、募集しています。特に歌を教えるという部分について。会った事がある方限定ですが、連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?