見出し画像

DAIJOBUという新会社をやっています

実はDAIJOBU株式会社という日本拠点の会社を半年ほど前に山中さん(愛称ふぇねさん)と共同創業して、業務委託含め国内外30人ほどのメンバーで運営しています。

僕を昔からフォローしてくださってる人の中では、2年半ほど前から継続しているVeryLongAnimalsというアートプロジェクトのイメージが強いかと思います。

なのでこの新会社について、なぜやってるのかも含め一度詳しく説明しようと思いnoteを書きました。

最低限の紹介は前半にサラッとして、詳しい経緯は後半に書きました!

ちなみによく聞かれるのですがVeryLongAnimalsは辞めるわけではなくて、むしろコンセプトレベルで大いに関係してきます。(そもそも作品なので辞めるとかはないです)

何をやってるか

DAIJOBUはブロックチェーンに強みのあるソフトウェア品質保証の事業を提供しており、掲載許可を頂いている範囲では、NTTドコモ子会社でweb3の社会実装に取り組まれている株式会社NTT Digital様や、新気鋭のブロックチェーンゲームであるSNPIT様を始めとして、10社以上にサービスを提供していました。(web3以外のプロダクトにもサービス提供しています)

ソフトウェア品質保証とは、別の言い方ではQAであったり、あるいは単にソフトウェアテストと言われたりもします。その中でも今のDAIJOBUはプロダクトを人の手で直接触って検証を行うE2Eテストを中心に提供しています。(今後メニューは広げる予定です)

高レベルの品質保証を(特に早期から)行うことで、スケジュールの必達、UX向上、炎上回避、エンジニアコスト削減 etcなどの事業利益に繋がりやすい様々なメリットがあります。

そんな品質保証は開発工数の1/3を占めると言われ、これを参考にすると理論上の市場規模は国内で6兆円、海外で150兆円を超える巨大市場で、まだまだ伸び代が期待されています。

DAIJOBUでは、日本事業者向けの日本チームと、海外事業者向けのナイジェリアチームの2チームがあり、国内だけでなくグローバル展開を進めています。

QAサービス利用にご興味ある方、ぜひ気軽にお話しさせてください!

web3に強みがあるのはもちろん、それ以外のプロダクトの経験も豊かなメンバーが多数在籍しています。英語対応も可能で、エンタープライズからスタートアップまで柔軟にカルチャーフィットできるチームです!

ご連絡はこちらまで

サービス内容

メンバーの紹介


ここから先は、より個人的な創業の話です。マジで関係なさそうに思える話から始まります。まあまあ長く書きます!

街を作りたいと思った

DAIJOBUを作る前のツイートです。

起業をすると会社が出来ますが、会社よりもむしろ街を作りたいと思いました。(そしてあわよくばベリロンタウンやAkimタウンと呼ばれたいと思いました)

真面目なテストの話から唐突に何を言ってるのかと思われるかもですが、実は偉大な会社やアーティストよりも偉大な街の方が根本的に重要であることは明らかです。

シリコンバレーという街はGAFAなどの偉大なテック企業の数々を生み出しており、ウィーンではモーツァルト、ベートーヴェン、ハイドンのような歴史に残る音楽家が誕生しています。

つまり偉大な街を作るというのは、Googleのような会社を4つ生み出したり、ベートーヴェン級のアーティストを3人輩出しようとするような特大チャレンジです。

ナイジェリアのポテンシャル

グローバル向けにナイジェリアチームがあるとチラ出ししました(日本企業には日本人のチームがあります)が、これは街を作りをやってみる舞台をナイジェリアに決めたからです。

きっかけはVeryLongAnimalsがナイジェリアでバズを起こしたことでした。

そこからナイジェリアに実際行ってみて、人口2.2億人で平均年齢18歳という驚異的なエネルギーを肌で感じ、ここで色々やってみたいと考えました。

ナイジェリアの熱気

VeryLongAnimalsのようなweb3プロジェクトや、アニメなどの日本文化産業、色々考えたのですが、結局一つの結論に至りました。

この国にはそもそも仕事がない。ということです。

仕事がないと、つまり所得がありません。所得がないと、何を提供してもボランティアになってしまいます。ボランティアは良いことなのですが、自分のやりたいことではありませんでした。

一方、日本は学生すら誰でもアルバイトが出来て、ほとんどの人に可処分所得があります。なので沢山の飲食店や、漫画アニメゲームなどの娯楽があります。また、そういった産業がまた雇用を生みます。

