「三国恋戦記」始めました。

※これは2010年5月29日にブログに書いたものです。

「三国恋戦記」は、コエテクの「遙かなる時空の中で」シリーズのような異世界トリップものだ。
主人公の花(ハナ)が図書館で社会科の課題(三国志のレポート)に取り組んでいると、妙な本を発見する。
地図とコマがついているゲーム盤のような本で、三国時代の戦の解説までついている。
こいつは便利だ、と読み進めるといきなり本が光って三国時代に飛ばされる。
何が何だかわからない花だが、謎の声に導かれるままに行動すると、新野に駐屯している玄徳たちに遭遇。玄徳たちは孔明を軍師に迎えたいと彼の庵に行く途中であったらしい。
だが、なんやかんやあって、なぜか花は孔明の弟子であるということになり、会ったこともない孔明から「自分の代わりに花を軍師にしてやってくれ」という内容の書簡が玄徳に届く。
花はやっぱり何が何だかわからないままだが、異世界で助けてくれた玄徳のために自分にできることなら手伝おうと決意。
そして花をここに連れて来たらしい不思議な本には、どうやらここでの未来の出来事が書かれているらしいとわかる。しかも現在の出来事が変われば、本の記述も変わってくる。花の行動次第で未来が変わっていくようだ。
そしてこの本によれば、近々孟徳軍が攻めてくる。花は玄徳軍を勝たせるため、その本から得た知識で策を考えて話す。

…とまぁ、流れ的にはこんな感じだ。
これから起こる戦いは、三国志で有名な「博望の戦い」だ。三顧の礼で迎えられた孔明が、その実力を初めて諸将に示す戦いである。それを孔明ではなくて花が代わりにやることになるのだ。
「三国時代」を舞台にした乙女ゲー、というのがコンセプトだが実際の「三国時代」ではなく、あくまでも「三国時代っぽい世界」を舞台にしていると考えた方がいいだろう。
でないと三国志をガチで好きな者は痛い目を見る。「平安時代」ではなく「平安時代っぽい世界」が舞台の遙かシリーズと同じである。遙かシリーズは「平安時代にあのような格好がまかり通るものか!」とマジで怒るような人間には向いていないゲームだ。三国恋戦記も同じことである。
これはあくまで乙女ゲーであり、「○○っぽい」という適当さがウリなのだ。
幕末や戦国といった歴史ものの乙女ゲーは他にも沢山あるだろうが、歴史系ゲームの楽しみ方は、実在の人物に対していかにオタク的妄想を盛り込み、しかもそれっぽいキャラに仕上げるかにかかっている。もちろん全員顔がいいのは大前提だ。
そうすることで、俺様系イケメンな織田信長や熱血体育系イケメンの真田幸村などが生まれるのだ。
しかし、戦国や幕末に比べて、三国志の登場人物というのは一般的にそんなにイメージが固まっていないのではないかと思う。三国志が好きな人には常識といえるキャラ設定も、そうでない者にとって「へえ、そうなの?」ってなもんであろう。
例えば、特に戦国時代が好きでなくとも、織田信長を「気弱で泣き虫」とかいうキャラ設定にされたら違和感があるだろう。でも「俺様な玄徳」というキャラ設定にされて違和感があるのは、三国志をちょろっとでも読んだことがある人だけだろう。その点が日本史上の有名人とは大きく違うところだ。
だから、このゲームは三国志好きであればあるほど違和感が大きくなるであろうと思う(特に年齢とビジュアル)。
私は三国志が好きでそこそこ詳しいが、乙女ゲーは乙女ゲーとして捉えているので特に問題はない。
しかし、虎髭でなはい張飛やヒゲのない関羽、福耳じゃない劉備には最初から度肝を抜かれる羽目になった。
いや、乙女ゲーでレッドクリフ並みにヒゲのオッサンばかりが出てこられても困るので、これはある意味正しいのだ。
そして、最大の違和感は姓ではなくて字で呼び合っていることかもしれない。
「劉備玄徳」のように姓名字を続けて記述することは実際はないらしい(そう書くと田中芳樹先生に怒られちゃうのだ)が、字だけで進んでいくのも違和感がある。ただこちらもキャラの容貌同様、慣れの問題だろうと思う。

まぁそんなこんなで進めていきます。最初の画面で花が友人に好みのタイプを聞かれるのですが、これは何かルートに関係あるのかな…。特に何も考えずに「年上で頼りになる人が好みだ」とガチで好みのタイプを答えてしまったんだが…。

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