楠栞桜のゴースティング検証は彼女に完璧を求めすぎじゃない?

1.前置き

 まず最初に注意です。このnoteの内容を元に他の人に問い合わせたり攻撃するようなことを禁止します。Vtuberや麻雀プロは勿論、後述するカミキリムシさんを含めた全ての人への問い合わせ・攻撃は止めてください。アンチ・擁護・中立の目的に関わらず禁止です。

 追記:
 このnoteに関する感想は(暴言や誹謗中傷を除いて)ご自由に書いてもらって構いませんが、そのコメントに対して意見を書くのは止めて下さい。ご協力お願いします。

 疑惑を掛けられた場面をいくつか紹介するにあたって、カミキリムシさんのnoteを参考にしています。参考にした理由は検証数が多く、理由も端的で使いやすかったからです。リンクを張っておきます。
 私のnoteでも疑惑側の意見を書いていますが、より正確に知りたい方、疑惑に対抗した記事を書きたい人は必ず元記事を読むようにしてください。
 彼のnoteはそこそこ栞桜さんに対して辛辣なので、ファンの人は読まないほうが良いです。
 

2.筆者について

 先に私がどういうスタンスの人間であるかを示しておかないと後で責められるので書いておきます。
 私はVリスナーです。こんなnoteを書いているのですから当然、楠栞桜さんのことも見ています。スパチャをしたりグッズを買うほどのファンでありません。IP騒動は本人からの発表待ちです。
 麻雀の腕前は天鳳六段で全体で見たら中級者、ガチ勢基準で見て初心者くらいの雀力です。

3.読みを披露する際にミスは許されないのか?

 今回の主題です。私は前述のような雀力なので正確な検証は出来ません。ただ幾つかの検証を読んでそう感じました。

 今回のゴースティング(以降Gと表記)疑惑を多くの人が検証しています。元プロや天鳳の高段位者も参戦しており、擁護を含めてレベルの高い検証になっています。逐一画面を止め深い考察をしているのでしょう。

 それって栞桜さんにも出来たんでしょうか?彼女はコメント読みやコラボ相手とのトークも必要で、脳の100%を麻雀に注げるわけではありません。マルチタスクが売りの彼女でもパフォーマンスは当然落ちます。

 また彼女の腕前も高いわけではありません。天鳳の段位は特上卓にも上がれていません。雀魂の方も雀傑止まりです。彼女も自分で下手くそだと何度も言っています。
 
 その実力だと間違ったセオリーや読み方を使っているかもしれません。またミスをしないとも限りません。場に出ている枚数のカウントミスもあります。手出しツモ切りの見逃しもあります。検証者たちと同じように深く読めるのかも分かりません。

  そのようなミスも考慮に入れて検証ができるのでしょうか?検証にミスは考慮外なのでしょうか?そして浅い考えやミスから生まれた、結果的に合っている読みは全てG扱いなのでしょうか?

 そんな例をいくつか紹介します。

例1 全部読んでから発言しなきゃ許されないのか?

少し長いです。麻雀初心者の方には難しかもしれません。
その場合は太字の前提と「簡単にまとめます」から読んでください。
カミキリムシさんの記事の疑惑その4に対応。
動画時間47:47~

 前提
 栞桜さんが4pを切る時に「通すなら今!」と発言した場面。数順前の南家の7pラグを見て、多井プロにp周りの受け入れがあることを推察しての発言とみられています。多井プロ以外には中筋となる比較的安全な牌のため、多井プロを警戒した発言とされています。
 後述の余談のように天開さんは染め手濃厚のため安全とは言えませんが、その後「二人に中筋」と発言しているので除外します。

 以下、上級者の意見です。
 ①4-7pについて
 南家の7pから栞桜さんの4pまで多井プロはツモ切り。4-7pなら南家が放銃しているため警戒不要。
 それ以前に4-7pの受け入れがあるなら南家の7pをチーしているので、スルーの時点で警戒不要。

 ②1-4pについて
 多井プロの手がタンヤオ濃厚のため警戒不要。3巡目と6巡目の役牌にラグが入らなかったため、残った役で読めるのはタンヤオしかない。
 もしタンヤオ片アガリの1-4pなら7巡目の2pが不可解。なぜなら223からタンヤオ不確定の23に固定しているため。
 そもそも2pの壁があるため1-4pは不可能。

 よって4pが特に危険とは言えないのでGしている。という理論です。

以下、これを受けての私の意見です。
私はそもそも栞桜さんが4pを安牌と読めていないと考えています。

 はツモ切りチェックを怠った場合安牌ではありません。受け入れがあるならチーしているらしいですが、栞桜さんは多井プロがスルーしたと考える可能性もあります。
 上級者の方はここでスルーはあり得ない。鉄鳴きだ。とおっしゃるかもしれません。多井プロなら100%鳴くと。それは本当なのかもしれません。
 しかし、栞桜さんがそう考えるかは別問題です。栞桜さんが多井プロの立場なら鳴かない場合、彼女は7pスルーの可能性を捨てきれません。よって4-7pの待ちを否定できず、安全牌とは言い切れません。

