金色のコルダ3(PS2版)プレイ記水嶋悠人攻略感想

※これは2010年にブログに書いたもので、PS2版の感想です。個人の感想ですよ〜。

いよいよこれで攻略ラスト。
最後は水嶋悠人、通称ハル。
ハルは女の子顔の小柄な男子で、新のイトコだ。遺伝子の不思議である。
私は今までこういうキャラにときめいたことがほぼない。女性声優が男性キャラに声をあてているのは構わないが、可愛い顔の男キャラは苦手ですらある。しかしこのハル、中身はコルダ界でも指折りの「漢」である。
最初はものすごく突っかかってくるので、すわツンデレか!と身構えたが、別にそういうわけではない。
単に彼は曲がったことや理不尽が嫌いなのだ。だから、大会直前に転入してきて入部した揚句アンサンブルのレギュラーにまで抜擢されそうになったヒロインと響也(よく考えたらすごい暴挙)の扱いに不満を持っている。
副部長の榊は、二人がアンサンブルに入る→部員の不満→じゃあ、公平に選抜試験をやろう→部員が発奮→部全体のレベルアップ という大きい目的があって二人を擁護するのだが、ハルにはそこまで広い視野はない。
ただ、学内選抜で実力を示せば、今までの非礼をきちんと詫びてくるしヒロインのことも認めてくれる。
ツンデレではなくて、単に折り目正しく融通が利かないまじめなタイプだ。
だから、チャラい雰囲気の榊(裏で一番苦労しているが、ハルは目に見えないものにはすぐに気付かない)に対して「先輩は存在自体が破廉恥です!」などと言うのだろう。その、まだ人格が練れてない「発展途上」な感じが魅力でもある。
恋愛面ではかなり潔癖だが、こういうタイプがなびいてくるのは楽しい。
「息抜き」という名のデートで遊園地やプールに行ったり、広場にいる猫を一緒に観察したりと、実に真っ当に恋愛に発展していくシナリオだった。
ハルは外見に似合わず剣道の有段者であったり、主人公が閉じ込められた部室の扉を力づくであけたりと、ナイスギャップを隠し持っているので、そのたびに「おお…!」と思う。
気にしてないように見せかけて実は、女子に間違われたことにがっくりきているのもかわいい。
そして、エンディングでは実にはっきりきっぱり告ってくる。そういうところが男前なのだ。
勢い余って池に落ちそうになるヒロインをしっかり抱きとめて支えてくれ、「落ちたらどうするんですか!」と叱るべきところではきちんと叱る。一緒に池にダイブした揚句「濡れた君も奇麗だ」とか言ってきた君のイトコにも言ってやってくれ。
通常エンドでは「この際だからはっきり言いますけど、好きです」という告白の仕方。
うおおお、すげえ!
「この際だから」って!
すごい強引な持っていき方に思わずしびれた。ハルは年下であることや女の子顔であること、星奏メンバーであることをフルに活用した実に魅力的なキャラだったと思う。

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