実はこういう恵まれたサイクルに入れる国は少ないのですが、ナイジェリアもまたその一つです。

ナイジェリアの国内トップの大学でコンピュータサイエンスを学んでも、就職率は5%以下です。運良く就職できた人の初任給は、良くて月4万円ほどです。(ちなみにナイジェリアの法定の最低賃金は月5000円くらいなので十分なGood Offerです)

それくらい産業レベルと人材/人口のバランスが悪いのです。

とはいえこれは中国、インド、東南アジア諸国などが経験してきたことと変わりはありません。

中国は製造業、インドはITなどそれぞれ強みのある大量雇用産業を育てて発展してきてるのです。

ナイジェリアはすでに人口2.2億人ですが、人口ボーナスは2050年からと言われており、今は子供が多すぎて実はボーナス前の時期です。ちなみに2050年の人口は4億人以上と言われてます。

要するに、この時に向けて優秀な中間層を分厚くすることが国にとって最重要だと考えられます。

ちなみに、ナイジェリアで仕事を得られない人々の中には非常に優秀な人が沢山います。一流大学の理系学部を出ていて、プログラミングが出来て、英語ネイティブであり、国柄コミュニケーションも軽快で上昇志向もあるという、本来は何の職も得られないような人材じゃない人が沢山余ってしまってるのです。

とはいえ、問題もあります。ナイジェリアには働き手のロールモデルが明らかに欠如しています。

就職するライフスタイルの提案

ナイジェリアでは(というか途上国あるあるなのですが)、ほとんどの人が自営業として生きています。そのため、そもそも就職するというライフスタイルに対する解像度がとても低いのです。

自営業としてハッスルする起業家精神も良いのですが、もちろん全員が成功できるわけではありません。働いたことがないため、スキルも経験も人脈も元手もないので余計に難しいです。自営業しか選択肢が無いのは非常にメンタルヘルスに悪く、多くの人が不幸になっています。

日本のように、安定的に就職することで食事に苦労せず、家もあり、家族も持てて、余暇も可処分所得もある。という素晴らしい状況はナイジェリアの一般国民にとって想像しづらいのです。

DAIJOBUでは、そういった企業で働くライフスタイルを、ナイジェリアの優秀学生を中心に提案していこうと考えています。

優秀な弊社テスターメンバー。多くがプログラミングも経験者。

その第一弾として、ソフトウェアのテストを提案しているという状況です。もちろん今後様々なロールを提案していく予定です。

ここでVeryLongAnimalsも登場するのですが、そういったライフスタイルにおいて重要なのが長期的な視点です。

まさにナイジェリアでベリロンを広めようとしてたら、紆余曲折あり結局仕事を生み出しながら伝導するという形になりました。ベリロンの考え方についてはこちら。

街の話に戻ります。

場を作る=街づくり

ライフスタイルを提案するというのは、場を作ることと同義だと思います。つまり会社に対してはオフィスなどが場になります。

しかしDAIJOBUにおいては、メンバーにオフィスだけではなくて近所の住む場所や、食堂など周辺施設や、その全体に対しての安定した電力やインターネットまで提供してしまおうかと考えています。

なぜなら、公共交通が不便でかつ土地や家が安いので、そうしてしまった方が合理的になるからです。

日本の団地のようなモデルが遠い地に生まれるのです。それをベリロンタウンと名付けようかと。

いずれはその街で働いた人たちがナイジェリア中、あるいはアフリカ中のロールモデルとなって活躍してくれたらと思っています。

経済合理性の中での実現

というプランを、NPOなどではなく経済合理性の上で出来るのではないかというのが、最も面白いところだと思います。

合理性がないなら会社としてやる意味はありません。

①東南アジアや南アジアが値上がりする中で長期でナイジェリア人材の注目度が高い

②リープフロッグでブロックチェーンやAIと親和性の高い若い人材が多い

③ナイジェリア市場が大きいので、ナイジェリアの若い優秀人材と大学時代からコミュニティとして関われることが大変有利

④オフィスや宿運営のノウハウから不動産など別の展開を生みやすい

といったメリットがあります。

ただ、短期ではインドなどの定番BPO強国と比べての良さがそれほどはっきりと見えにくいかもしれません。

そこは長期では必ず当たるが短期では見えにくい価値を見いだす考え方として、ロングビジネスというコンセプトを考えて実践しているためまたそこについても書きたいと思っています。

というわけで、ナイジェリアに最高の場所を作ろうと思ってます!

こんな感じです!

ちなみにナイジェリアの話ばかりでしたが、QAチーム自体は案件を担当するメンバーも含め日本人が今は多く、サービスクオリティも日本語で非常に高い状態となっています。日本チームと海外チーム両面で日々話し合って品質を高めています。

ご興味ある方はぜひお気軽にお問合せください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?