 次にです。まずタンヤオ濃厚の読みですが、ポンラグをチェックしていた場合のみできます。また、多井プロが1鳴きを嫌った可能性もあります。
 ここでも同じく、上級者からすると1鳴きをしない理由が無いかもしれません。しかしそれも同じように、栞桜さんがその考えに行き着いたかどうかは分かりません。もしそう考えなかった場合、彼女は役牌の可能性を捨てきれずタンヤオ以外も警戒します。
 そして天開さんが鳴いている2pを見逃している場合、1-4pは否定できません。
 ちなみに役牌暗刻の可能性もあります。その場合はなおさら南家の7pはチーだろと思うかもしれませんが、やはり彼女がそう考えなければ同じことです。また手出しチェックを怠った場合、南家の7pから自分の4pの間に暗刻にした可能性もあります。

 別に彼女が手出し・ツモ切りを見れないわけではありません。ラグを全て覚えていないわけではありません。きちんと見ている場面もあります。
 ですがこの場面で見れていたかどうかは彼女にしか分かりません。7pのラグに注目したからと言って、役牌のポンラグの有無に注目できるわけではないのですから。

 簡単にまとめます。
・2pの壁を見逃さない
・南家の7pから多井プロの手出しをチェック
・三巡目と六巡目の役牌のポンラグの有無をチェック
・この状況では多井プロが鳴きをスルーすることは無いと分かる
 これらを総合すると4pは比較的安全牌となるため「通すなら今!」の発言は不自然となりG濃厚である。
 
 このように、上級者が見ると4pの安全は一目瞭然だそうですが、私の意見は逆です。ここまでしないと4pの安全を保障できないのかと思います。
 簡単と言っていいのは1つ目と2つ目だけだと思います。それでも100%出来るとは言えません。配信中ならなおさらです。
 3つ目の3巡目の西はきついです。自分の捨てた牌とはいえ、誰も鳴いていない状況でのオタ風のラグを100%覚えていられません。3巡目ならなおさらです。
 4番目は理論は分かりますが、対局中にそこまで推察しないです。上級者の基準を理解できるだけで実践できるなら、私はとっくに鳳凰卓です。 

疑惑の考え方まとめ
様々な読みから4pは比較的安牌である
→なのに栞桜さんは「通すなら今!」と発言した
→つまり栞桜さんは何か確信があった
→場には読める要素はない
→G確定

私の考え方まとめ
そもそも4pを安牌と読めていない
→なので「通すなら今!」と発言した(確信ではなくトークの一環として)
→たまたま多井プロの受け入れにあった
→ファンが勘違いして騒ぐ
→それをみたガチ勢がこんなの読めるわけないと批判する
→G疑惑

発言を重く受け取りすぎだという話
 
今回は「危険だ」と言って止めたわけでもなく、当たり牌だったわけでもありません。受け入れにあっただけです。そしてその時の発言の根拠が薄いとされG疑惑を掛けられています。
 この場面での多井プロの手は一向聴です。当たる可能性は聴牌時と比べて倍近くあります。彼女の発言内容も100%の確信を持ったものではありません。それがたまたま当たったとして大騒ぎすることですか?これはファンも含めてですが。

 私が冒頭に紹介したカミキリムシさんの個別記事では7pスルー時に4pが当たる形を網羅しており、あらゆる可能性を考慮して4p読みの根拠を調べています。ガチ勢の方はどうぞ。
 私は記事を見て思いました。この発言がそんなに深堀されるのかと。軽い発言がたまたま当たった場合、ここまでの根拠を提示しなければいけないのかと。
 ガチ対局でもない限り、配信での無言は厳禁です。こんな風に場を繋ぐための発言にまで一々根拠を求められては、何も話せなくなってしまうと思いました。

 余談ですが、栞桜さんに続いて天開さんも「普通に危ないね」と発言しています。相槌のように適当に合わせただけの可能性もありますが、彼も多井プロに対し4pが安全ではないと考えていた可能性もあります。
 この発言はどちらかのスタンスによって都合のいいように使われるでしょう。真意は当時の彼にしか分かりません。もはや半年以上前のことなので覚えてないでしょう。
 当然、天開さんにこの発言について問い合わせるのは禁止です。冒頭にも書いたように、このnoteの内容について誰に対しても問い合わせることを禁止します。どう答えても火種になること間違いなしですから。 
 ちなみに4pは彼の最終的な当たり牌です。とんだ策士ですね。

例2 壁について内側から言及しないとG確定?

