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アジア旅6 北部タイで温泉めぐり

さて、チェンマイ滞在での目的の一つが温泉!暑いタイ、温泉のイメージはないかもしれないけど、結構温泉があるのだ。チェンマイ在住の男性が書いているこのサイトがすごく参考になった。https://chiangmai43.com/chiangmai-hot-spring/

とりあえず、バイクをレンタル。

そして、一路北上する。国道107が車が多かっ
たので、1001に行ったところ、次に107に、戻るところを見逃して、結局永遠に1001を進んだため、1時間半で着くはずの目的地まで3時間以上かかる。でも道は良くて天気も晴れ。チェンマイから離れれば車通りもないのですごく快適なツーリング。そして、夕方着いたところがここ。

なまえの通り土管が湯船!温度はそれぞれ違うので、好きな温度の土管に入るべし。

そこに入っていた日本人の人に聞き、すぐ近くに宿を取る。

微笑みの絶えない宿主夫婦は、たくさんサボテンを育てたり、芝生の手入れ、家で採れたバナナのサービスなどなんだか愛にあふれていた。

さて、ここでテント泊をしていた風変わりな日本人サワさん。彼は毎年この地で行われるシャンバラ祭りのためにやってきていた。彼は若い頃から60か国以上を旅したり住んだりして今に至る。色んな国や人々を見てきて、いろんなことに対する彼の見解があって、とても面白い人だった。

シャンバラ祭り!5年前チュースがチェンマイに来た時、たまたまヒッピーキャンプのポスターを目にして行ってみたところ、なんとそこには日本人ヒッピーがたくさんいた。しかも無料の温泉まであってすごく楽しい祭りだと思ったらしい。その後、その場所もお祭りの名前も忘れてしまっていたのだが、チェンマイの宿でスペイン人オーナーに説明したら、「ああ、それはシャンバラ祭りだね」と言われ、日本語で検索したらあっさり今年の日程は2月14日からと出てきた。

サワさんと仲良くなり、翌朝一緒に温泉に行ったら、今度はチェンダオ在住のシローさんと知り合う。彼は土管温泉に惚れ込んでチェンダオに移住して3ヶ月。ずうずうしくも、お宅におじゃまする。お宅からは正面にチェンダオ山が見えてエネルギーに満ちている感じ。

シローさんは友達とシャンバラ祭りに出店するらしい!なんだか楽しそう。その後、シローさんに教えてもらって夕方の木曜日市場へ。

体操着姿の高校生や、ちょっと夕食を買いに来た主婦、親子連れで散歩に来た人たち、我々のような外人観光客もいたけど、多くは近所の人っぽかった。
みんながぶらぶら歩いていて、それを迎える露店の人たちは気持ちよく挨拶をしてくれる。色んな屋台料理から発せられるいろんな良いにおいがした。取りたての野菜やきのこやパパイヤが並んでいたり、炭火で串焼きやソーセージが焼かれていたり。私たちはししゃもの唐揚げや、タイ風オムレツを食べながらぶらぶらした。

みんなが思い思いのことをしていて、子供は奥のすべり台で遊び、音楽の生演奏があり、風は心地良くて寒くも暑くもなくて、そこにいる全ての人たちが穏やかで機嫌が良い。

なんて素敵なところ、素敵な時間だろう。聖なる山の麓のまち、チェンダオ。温泉の恵みがあって、仏様がたくさん祀られている洞窟があって、エネルギーが穏やかなまち。ここにいられて幸せだと思った。

結局その日も温泉脇の同じ宿に泊まって夜は土管温泉へ。人が少なくてしかもほぼ満月ですごく素敵な温かい時間だった。
満月無料温泉露天風呂!これ以上の贅沢はなかなか望まない。

翌日は、バイクを飛ばして、象を見に行く。しかし、これは結構悲しい象さんたちだった。

チュースが期待していた自由な象さんじゃなかったのだ。仕方なくバナナをあげたら、器用に鼻で受け取って一瞬で食べた。
でもこんなことなら、朝温泉に行って、サワさんとおしゃべりしてた方が楽しかったかも。

午後は、チェンダオ洞窟へ。これがまた凄かった。洞窟の中にたくさん仏様がいたし、なんせとても大きい洞窟でびっくりした。
案内のおばちゃんが、大きいランプで照らしてくれて、その後をついていく。ここは写真ポイントだと言うのでパチリ。

その日はもう宿は予約が入っていたので、別の場所に移動するかと思いきや、チュースはよっぽど土管温泉が気に入ったらしく、しかもシャンバラ祭りにも行く気満々らしく、安いテントとマット、寝袋を購入してしまった!合計で3泊分の宿予算である。というわけで、しつこく夜は土管温泉へ。今宵も満月、温泉でしっかり温まって寝た。

翌日、土管温泉に別れを告げて北上する。毎日良い天気なのが本当にありがたい。毎日ツーリング日和!峠越えもしたけど、125ccのバイク、2人乗りでも大丈夫っぽい。オンボロバスを追い越してバイクはどんどん進んだ。風は生温くて暑くも寒くもないのが素晴らしかった。
途中、変な日本文化のテーマパークがあった。その名もヒノキハウス。

なんだか、かなり人気がある様子で、たくさん車が止まっていた。トイレだけ利用させてもらってまた北上。
お昼ご飯も無視してずっと北上した結果、一時半くらいに目的地の近くまで着いた。120キロくらいあったので、珍しく真面目に走ってみたわけだ。

さて、目的地のファーン国立公園、なんと入園料は、外国人は300バーツ!でもタイ人は50バーツ!6倍も取るなんてひどい。とりあえずキャンプもできるし、温泉は入れるということで、しぶしぶ300バーツずつ払って中へ入る。

なんだか珍しいところだった。そこらじゅうが温泉で、地面を触ると温かい!卵を茹でるコーナーまであったので、早速卵を吊るしてみる。

源泉は97度と書いてある!そりゃ、卵も茹でられるわけだ。そして、すごい勢いで温泉が吹き出しているところまで。どれだけ大地の力がすごいのだろうか!

