すみれの蕾プレイ記 カナデ学園編

※これは2009年にブログに書いたものです。
R18乙女ゲームの感想なので苦手な方は退避してください。
個人の感想ですよ〜。

まずはヒロインサツキの幼馴染、カナデを攻略した。
このゲームは学園編と歌劇編の二つに分かれていて、学園編はヒロインの高校時代、歌劇編はヒロインが衣裳部に就職して社会人となってからが舞台となる。
今回私がやったのは学園の方。
カナデは例の「ブスブス」言ってサツキにトラウマを植え付けた野郎なので、彼のシナリオではその辺の事情が詳しく語られる。
ヒロインのサツキは幼いころからずっとカナデのことが好きで、中学時代に勇気を出して告白しようとカナデのところに行く。すると、そこではカナデが友人に「あいつ(サツキ)、お前のこと好きらしいぜー?お前もそうなんじゃねえの?」とからかわれている真っ最中。図星をさされて恥ずかしくなったカナデは「んなことねえよ、あんなブス」と言ってしまう。
それをタイミング悪く立ち聞きしてしまったサツキは涙。しかし、まさか立ち聞きされてたとは思わないカナデはいつも通りサツキにちょっかいかけてくる。しかし傷心のサツキは「どうせ、こんなブスの近くになんて来たくないくせに!近寄らないで!」とぶち切れ。
カナデもカナデで、なんでいきなり切れられたのかさっぱり分からず、「なんだと、コラ!」と切れ返し。
メガネキャラで冷静そうな外見とは裏腹に、カナデの怒りの導火線は1ミリなので、売り言葉に買い言葉「ああ、そうだよ、お前なんてブスなんだからメガネかけて顔隠してろ」みたいな、思ってもないことをドロップしてしまう。
二人は誤解で仲違いしたまま、サツキは男性不信になり、カナデは海外移住することに。
で、現在、高校生ピアニストになったカナデは日本で行われるコンクールに出るため、一時帰国してきたというわけだ。
彼の両親は海外にいるので、カナデはホテル住まいなのだが、それだと食生活等が心配…とカナデの母親に相談されたサツキの母親はカナデを居候させることに。
サツキとカナデは一つ屋根の下で暮らすことになる。
この辺りから、絶対あのイベントが起こるに違いないと危惧、いや期待していたのだが、や、やっぱりキターーーーーー!!
お風呂でばったり遭遇イベント。
それ含めて同居ならではのいろいろなハプニングがあり、二人の距離は徐々に縮まる。
誤解していただけでもともとが両想いなので、この辺の展開は早い。カナデの周囲に女の影がちらついたり、カナデと私は釣り合わない…とサツキがウジウジ悩んだりと色々あるが、最後は思いを告げあって抱擁。
カナデは「立派なピアニストになって、すみれの花が咲くころお前を迎えに行くよ」といって、エンディング。
いやーよかったよかった。ハッピーエンド!
…って、待てーーー!!
カナデ貴様、あれだけサツキの弟(サツキには年子のイケメン弟がいる)が協力的なんだから、一発キメるくらいのことはしてくれたまえよ!!でなきゃ、もっと面白いことをしろ!できないならそのメガネをはずせ!メガネキャラなめんな!!
あんな完璧なエンディングなのに、なんでエロシーン(最重要)がないの!?
これはエロゲーでしょ?!
やり直しだ、やり直し!