こちらは簡単な知識があれば分かると思います。
カミキリムシさんの記事の疑惑その6に対応。
動画時間30:55~

 前提
 土田プロが8p切りのあとに壁の存在を匂わせます。それを受けて栞桜さんが土田プロの手牌に7pの暗刻か槓子の存在を推察する場面です。
 配信冒頭に天開さんが壁についてコラムを執筆したことを話しているので、土田プロの匂わせの意味はすぐに分かります。
 
 以下、疑惑をかけてる方の意見です。
 7pだけじゃなくて6p暗刻・槓子の可能性にも言及しない。つまり彼女には7p暗刻の確信があった。捨て牌から読むことは不可能なのでG確定。
 
 以下、私の意見です。
 確かに壁やワンチャンスは両面待ちに対応した言葉で正確には6pも含まれます。しかし、実際の対局だと8pを打つ時の6pと7pの壁ではカンチャン受けの分安全度に差が出ますし、イメージ的に8pのすぐ隣の7pの壁を想像するのが普通だと思います。

 そもそもこの場面は打牌以前に検証に問題があると思います。
 この場面で栞桜さんはほぼノータイムで土田プロに返してます。そして彼女が「つまり7pが暗刻もしくは槓…」とまで言ったところで土田プロが「おー!鋭い!」と7pを半ば自白したため、もう6pに言及する意味はありません。
 
 土田プロの匂わせは番組の流れから確実に分かります。このG疑惑を防ぐためには土田プロのことを無視するか、彼女が「6pもしくは7pの暗刻か槓子」と6pから言及するしかありません。
 そんな馬鹿なことありますか?6pの言い忘れ、もしくは「7pの暗刻か槓子、又は6pの暗刻か槓子」と話そうとしたかもしれないのに。これでG確定とは乱暴ではありませんか?

 その後、栞桜さんが「7p無いんすね」と槓子の方向で話を進めていたところ、土田プロが「なんで7pが暗刻って分かるんだ」と暗刻で確定させます。栞桜さんはその時まで7p暗刻を確信している発言をしていません。



例3 慣れない特殊ルールでの判断ミスはG確定?

次は特殊ルール下でのミスです。
カミキリムシさんの記事の疑惑その13に対応。
動画時間58:17~

前提
 コンビ打ちルールで打っており南家のルイスさんと北家の舞元さんの差し馬(一騎打ち)です。半荘を2回行い合計点数の高い方が勝利です。純粋な点棒勝負であり順位点はありません。栞桜さんはルイスさんを、天開さんは舞元さんをサポートしています。2人の点数は勝負に関係ありません。
 該当場面は2戦目で1戦目は30000点以上の差をつけ栞桜さん・ルイスさんチームが勝っています。
 
 打牌状況の説明は二度手間かつ長くなるので、一度動画の時間から局が終わるまで見てください。

G疑惑はいつかの点にかけられています。 
①5m暗刻を見破った点。4mと6mが四枚見えているため暗刻と考えるのが分かりやすいです。しかし、他にも候補があるため確定ではありません。

②東をツモ切った点。地獄単騎に当たります。後の8sを警戒するならこっちを警戒すべきだそうです。

③8sを警戒した点。これが当たるとしたら残り一枚のカンチャンのみなので、前巡の東を警戒せずこっちを警戒するのはおかしいそうです。

④そもそも「降りればいい」シーンじゃない点。 
 天開さんへの振り込みはノーリスク。一試合目に31700点差で勝っているのでむしろ自分が飛んで試合終了にしたい。舞元さんは降りているので上がることは無い。逆に聴牌維持によって舞元さんからの直撃が狙える。

 以下、私の意見です。
 がまずレベル高いです。5m暗刻に言及した時点では4m、6mが4枚見えていたため、一番分かりやすいのは5m暗刻です。栞桜さんも5m暗刻と決めつけています。その是非はおいといて彼女の考慮不足ではあります。

 私が考えた5m暗刻以外の可能性を書きます。
 対子の可能性は0で槓子の可能性も著しく低いため、5mが1枚だった可能性のみ考えます。
 天開さんが序盤から5mを持っており、くっつきを待っていた孤立牌の可能性。これが暗刻の次に分かりやすいです。
 終盤引いてきた5mを単騎待ちの候補とした可能性。しかし、天開さんはリーチの三巡前からツモ切りのため、4mと6mが大量に見える前から5mを単騎候補として残したことになり不自然です。
 ルイスさんのリーチに切れなかった可能性。3巡前の4sと比べてどちらか安全か、私には明確な判断は付きません。
 