プライベートルームが並んでいる温泉エリアはこんな感じ。

でも、ここは1人50バーツなので、既に300バーツ払った我々はスルーして無料湯船へ。

この日も月がきれいで、チュースが焚き火をしたので月と火が素敵だった。


これぞ、キャンプの醍醐味である。地面が温かいせいか、全然夜も寒くなくて、よく眠れた。

翌日、50メートルくらい離れたところでキャンプをしていたカップルがコーヒーに誘ってくれた。2人はバンコクからドライブで来ていて、真新しいコールマンのキャンプ道具を使うのを楽しんでいる感じ。女の子の方は日本が大好きでもう5回も行ったらしい。そして男性は日本企業に勤めているとのこと。彼らはコーヒーと、アールグレイの紅茶、ホットサンドをご馳走してくれた。やっぱり若い人たちには、欧米スタイルがおしゃれなんだな。

温かいこの温泉公園にもう一泊したい気もしたけど、翌日はバイクを返さないといけないので、チェンマイまでもう少し近づいておきたく、温泉公園を出発することにした。

温泉公園を後にして、一路チェンマイ方向に進むが、田舎道を選んで交通量の少ない快適な道を行く。青々とした田んぼ。

さて、道の途中で非常にローカルな温泉に寄ってみた。この温泉は外国人料金はなく、入園料がたったの10バーツと破格。それどころか、管理している人はいなくて、貯金箱がかかってて、そこに入れるシステムだ。

つくづく思うけど、タイの人は物を盗むということはあまりしないようだ。日本のように、物を置いておいても、勝手に持っていく人はいない。現にバイクにヘルメットをかけたり、リュックを置いたまま、市場などに行っても、裏切らずいつも置いたところにあった。これがチリだったら、絶対15分後にはなくなっていることだろう。

温泉の水プールで子供に泳ぎを教えるチュースと、洗濯するおばちゃん温泉には近所のおばちゃんたちが洋服のまま入っていて、おしゃべりで盛り上がっていたので写真は控えた。タイの女性たちはあまり肌を露出することは好まないようで、土管温泉にも、Tシャツに短パンで入浴する人が多かったけどここも同じ。
そこに、ビールをもった男性たちがやってきて、これから宴会が始まるようだった。日曜日の夕方、近所の温泉に集まって楽しむ人たち。暑い国ではあるけど、温泉はタイ人に好まれているっぽい。そこにテントを張らしてもらうことも考えたけど、まだ夕暮れまで時間があったので、もうすこしチェンマイに近づくことにした。

こんなに見晴らしが良い静かなところでテント泊も考えたけど、チュースがもう少し行こうという。そこで、こんな時間にまさかの、悪路!ずっと快適なアスファルトだったのに、工事中で、こんな道になってしまった!

しかももうすぐ日が暮れるっていうのに。いきなり橋が現れてダム湖みたいのが出現。

夕暮れに、今夜の宿が決まっていないというのは落ち着かなーい!しばらく行くと大きなお寺のある街に着いた。お寺のはじっこにテントを張らしてもらおうかとも思ったけど、なんせ、タイ語が話せない我々。夜中に問題になっても嫌なので無難に近くの宿に泊まることにした。

翌日。あらためてお寺へ。

見晴らしがよく、どこかから、ぽくぽくという木魚?を叩くような音が聞こえる。さらに行くととっても大きい仏様が我々をじっと見ていた。

良い行いをするように心がけます!空のお城にいるみたいな景色。ブッダはここから世の中を見ているのだ。

チェンマイ周辺は本当にお寺が多い。タイ人は信仰が厚いんだなあとつくづく思う。お坊さんもよく見かけた。
土管温泉で知り合ったサワさんいわく、タイは昔から仏教が浸透していて、今でも、どんなに偉いことをしていても、人生で一度は出家する時期がないと一人前とは認められないらしい。出家をすると、お寺に住んで瞑想の時間や好きな勉強の時間が与えられるらしい。それはタイ人を豊かにし、また他国に侵略される危機からも逃れてくることができたらしい。「人間は忙しすぎたらだめなんだ」というのが、サワさんの持論。
さて、チェンマイに帰る前の最終目的地がこの温泉。

ここも、外国人料金がなくて素晴らしい。女湯とは言え水着は着用。日本語での解説もあり。

あつくなったら田んぼを見て涼むべし。ここも、タイ人がたくさんいて、タイマッサージも大盛況だった。やっぱりタイの人も温泉が好きなんだわ。

夕方、無事にチェンマイに着いて無事故でバイクを返せてほっとする。実は無事故だったけど、無違反ではなかった。というのも、チュースの国際免許が切れてて無免許運転、、、。それを承知で貸してくれるバイク屋もゆるい。そして、警察にばれると、罰金が300バーツから500バーツで、一度払うと3日間有効らしい、というのもゆるい。実は行きにチェンマイを出るとき取り調べをやっていて、バイクを借りて30分で捕まった。でもその場で罰金は請求されず、目的地に着いたら警察署に行ってね、と言われだけだったのでもちろん行かなかった。バイクというかスクーターの旅はやっぱり良かった!これはチュースがいないとできないから彼に感謝。この旅で行った温泉は四つ。全部良かったけど1番はやっぱり土管温泉かな。

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