最後の方で分岐すると知って、ここに違いない!という選択肢でセーブ。このゲームは軽快なスキップ機能のおかげで、二度目からはものすごく攻略が早い。
で、そのシーンというのが、サツキの父親が部下と一緒に飲んでて、泥酔したその部下が泊っていく場面だ。部屋数が無いので、弟ムツキの部屋を部下に明け渡し、ムツキとカナデ(普段カナデはムツキの部屋で寝泊まりしている)はサツキの部屋へ。今日だけは三人同室で寝ることになる。
しかし夜中にその部下が「気分が悪い」と言い出し、ムツキは彼を介抱するため自室へ戻る。
本当によくできた弟だな、ムツキは。
サツキと2人きりになったカナデは床に寝て、サツキはベッドに寝ているのだが、カナデがくしゃみして風邪を引きそう。
ここで選択肢が出る。
1、カナデをベッドに入れる
2、 カナデを放っておく
エロが見たいなら普通は1だろう?
1にしたら、なんかエロい事が起こると思うだろう?
しかしここで1を選択すると、期待するようなことは何も起こらず、朝寝ぼけたカナデに抱きつかれたサツキが悲鳴を上げるというかわいい流れになるんですわ。
そして、前述したエンディングへ。
ということで、今度は2を選択したところビンゴ☆(何がだ)
カナデ自ら、寒いからベッドに入れてくれと言ってくる。しかし、惚れた女と一つ布団というシチュエーションに興奮した彼は、なんとこのタイミングで告白してきます。
「だから…我慢できない…」
って、おいおい、隣の部屋に弟(と酔いつぶれたおっさん)がいるんですけど!
この時点ですでにサツキもカナデのことを意識はしているのだが、「好き、なのかも…」という程度。
「でも、ちょっとこんな突然」と言うサツキ。全く同感だ。告白もそこそこに、いきなりやろうとしてはいけない。
「待ってよ!」と言うサツキに「無茶言うな!」と返すカナデだが、無茶はどっちだ。
そこで「ずっと好きで、しかも同じ屋根の下にいて、意識しすぎてこれまで夜もあまり眠れなかった」と言い出すカナデ。
カナデがそんなに毎夜鼻息荒くしていたとは知らなかった。ずっと同室で寝てたムツキに同情する。
「ムツキが戻ってくるかもしれないから、やめて!」って、このシーンのサツキは全て正しい。カナデは「大丈夫」と言うのだが、一体何を根拠に。
ムツキに絶対聞こえてるよ、聞いてるよ。隣りでおっさんの介抱しながら(かわいそう)。
で、そこからほぼ無理やりと言った感じで最後までやるカナデ。しかも中出し。
「俺、ほんとにお前が好きで、だから…」
って、知るか――――!!!
ミスって出しちゃったならまだしも(それも気まずいけど)俺の愛を受け止めてくれ!みたいな感じで中出しするな。
事が済んだ後「私もカナデが好き」「嫌い」という選択肢が出るのですが、「嫌い」なんて選んだら、やり逃げされるのは目に見えているので、腹立ちをおさえて「好き」を選択。
ここからはカナデが一気に優しくなる。
そして隙あらば一発やろうとしてくる。青春学園テニス部部長みたいなツラしてるくせに、こいつはとんだエロメガネだ。なにしろ、サツキが「もしや、私の体が目当てなんじゃ…」と悩み始めているほどだ。
本当に自分のことが好きなの?と尋ねるサツキに、カナデはようやく「ブスはメガネかけてろとか言ったのも本当はお前が可愛いからだ」と昔のことを謝ってくれる。
それは一発やる前に言ってほしかった!
その後はノーマルなエンディングと同じ流れでハッピーエンドになる。
正直、あの強姦まがいのエロシーンはいただけなかったが、それ以外はいかにも少女漫画的な展開でよかった。私としてはあのエロシーンがイマイチだったので、カナデルートはエロ無しのノーマルエンドの方が好きでした。

カナデというキャラは、サツキの事が好きすぎるため、彼女に常に優しくされてないと不安のあまり怒りだすタイプ。彼のような独占欲の強いキャラは、実生活ならともかく、乙女ゲーには欠かせない。むしろ好感度が高いはずのキャラなのだが、イマイチときめかない。
どうしてかなー。ツンデレ、幼馴染、独占欲、メガネ、ピアニストだぞ。萌える要素しかないじゃないか。
なのに、なぜこうもときめかないのか。
それは多分、カナデの嫉妬の仕方が可愛くないからだ。
例えば、サツキが他の男と仲良くしているのを見た時「おもしろくねーな、ぷんぷん」という態度なら可愛いが、カナデの場合は「ちょっとちやほやされたからっていい気になるなよ、ブス」とサツキに言っちゃうタイプなのである。
そして、そう言ってサツキを傷つけてしまったことを多分、後で猛烈に後悔している。
でも、その後悔している部分がゲームには出てこないのだ。だから、こっちはむかつくだけなのだと思う。
その点でカナデは非常に損しているキャラだなぁと思う。
例えば、コルダの月森からヴァイオリンを取り上げたら死んじゃうと思うのだが、カナデからピアノを取り上げても死んだしないと思う。でもサツキを取り上げたら真っすぐ歩けなくなる気がする。
カナデルートはそれくらい、彼に愛されるシナリオだった。

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