コルダ3(PS2版)プレイ記 如月律攻略感想

※これは2010年にブログに書いたもので、PS2版の感想です。個人の感想ですよ〜。

攻略8人目は如月律。
律は外見も中身もテニプリの手塚に似ている。ただし、公式の手塚というよりは同人誌に出てくる手塚だ。
つまり、まじめでカタブツだけど、エリート意識丸出しの嫌みなタイプではない。そして真面目であるが故の鈍さ、天然ぶりを大いに発揮してしばしば笑いをとってくる。
つまりこのメガネは女に危機感を感じさせないメガネだ。前に感想を書いた土岐のような妖しさ、もっと言えば、背後に立たれたら即行でメガネを叩き割って逃げなきゃいけないような色っぽい雰囲気が律には無い。
この真面目な天然ぶり、ヒロイン以上の無防備さ。コルダ3がもしもジャンプで連載されていたら、榊×律とか東金×律とか響也×律とかの同人誌が山ほど出そう。
しかしこれはネオロマなので(よかった!)、律にはヒロインが色々と世話を焼いてくれる。というか、ヒロインかなではどうやら昔から幼馴染の律に憧れをもっていたらしい。
律ルートでは、部活の用事で一緒に出かける時にかなでが「デートみたい!」とわくわくする様子が出てくる。
律は全国でも名の売れたヴァイオリン奏者なのだが、腕を痛めており榊以外のメンバーにはそれを隠して大会に出ている。
しかし、一曲目であっさりばれ、律は「小日向、お前が星奏の柱になれ」というようなことを言ってかなでに後を託す。
かなでは、全国優勝という律の夢を一緒にかなえるべく練習して、最後は復活した律を含めた五重奏で締め。
恋愛面だけ見たら、ヒロインが妹ポジションから恋人に昇格するという王道のストーリーだったと思う。
だが、それならエンディングに行く前にもうちょっと律がかなでを意識する、もしくは他キャラ(響也とか)に律が嫉妬するようなイベントが欲しかったと思う。
そういうのが無いまま、星奏オケ部を託すことに重点が置かれていたので、いつの間に律の中でヒロインが恋人位置に来たのか分かりにくかった。もし律がかなでを最初から好きだったのだとしたら尚更「お前は気づいていなかったかもしれないが俺はお前が昔から…」的なイベントを持ってきてもらわないとやっぱり律の気持ちがよくわからない。
もしくは、律がひた隠しにしていた腕の怪我について、榊の他にヒロインにだけは相談するとか、もうちょっとわかりやすい特別感が欲しかったと思う。
律は感情の起伏が顔にあまり出ないので、明らかに特別、明らかに意識している、というイベントがあったらもっと良かった。
律は本当に人間味溢れる良きメガネキャラ(夏休みの宿題を忘れている等)なので、その天然ぶりと最初からヒロインに好かれているアドバンテージを活かしたシナリオであればもっと輝きが増したと思う。

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