金色のコルダ3(PS2版)プレイ記 土岐蓬生攻略感想

※これは2010年にブログに書いたもので、PS2版の感想です。
個人の感想ですよ〜。

攻略5人目は土岐蓬生。
土岐は珍妙な長髪(高河ゆんの漫画に出てきそう)に怪しい関西弁という、胡散臭さここに極まったメガネ。
私は二次元でメガネに真剣に萌えることはあんまりないのだが、乙女ゲーのメガネには「何か面白いことをやってくれる」という法則があると信じているので、期待大でプレイした。
キャラ紹介や人物評で「自分を隠す傾向がある」とか書かれている奴に限って、ほんとに隠さなきゃいけない部分がダダ漏れになっている場合が多いのだ(フランシス(アンジェ)とか柊(遙か4)とか)が、土岐はまさにそういうタイプ。
しかも実は構って欲しがりという、現実にいたら実にめんどくさそうな男だ。

常々言っているように、乙女ゲーのメガネキャラというのは語り尽くせない深いテーマだが、土岐みたいな危うい男に惹かれる心理というものはなんとなくわかる。妖しい、けだるげ、でもちょっと寂しがり。ホントの自分を見せられるのは君だけ。エロくて何考えてるかわかんない上にメガネだけど、何故か大好きだー!みたいな。

土岐は外見も喋り方も特徴的なので好き嫌いがはっきり分かれそう(ちなみに私は好きだ)だが、彼のイベントはどれもとてもよかった。
というか、一番あとに参入してくる神南の二人は、登場順の不利を穴埋めするかのようにイベントで一気に盛り上げてくれる。
一緒に蛍を見たり、浴衣で花火見たり、ドライブしたり(土岐は免許を持っている)、誕生日に一緒に寮を抜け出したりとホントに色々楽しませてくれる。
ずっとヒロインと一緒にいた星奏メンバーてめえら今まで何やってたんだよ!というイベント密度の濃さ。
そして土岐が幼いころから病がちだったために、実はダブっていて19歳であるということも発覚する。
ネオロマでは初のダブりキャラであるからこれも新鮮。「恋に焦がれて泣く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」という土岐の決め台詞(なのか?)も彼が病弱だと知った後ではなんとなく高尚に思える。
土岐はこのフレーズを好んでいるらしく別のイベントでも同じことを言っていた。
画面の前で「に、2回言ったーーー!!」と思わず叫んでしまったじゃないか。
2回言えば受ける、というNSCの教えを忠実に守る土岐、超クール!!
そして、今まで攻略したのが地元の天音と同じ学校のメンバーばかりだったので気付かなかったが、よく考えたら神南と至誠館のキャラとは大会が終われば遠恋になってしまうのだ。
だが、さすがは土岐。エンディングで神戸までの新幹線のチケットをよこすというソツのなさだ。
「恋に身を焦がして俺が消えてしまわんうちに会いに来てな?」と土岐。
出た!身を焦がす!!
さ、3回目ーーー!!

いっや~、でも思いもかけない甘くて誠実なメガネだった。最初キャラ紹介を見たときはどうなる事かと思ったのだが、イベントも豊富で新鮮味もあって面白かった。

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