 これらは私が動画を見返して考えたことです。栞桜さんがツモ切り・手出しをチェックしていたかは分かりません。4sと5mの安全度をどう考えたかも分かりません。
 また、じっくり考えての意見です。あの場面で真っ先に思い浮かぶのは分かりやすい5m暗刻であることに変わりはありません。
 
②に戻ります
 は栞桜さんが天開さんの手を5mの暗刻から一枚落として雀頭にしてリーチと考えている以上、東の地獄単騎に当たることを考慮しません。なので彼女は完全安牌と考え切ります。

 ③と④は一つにまとめます。まず栞桜さんはこの場面で振ることは悪だと考えています。これは前述の通りミスです。(本当は正解なのかもしれませんが、現時点で私はミスと考えます。)
 しかし彼女はコンビ打ちの専門家ではありません。限られた時間の中で判断を誤ることはあります。私もこの選択に関しては当時コロコロと意見を変えていました。今も確信はしてません。
 そうして彼女なりに考えた結果、降りたほうが得という判断をした以上、僅かな可能性のある8sではなく完全安牌の北を選択するのは自然なことです。
 慣れない特殊ルールでの判断を誤ったらG確定になるんですか?

疑惑の考え方
8sが特に危険牌とは言えない
→しかも振ってもいい場面
→なのに降りた。なぜ?
→8sが当たり牌だと分かっていたから
→場に読める要素はない
→G確定

私の考え方
完全安牌ではない8sを引く
→当たる可能性を考える
→僅かだが見つかる
→そもそも振ってもいい場面か考える
→押す必要はないと判断(判断ミス)
→北で降りる
→結果的に正解
→ファンが騒ぐ...

 完全な余談
 天開さんがリーチの前に「ドラパルト」とサインを出しています。サイン的にはその後の「ヌマクロー」が本命で、「ドラパルト」を含む剣盾のポケモンはサイン変更の合図です。剣盾のポケモンはいくらでも他にいるのに、なぜモロ待ち牌の「ドラ」の「パー索」を匂わせるポケモンをチョイスしたのかが謎です。最悪「ドラメシヤ」でもいいのに。
 

 5.最後に 

 私が言いたかったことは2つです。

 まず1つ目は擁護を含めて検証の前提レベルが高すぎるということです。彼女が読んでいるか分からないところまで考察して、この牌は危険だ・安全だというのは正確な検証と言えるのでしょうか?その検証に意味はあるのでしょうか?

 例1つ目の4p切りのシーンがそうです。上級者の方から見れば安牌の4pをGで危険と見たわけではなく、そもそも安牌と読めなかったから危険だと感じた可能性もあります。
 むしろ私は多井プロに4pが安牌で、それを読んだと言われた方が怪しく思います。本当にあの一瞬であれだけのことを考えたのかと。Gだ!とは騒ぎませんが。

 もちろん彼女の実力も考慮している人もいるのでしょうが、実力通りの打牌をいつでも出来るわけではありませんし、当時の彼女の考えは本人にしか分からないため結局一人よがりの検証だと思います。今こうしてミスだと推察している私を含めて。
 そもそも彼女に限らず他人の雀力って正確に測れるんですか?完全に他人の思考をトレースすることなんて無理な以上、打牌からの検証には何の意味も無いと思います。


 2つ目は彼女の発言を100%の確信があるという前提で考えているのはおかしいということです。確かに彼女は配信を盛り上げるために一点読みを敢行したり、断言するような言い方をします。しかし配信で何度も「当たれば盛り上がるし、外れてもそれはそれ」という旨の発言をしています。つまりある種の当てずっぽうです。

 しかしG疑惑では確かな根拠の無い・間違った読みで当たった場面をGと決めつけています。つまり間違った読みでは必ず外し、読める場面では100%正確な読みを強いられているのです。そんなことってありますか? 麻雀って間違った判断が結果的に正解になることなんて沢山あると思うのですが。


 
 今回私は彼女のミスの可能性を追った考察をメインにしました。しかし別の場面でミスなく当てた場面をGだとは思いません。その時はミスなく読めたのでしょう。
 一度できたことが次も100%できるなら反復練習は必要ないです。逆にある場面で出来なかったことが別の場面では出来る可能性もあります。同じようなレベルの読みでも実践できるかはその時次第です。

 
 ミスを考慮したら何とでも言えるし、黒確定なんてほとんどできません。私はそれでいいと思います。G疑惑は配信者人生を潰す行為です。配信画面に二窓の様子が映ったくらいの明確な証拠が無いとしてはいけないことだと思います。
 
 この問題に限らず自分が配信者に対して疑惑や不満を持ったなら黙って離れる。そんな人が多くなれば集客力も無くなり公式配信も無くなる。コラボも組めなくなる。そうして自分の目にも入らなくなっていく。本当に自分が大多数の意見なら、自然とそうなっていくと思います。 
 


 

 

 



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